Windowsデスクトップ初期設定ポリシーでは、ローミングプロファイルを有効にし、デスクトップ設定を適用できます。
ユーザのプロファイルには、デスクトップの色、パターン、デスクトップアイコンなど、画面の機能を定義する情報が含まれています。
通常、このユーザプロファイルは1つのワークステーションまたはターミナルサーバでのみ機能します。ただし、ネットワークに保存されているプロファイル(ローミングプロファイル)では、ユーザがログインした場所に関係なく、1人のユーザに関する情報を保持します。したがって、ユーザがログインするネットワーク上の各ワークステーションまたは各ターミナルサーバの画面は、必ず同じ外観になります。アプリケーションがネットワーク上に格納されている場合、ユーザには、そのアプリケーションへのアクセス権も必要です。
ローミングプロファイルまたは必須プロファイルを有効にし、そのプロファイルを保存する場所を指定できます。プロファイルに加えた変更がどのように処理されるかは、プロファイルのタイプによって異なります。
ZENworks for Desktops 4.xでは、ローミングプロファイルのダウンロードに長時間を要するような低速リンクが検出された場合、レジストリキーを設定してローミングプロファイルを自動的にダウンロードすることも、ローカルに保存されたプロファイルを使用することも、操作手順を示すダイアログボックスを表示して、ダウンロードを続行するかローカルに保存されたプロファイルを使用するかをユーザが選択することもできました。この機能は、ZENworks 7 Desktop Managementではサポートされなくなりました。ローミングプロファイルの処理は、すべてMicrosoftのプロセスによって実行されるようになりました。
低速リンクの検出に関するこの機能は、Microsoftネイティブサポートによって提供されます。低速リンクの検出を設定するには、現在はMicrosoft社のグループポリシーエディタを使用する必要があります。
重要:ローミングプロファイルをNetWareファイルシステムに格納する場合は、Novell ClientまたはCIFSが必要です。CIFSをNetWareサーバにインストールして使用すると、ワークステーションはNovell Clientを使わずにNetWareファイルシステムにアクセスできます。
ただし、ワークステーションがNovell ClientではなくMicrosoft SMBクライアントを実行している場合は、Windowsサーバにローミングプロファイルを格納できます。
Windowsデスクトップ初期設定ポリシーをセットアップするには
ConsoleOneで、サーバパッケージを右クリックし、プラットフォームのページをクリックします。
をクリックしてから、対象のWindows NTプラットフォームでのDesktop Managementのサポートに関する詳細については、『Novell ZENworks 7 Desktop Managementインストールガイド』の「Windows NT 4ワークステーションとの相互運用性」を参照してください。
列の下にある、Windowsデスクトップ初期設定ポリシーのチェックボックスを選択します。
この操作により、ポリシーが選択されると同時に有効になります。
をクリックして[ローミングプロファイル]ページを表示します。
ローミングプロファイルを有効にするには、次のフィールドに適切なパラメータを設定します。
[ローミングプロファイル]: このチェックボックスを選択すると、ローミングプロファイルが有効になります。このチェックボックスを選択しないと、このページの他のオプションは指定できません。
[ローミングプロファイルの保存を有効にする]: このチェックボックスを選択すると、ローミングプロファイルの保存機能が有効になります。このオプションを指定すると、任意のワークステーションからアクセスできるネットワークサーバにプロファイルを保存できます。次のオプションを選択してローミングプロファイルの管理方法を指定します。
[ターミナルサーバのプロファイルパスを上書きする]: 独自のプロファイルを持つターミナルサーバにユーザがアクセスする場合、このオプションを有効にすると、ターミナルサーバのプロファイルが無効になり、[パス]ボックスで指定したネットワークディレクトリの場所またはユーザのホームディレクトリに保存されたローミングプロファイルを使用できます。
[ユーザプロファイルをユーザのホームディレクトリに保存する]: ネットワークのローミングプロファイルをユーザのホームディレクトリに保存します。これにより、ユーザはネットワーク上のすべてのワークステーションで同じデスクトップ環境を使用することができます。あるワークステーションのユーザ環境を変更すると、その変更内容は、ネットワーク上のユーザのホームディレクトリに格納されているプロファイルに保存されます。ユーザが次にどのワークステーションでログインしても、プロファイルで指定されている環境を利用できます。
[ネットワークディレクトリの場所にユーザプロファイルを保存する]: ネットワークディレクトリにユーザプロファイルを保存します。このオプションを選択した場合、ユーザプロファイルはネットワークに格納され、この場所をローミングプロファイルで参照しているユーザはこのプロファイルを共有します。ユーザがプロファイルに行った変更はすべて、ネットワークディレクトリの場所に保存されます。
[パス]: ユーザのプロファイルへのUNCパスを指定します。
タブの下向き矢印をクリックし、 をクリックします。
ボタンまたは ボタンのいずれかをクリックすると、それぞれの機能で設定可能なオプションを表示するダイアログボックスが表示されます。
このページには、Windows 98またはWindows NT/2000/XPのデスクトップ機能を表すアイコンが表示されます。
これらの機能やオプションの詳細については、Microsoft Windowsのマニュアルを参照してください。
(省略可能)
チェックボックスを選択します。をクリックしてポリシーを保存します。
このパッケージの全ポリシーの設定が終了したら、セクション 15.13, ユーザパッケージまたはワークステーションパッケージの関連付けの手順を実行し、ポリシーパッケージを関連付けます。