44.3 ログファイルを使用するレポート機能のセットアップ

Application Launcherを使用して、イベントをログファイルに記録できます。ユーザのワークステーション上にある個々のログファイルや、ネットワークサーバ上の共通ログファイルを使用できます。共通ログファイルを使用する場合は、そのログファイルの読み取りと書き込みを行う権利がユーザに必要ですが、Application Launcherによって、ログファイルの場所に対してユーザが自動的に認証されます。

ログファイルを使用するレポート機能をセットアップするには、次の作業を実行します。

44.3.1 共通ログファイルの場所のセットアップ

ログファイルを使用するレポート機能には、2つのオプションがあります。個々のユーザに関わるイベントを各ユーザのローカルドライブ上のファイルに個別に記録するか、全ユーザに関わるイベントをネットワーク上の共通ファイルに記録するか、いずれかを実行するようにApplication Launcherを設定できます。

ネットワーク上の共通の場所にあるファイルにイベントを記録するようにApplication Launcherを設定する場合は、ネットワークディレクトリを作成し、そのディレクトリにあるファイルに対する読み取りと書き込みの権利をユーザに与える必要があります。

ログファイル名はアプリケーションごとに設定されるため、各アプリケーション用のログファイルを作成する(アプリケーションオブジェクトごとに異なるログファイル名を指定する)か、全アプリケーションに共通するログファイルを作成する(すべてのアプリケーションオブジェクトに対して同じログファイル名を指定する)ことができます。ファイルをユーザのローカルドライブに保存するようにApplication Launcherが設定されている場合を除いて、ログファイルをユーザごとに作成することはできません。

44.3.2 ログファイルを使用したレポート機能を実現するためのアプリケーションオブジェクトの設定

共通ログファイルの場所を設定すると(共通ログファイルを使用する場合)、ログファイルによるレポート機能を使用するためにアプリケーションオブジェクトを設定できます。イベントのレポート機能はアプリケーションごとに設定します。したがって、イベントのレポートを収集するアプリケーションと、収集しないアプリケーションを選択できます。

ログファイルレポート機能、データベースレポート機能、またはSNMPトラップレポート機能を使用するためにアプリケーションを設定する方法については、セクション 44.5, レポート機能を使用するためのアプリケーションの設定を参照してください。