18.1 ワークステーションスケジューラの理解

この節では、次のトピックについて説明します。

18.1.1 アクション

アクションは、1つまたは複数のアクションアイテムのリスト(.exeファイル、.dllファイル、ActiveX*、JavaScript*など)を保持するオフジェクトです。アクションは、ワークステーションスケジューラの実行元のワークステーションにのみ適用されます。

アクションおよびアクションアイテムには実行順序を決定する優先度を指定できます。ワークステーション上で特定のイベントが発生した時にアクションを自動的に実行するようにスケジュールすることや、定期的に実行することもできます。

アクションやアクションアイテムの、実行が完了するまでの時間を指定することができます。指定した時間内にアクションが実行できない場合の動作は、中断する、1分ごとに再試行する、または再スケジュールすることを指定することができます。

アクションが指定した時間内に完了しなかった場合に、アクションを中断するかどうかを指定することができます。アクションが正常に完了した場合は、アクションを再度実行しないように指定することもできます。

アクションアイテムの実行前に、アクションが特定の番号にダイヤルする必要があるかどうかも指定できます。

適切な権利を持っていれば、アクションに関する説明やプロパティなどを表示、編集することができます。後の日付や時刻、または特定のイベントの発生時に実行されるようにスケジュールされているアクションに対しても、削除したり、有効/無効にしたり、その場で実行することができます。

アクションアイテムに関連するプロパティは、削除、無効化/有効化、順序の変更、表示、または変更ができます。

18.1.2 アクションを実行するための権利

アクションがワークステーションの環境を変更するための必要な権利を持つには、ユーザが適切なワークステーションアクセス権を持つことが必要です。

18.1.3 Windows 2000/XPでのスケジューラの使用

Windows 2000/XPでは、アクションの実行のために、ユーザがワークステーションまたはネットワークにログインする必要はありません。アクションは、誰もワークステーションを操作していない場合でも実行されます。ただし、アクションを実行するためには、ワークステーションの電源が入っていることが必要です。アクション実行時に、ワークステーションの電源が入っていなかった場合には、指定された時間帯の中で、アクションの実行が再スケジュールされます。その時間帯内にワークステーションが起動されなかった場合の対処として、アクションを1分ごとに再試行する、次回に実行されるようにスケジュールし直す、または破棄することを指定できます。

18.1.4 Microsoft SAGEとの互換性

スケジューラは、Microsoft SAGE for Windows 98と互換性があり、SAGE対応のプログラムを実行することができます。