23.2 ファイルシステムへのアクセス権の概要

アプリケーションの配布、起動、キャッシュ、またはアンインストール中、Application Launcherではローカルファイルシステムへのアクセス権と、場合によっては、NetWareサーバやWindowsサーバなどのネットワークファイルシステムへのアクセス権が必要です。

ローカルファイルシステムへのアクセス権

ローカルファイルシステムへのアクセス権は、ログインしたWindowsユーザアカウントおよびWindowsのシステムユーザアカウントを介して提供されます。

Application Launcherが正しく機能するには、ログインユーザは次の権限を持っている必要があります。

さらに、システムユーザは、ワークステーションの全領域へのフルアクセス権を必要とします。デフォルトでは、このアクセス権はAdministratorsグループのメンバーであるシステムユーザに与えられます。Administratorsグループまたはシステムユーザアカウントに与えられるこのデフォルトの権利を制限しないでください。

ネットワークファイルシステムへのアクセス権

ネットワークファイルシステムへのアクセス権は、Novell ClientやClient for Microsoft Networksなどのネットワーククライアントを介して提供されます。Novell ClientはNetWareサーバへのファイルシステムアクセス権を提供し、Client for Microsoft NetworksはWindowsサーバへのファイルシステムアクセス権を提供します。どちらのクライアントもローカルエリアネットワーク環境で正常に機能します。

Application Launcherがファイアウォール経由でファイルシステムにアクセスする必要がある場合や、ネットワーククライアントを使用しない場合は、ZENworks Middle Tier Serverを使用できます。Middle Tier Serverを使用すると、制限付きでネットワークサーバのファイルシステムにアクセスできます。Middle Tier Serverの設定方法については、『Novell ZENworks 7 Desktop Managementインストールガイド』の「ZENworks Middle Tier Serverのインストール」を参照してください。

クライアントなし環境でのファイルシステムアクセスの制限

ZENworks Middle Tier Serverには、Novell ClientやMicrosoft Clientなどのフルネットワーククライアントと同様のファイルシステムに対するアクセス機能はありません。Middle Tier Serverは、ネットワークサーバ上の場所からユーザのワークステーションにファイルをコピーすることはできますが、ネットワークサーバ上にあるファイルを開いたり実行したりすることはできません。この制限により、クライアントのない環境や、ネットワーククライアントが適切なネットワークサーバ接続を確立できない環境(ファイアウォールを経由する場合など)でApplication Launcherを実行すると、次のような配布および起動に関する問題が発生します。

ファイルパスの構文

アプリケーションを配布または起動するためのネットワークファイルパスを指定する場合は、マップされたドライブまたはUNCパスのいずれかを使用できます。有効なパス構文は次のとおりです。

マップされたドライブを使用する場合は、ユーザのワークステーションが、ConsoleOneを実行するサーバと同じドライブマッピングを持っている必要があります。

UNCパスを使用する場合、Windows 2000サーバ上で動作するアプリケーションでは、WindowsのUNCパスの解決方法に起因して起動に時間がかかることがあります。詳細については、Microsoft Knowledge Base Article Q150807を参照してください。