69.7 ConsoleOneを使用したリモート管理操作の開始

リモート管理エージェントは、管理対象ワークステーションのブート時に自動的に起動されます。リモートオペレータは、次のいずれかの方法でリモート管理セッションを開始することができます。

69.7.1 ディレクトリベースでのリモート管理セッションの開始

メモ:リモート管理をディレクトリベースで開始する場合は、選択されたユーザが管理対象ワークステーションの少なくとも1台にログインしている必要があります。

ディレクトリベースでリモート管理を開始する場合は、次のどちらかの方法で行います。

ワークステーションオブジェクトから

次の表には、リモート管理セッションを開始するための手順が一覧表示されています。

表 69-1 リモート管理セッションの開始

リモート管理セッション

開始方法

リモートコントロール

管理対象ワークステーションを右クリックし、[アクション]>[リモートコントロール]の順にクリックします。

Remote View (リモートビュー)

管理対象ワークステーションを右クリックし、[アクション]>[リモートビュー]の順にクリックします。

ファイル転送

管理対象ワークステーションを右クリックし、[アクション]>[ファイル転送]の順にクリックします。

Remote Execute (リモート実行)

管理対象ワークステーションを右クリックし、[アクション]>[リモート実行]の順にクリックします。

診断

管理対象ワークステーションを右クリックし、[アクション]>[診断]の順にクリックします。

Remote Wake Up (リモートウェイクアップ)

管理対象ワークステーションを右クリックし、[アクション]>[リモートウェイクアップ]の順にクリックします。

リモート監査

管理対象ワークステーションを右クリックし、[アクション]>[リモート監査]の順にクリックします。

ユーザオブジェクトから

  1. ConsoleOneで、ユーザオブジェクトを右クリックします。

    リモート管理をディレクトリベースで開始する場合は、選択されたユーザが管理対象ワークステーションの少なくとも1台にログインしている必要があります。

  2. [リモート管理]をクリックします。

  3. [リモート管理]ダイアログボックスで次を行います。

    1. リモート管理を実行する管理対象ワークステーションのIPアドレスを選択します。

      Middle Tierを介してeDirectoryにログインした場合は、IPアドレスのリストにはMiddle TierのIPアドレスが含まれます。このアドレスをフィルタするには、ConsoleOne_installation_directory\1.2\bin\drishtitype.iniファイルで、XTierServerAddressesプロパティを追加し、Middle Tier IPアドレスを指定します。たとえば、XTierServerAddresses = Middle_Tier_IP_address1, Middle_Tier_IP_address2, ...となります。

    2. 選択された管理対象ワークステーションで、実行するリモート管理操作を選択します。

    3. [Directory-Based (ディレクトリベース)]を選択し、[OK]をクリックします。

69.7.2 パスワードベースでのリモート管理セッションの開始

メモ:リモート管理をディレクトリベースで開始する場合は、選択されたユーザが管理対象ワークステーションの少なくとも1台にログインしている必要があります。

パスワードベースでリモート管理を開始する場合は、次の要件が満たされていることを確認します。

表 69-2 パスワードベースでリモート管理を開始するための前提条件

管理対象ワークステーションがeDirectoryに登録され、eDirectoryワークステーションオブジェクトとしてインポートされていますか?

eDirectoryユーザが管理対象ワークステーションにログインしていますか?

パスワードベースでリモート管理セッションを開始する手順

Yes

Yes

  • 管理対象ワークステーションオブジェクトのリモートコントロールポリシーで[パスワードベースのリモート管理を有効にする]オプションを有効にします。
  • ユーザオブジェクトの[リモート管理]プロパティページの[パスワードベースのリモート管理を有効にする]を有効にします。
  • ワークステーションユーザは、管理対象ワークステーション上でパスワードを設定する必要があります。

Yes

No

  • 管理対象ワークステーションオブジェクトのリモートコントロールポリシーで[パスワードベースのリモート管理を有効にする]オプションを有効にします。
  • ワークステーションユーザは、管理対象ワークステーション上でパスワードを設定する必要があります。

No

Yes

  • ワークステーションユーザは、管理対象ワークステーション上でパスワードを設定する必要があります。

No

No

  • ワークステーションユーザは、管理対象ワークステーション上でパスワードを設定する必要があります。

パスワードベースでリモート管理を開始する場合は、次のいずれかの手順で行います。

ConsoleOneメニューから

  1. ConsoleOneで、[ツール]>[リモート管理]>[Windows]の順にクリックします。

  2. [リモート管理]ダイアログボックスで次を行います。

    1. リモート管理セッションの開始に使用する管理対象ワークステーションのIPアドレスまたはDNS名を入力または選択します。

    2. 管理対象ワークステーション上でワークステーションユーザによって設定されたパスワードを入力します。

    3. 選択された管理対象ワークステーションで、実行するリモート管理操作を選択します。

ユーザオブジェクトから

  1. ConsoleOneで、ユーザオブジェクトを右クリックします。

    リモート管理をパスワードベースで開始する場合は、選択されたユーザが管理対象ワークステーションの少なくとも1台にログインしている必要があります。

  2. [リモート管理]をクリックします。

  3. [リモート管理]ダイアログボックスで次を行います。

    1. リモート管理を実行する管理対象ワークステーションのIPアドレスを選択します。

      Middle Tierを介してeDirectoryにログインした場合は、IPアドレスのリストにはMiddle TierのIPアドレスが含まれます。このアドレスをフィルタするには、ConsoleOne_installation_directory\1.2\bin\drishtitype.iniファイルで、XTierServerAddressesプロパティを追加し、Middle Tier IPアドレスを指定します。たとえば、XTierServerAddresses = Middle_Tier_IP_address1, Middle_Tier_IP_address2, ...となります。

    2. 選択された管理対象ワークステーションで、実行するリモート管理操作を選択します。

    3. [パスワード]をクリックします。

    4. 管理対象ワークステーション上でワークステーションユーザによって設定されたパスワードを入力します。

    5. [OK]をクリックします。

69.7.3 リモート管理エージェントからのリモート管理セッションの開始

管理対象ワークステーションがダイナミックNATの背後に設定されている場合、管理対象ワークステーションから管理コンソールにはアクセスできますが、管理コンソールから管理対象ワークステーションにはアクセスできません。この問題を解決するには、次の操作を行います。

  1. 管理対象ワークステーションのユーザは、[セッションの要求]オプションを利用して、リモートオペレータに対して、リモート管理セッションの要求を開始する必要があります。

    重要:リモート管理エージェントからリモート管理セッションを開始する前に、リモートオペレータは管理コンソールでConsoleOneが実行されていることを確認する必要があります。

    セッションを要求するには、管理対象ワークステーションのユーザは次を実行する必要があります。

    1. [リモート管理エージェント]アイコンを右クリックします。

    2. [セッションを要求する]を選択します。

    3. 管理コンソールのIPアドレスまたはDNS名を指定します。

    4. ドロップダウンリストから、[リモートコントロール]または[リモートビュー]操作を選択します。

    5. [OK]をクリックします。

  2. リモート管理Listenerが要求をリスニングし、リモートオペレータに要求を通知します。リモートオペレータは要求を受け付けて、[Select Authentication Mode]ダイアログボックスで次のアカウント情報を指定する必要があります。

    1. ディレクトリベースの認証に対して[ディレクトリ]オプションを選択します。

      または

      パスワードベースの認証に対して[パスワード]オプションを選択します。

    2. パスワードベースの認証が選択されている場合は、認証に対するパスワードを入力します。

    3. [OK]をクリックします。

ターミナルサーバ環境での運用

ターミナルサーバ上で実行されている管理コンソールへの管理対象サーバからのセッション要求が開始されたときに、ConsoleOneの最初のインスタンスが要求を受信します。ConsoleOneが最初に起動されたセッションのConsoleOneインスタンスがすべて終了するまで、ConsoleOneインスタンスではセッションの要求が受信されません。セッションの要求を受信するには、任意のターミナルセッションでConsoleOneを再び起動する必要があります。