73.7 ロールアップポリシーの設定

ロールアップポリシーは、スキャン情報をロールアップするためにインベントリサーバを設定します。ロールアップポリシーの設定では、選択したインベントリサーバからのインベントリ情報を送信する次のレベルのインベントリサーバ(インベントリサービスオブジェクトのDN)を特定します。この設定はeDirectoryに保存され、Inventoryサーバオブジェクトに関連付けられます。

ロールアップポリシーを設定するには

  1. ConsoleOneで、サーバパッケージを右クリックし、[プロパティ]>[ポリシー]の順にクリックし、適切なサブオプションを選択します。このポリシーをすべてのサーバに適用するには、[一般]サブオプションを選択します。

  2. インベントリロールアップポリシーの[使用可能]列の下にあるチェックボックスを選択します。

  3. [プロパティ]をクリックし、[ロールアップポリシー]ページを表示します。

  4. インベントリサービスオブジェクト(Inventory Service_server_name)のDNを参照して選択します。

    ロールアップ先のサーバオブジェクト: 選択したインベントリサーバからインベントリ情報を送信するために、次のレベルのインベントリサーバにあるインベントリサービスオブジェクトのDNを指定する必要があります。指定するサーバは、別の中間サーバ、データベースが接続されている中間サーバ、データベースとインベントリ対象ワークステーションが接続されている中間サーバ、インベントリ対象ワークステーションが接続されている中間サーバ、ルートサーバ、またはインベントリ対象ワークステーションが接続されているルートサーバです。

    メモ:同じインベントリサーバ上では情報をロールアップできないため、指定したインベントリサーバとは別のサーバであることを確認します。上位のロールアップインベントリサーバでは、情報のロールアップ先サーバとして下位のインベントリサーバを指定できません。

    別のeDirectoryツリーにあるインベントリサーバにロールアップする場合は、[コンテキストの設定]ボタンをクリックし、ツリー名を入力して、次のレベルのサーバのインベントリサービスオブジェクトを選択します。

  5. デフォルトでは、次のレベルのサーバのDNS名またはIPアドレス(DNS名が設定されていない場合)がフィールドに適用されます。次のレベルのサーバに複数のIPアドレスがある場合、優先アドレスを選択します。

    重要:次のレベルのサーバのDNS名が有効であることを確認します。DNS名が無効である場合は、適切なサーバのIPアドレスを選択する必要があります。

  6. ファイアウォール外にあるインベントリサーバにロールアップする場合は、プロキシサーバのIPアドレス、DNS名、およびポート番号を指定します。

  7. [適用]をクリックします。

  8. [ロールアップポリシー]タブをクリックし、[ロールアップスケジュール]をクリックします。

  9. ロールアップする時間のスケジュールに必要な設定を変更し、[適用]をクリックします。

    インベントリポリシーで情報のロールアップスケジュールを設定する場合は、ロールアップの頻度を最低でも1日に1回にしておくことをお勧めします。インベントリ情報のロールアップのスケジュール頻度を1時間に1度など、短く設定すると、インベントリサーバのパフォーマンスが低下する場合があります。

  10. (条件付き)サーバパッケージをまだ関連付けていない場合、インベントリサーバまたはコンテナに関連付けるように求めるメッセージが表示されます。以前に設定して有効にしたポリシーは、このポリシーパッケージをインベントリサーバまたはコンテナに関連付けなければ機能しません。

    ポリシーパッケージを関連付けるには

    1. [関連付け]タブをクリックし、[追加]をクリックします。

    2. ロールアップポリシーを関連付けるインベントリサーバまたはコンテナを参照し、選択します。

    3. [OK]をクリックし、もう一度[OK]をクリックします。

  11. [適用]>[閉じる]の順にクリックします。

メモ:Inventoryポリシーを変更するか、またはオブジェクトを設定する場合は、常にInventory Serviceを停止します。オブジェクトのポリシーおよびプロパティを設定します。インベントリサービスを再開します。詳細については、セクション 73.1.5, インベントリサービスの開始と停止を参照してください。