69.8 ConsoleOneを使用しないリモート管理操作の開始

ZENworks 7 Desktop Managementに付属のdesktop4.exeアプリケーションを使用すると、ConsoleOneを使用しなくても、リモートコントロール、リモートビュー、リモート実行、ファイル転送、リモートウェイクアップ、リモート診断のリモート管理操作を開始することができます。

次のいずれかの方法でdesktop4.exeをインストールできます。

desktop4.exeを実行する前に、次の作業を行う必要があります。

  1. パスワードベースでリモート管理を展開している場合は、ConsoleOne_installation_directory\bin\remagent.iniファイルに次の詳細情報を入力します。

    エージェントのIPアドレス: 管理対象ワークステーションのIPアドレス。

    エージェントのパスワード: リモート管理エージェントのパスワード

    認証モード: PASSWORD

    [Protocol]:TCPIP」を入力します。

    次はremagent.iniファイルの一例です。

    # Novell Inc.
    
    AGENT_IPADDRESS=164.99.149.37
    
    AGENT_PASSWORD=novell
    
    AUTHENTICATION_MODE=PASSWORD
    
    PROTOCOL=TCPIP
    
  2. 認証のディレクトリモードを使用して、リモート管理操作を実行する場合は、管理対象ワークステーションがインポートされるeDirectoryツリーにログインする必要があります。ディレクトリベースでリモート管理を展開している場合は、ConsoleOne_installation_directory\bin\remagent.iniファイルのAUTHENTICATION_MODEがDSであることを確認します。

  3. desktop4.exeは、MS-DOSプロンプトから、または.batファイルを使用して実行することができます。次のパラメータについて、有効な値を指定する必要があります。

たとえば、リモートコントロールは、次の2種類の方法で実行できます。

  1. desktop4.exeと同じディレクトリに次の内容の.batファイルを作成します。

    Desktop4 -w"CN=WINXP-R1B164_99_151_48.OU=WsProm.O=novell" -n"INDYPROM-TREE" -c"RemoteControl"
    

    ここで、Desktop4はアプリケーションの名前、“CN=WINXP-R1B164_99_151_48.OU=WsProm.O=novell”は管理対象ワークステーションのDN、“INDYPROM-TREE”はeDirectoryツリー名、“Remote Control”は管理対象ワークステーションで実行するリモート管理操作を表しています。

  2. .batファイルを実行します。

操作の指定に応じたリモート管理セッションが開始されます。

Desktop4.exeは、desktop4.exeを起動するためのわかりやすいインタフェースを作成することによって有効に活用できるバックエンドユーティリィティです。

desktop4.exeを使用すると、インベントリ対象ワークステーションのインベントリ情報を表示することもできます。詳細については、セクション 77.3, ConsoleOneを使用しない状態でのインベントリ情報の表示を参照してください。

69.8.1 desktop4.exeを使用したユーザベースでのリモート管理の起動

desktop4.exeを用いると、リモート管理をパスワードベースおよびディレクトリベースのどちらの認証モードでも起動できます。

desktop4.exeからリモート管理を起動するには

  1. desktop.exeを実行し、-wを指定します。

  2. ConsoleOne_installation_directory\bin\remagent.iniファイルに、ユーザがログインしている管理対象ワークステーションのIPアドレスを指定します。