ZENworks 7 Desktop Managementに同梱されるdesktop4.exeアプリケーションを使用することにより、ConsoleOneを使わずにワークステーションインベントリを表示して、インベントリデータベースに照会を実行することができます。
次のいずれかの方法でdesktop4.exeをインストールできます。
desktop4.exeを実行する前に、次の作業を実行します。
インベントリデータベースを識別します。
設定したインベントリデータベースに応じて、.iniファイル(sybase.ini、oracle.ini、またはmssql.ini)を編集する必要があります。これらのファイルはconsoleone_installation_directory\binディレクトリにあります。
.iniファイルに次の詳細情報を入力します。
[IP Address]: インベントリデータベースが動作しているサーバのIPアドレス。
ユーザ名: データベースの読み取り権利を持つデータベースユーザID。
[パスワード]: このユーザのデータベースパスワード。
スコープ: インベントリデータベースに対して照会を実行する場合のスコープ。ZENworks 7 Desktop Managementがインストールされている場合は、ZFDを指定します。ZENworks 7 Server Managementがインストールされている場合は、ZFSを指定します。同じセットアップにZENworks 7 Desktop ManagementとZENworks 7 Server Managementの両方がインストールされている場合には、BOTHを指定します。
データベース管理者のユーザ名: DBAUSERNAMEパラメータにデータベース管理者のユーザ名を指定します。
データベース管理者のパスワード: DBAPASSWORDパラメータにデータベース管理者のパスワードを指定します。
次にsybase.iniファイルのサンプルを示します。
# Novell Inc.
IPADDRESS=164.99.149.247
USERNAME=MW_READER
PASSWORD=novell
# ZFD / ZFS / BOTH
SCOPE=Both
DBAUSERNAME=MW_DBA
DBAPASSWORD=novell
次にoracle.iniファイルのサンプルを示します。
# Novell Inc.
IPADDRESS=164.99.149.247
USERNAME=MWO_READER
PASSWORD=novell
# ZFD / ZFS / BOTH
SCOPE=ZFD
ORACLE_SID=orcl
DBAUSERNAME=MW_DBA
DBAPASSWORD=novell
次にmssql.iniファイルのサンプルを示します。
# Novell Inc.
IPADDRESS=164.99.149.247
USERNAME=MW_READER
PASSWORD=novell
# ZFD / ZFS / BOTH
SCOPE=ZFS
ORACLE_SID=orcl
DBAUSERNAME=MW_DBA
DBAPASSWORD=novell
desktop4.exeは、MS-DOSプロンプトから、または.batファイルを使用して実行することができます。次のパラメータについて、有効な値を指定する必要があります。
-w: インベントリ対象ワークステーションの型指定を含む完全修飾識別名(DN)
-n: インベントリ対象ワークステーションが登録されているeDirectoryツリー名。
-c: インベントリ対象ワークステーションで実行されるインベントリ処理。照会を実行する場合には、「-c"Query"」と入力します。インベントリサマリを実行する場合には、「-c"Inventory"」と入力します。
-d: インベントリデータベースサーバの種類。Sybase、Oracle、またはMSSQLを指定できます。
たとえば、desktop4.exeを使って照会を実行するには、次のいずれかの方法を使用します。
Desktop4 -w"CN=WINXP-R1B164_99_151_48.OU=WsProm.O=novell" -n"MANTECHR5C-TREE" -c"Query" -D"Sybase"
ここで、Desktop4はアプリケーションの名前、“CN=WINXP-R1B164_99_151_48.OU=WsProm.O=novell”はインベントリ対象ワークステーションのDN、“MANTECHR5C-TREE”はeDirectoryツリー名、“Query”はインベントリ対象ワークステーションで実行されるインベントリ処理、“Sybase”はインベントリデータベースを表しています。
desktop4.exeと同じディレクトリ内で、次の内容を持つ.batファイルを作成します。
Desktop4 -w"CN=WINXP-R1B164_99_151_48.OU=WsProm.O=novell" -n"MANTECHR5C-TREE" -c"Query" -D"Sybase"
ここで、Desktop4はアプリケーションの名前、“CN=WINXP-R1B164_99_151_48.OU=WsProm.O=novell”はインベントリ対象ワークステーションのDN、“MANTECHR5C-TREE”はeDirectoryツリー名、“Query”はインベントリ対象ワークステーションで実行されるインベントリ処理、“Sybase”はインベントリデータベースを表しています。
.batファイルを実行します。
次のいずれかの方法を使って、インベントリサマリを実行できます。
Desktop4 -w"CN=WINXP-R1B164_99_151_48.OU=WsProm.O=novell" -n"INDYPROM-TREE" -c"Inventory" -D"Oracle"
ここで、Desktop4はアプリケーションの名前、“CN=WINXP-R1B164_99_151_48.OU=WsProm.O=novell”はインベントリ対象ワークステーションのDN、“INDYPROM-TREE”はeDirectoryツリー名、“Inventory”はインベントリ対象ワークステーションで実行されるインベントリ処理、“Oracle”はインベントリデータベースを表しています。
desktop4.exeと同じディレクトリ内で、次の内容を持つ.batファイルを作成します。
Desktop4 -w"CN=WINXP-R1B164_99_151_48.OU=WsProm.O=novell" -n"INDYPROM-TREE" -c"Inventory" -D"Oracle"
ここで、Desktop4はアプリケーションの名前、“CN=WINXP-R1B164_99_151_48.OU=WsProm.O=novell”はインベントリ対象ワークステーションのDN、“INDYPROM-TREE”はツリー名、“Inventory”はインベントリ対象ワークステーションで実行されるインベントリ処理、“Oracle”はインベントリデータベースを表しています。
.batファイルを実行します。
インベントリデータベースに対して照会を実行する方法の詳細については、セクション 77.1.3, データベース照会によるインベントリ情報の表示を参照してください。ワークステーションインベントリによって表示されるインベントリ情報の詳細については、セクション 77.1.2, インベントリ対象ワークステーションのインベントリサマリの表示を参照してください。
Desktop4.exeは、desktop4.exeを起動するためのわかりやすいインタフェースを作成することによって有効に活用できるバックエンドユーティリィティです。
desktop4.exeを使って、リモート管理の操作を起動することもできます。詳細については、セクション 69.8, ConsoleOneを使用しないリモート管理操作の開始を参照してください。