L.3 Inventory ConsoleOneユーティリティのパフォーマンスに関するヒント

この節では、次に示すインベントリConsoleOneユーティリティのパフォーマンスに関するヒントについて説明します。

メモ:Inventory ConsoleOneユーティリティで大規模なデータベースからデータを取得する場合は、ユーティリティを実行する前にStorerサービスを停止する必要があります。これにより、ConsoleOneユーティリティのパフォーマンスが向上します。

データベースのサイズが非常に大きい場合は、インベントリConsoleOneユーティリティを実行するコンピュータに、5GB以上のディスク空き容量があることを確認します。

L.3.1 インベントリレポートのパフォーマンスに関するヒント

  • 千台を超えるワークステーションがデータベースに含まれる場合、すべてのサブレポートを表示するのに時間がかかります。サブレポートのリストを指定することをお勧めします。これにより、レポートの全般的なパフォーマンスが向上します。
  • インベントリデータベースがMS SQL上で実行されている場合は、インベントリレポートを生成する前に、インベントリサーバコンソールプロンプトで次のスクリプトを実行します。
    CREATE INDEX i$FkPinstanceId ON ZENworks.t$InstalledProduct(fk_pinstanceid) ON CIM9
    

    このスクリプトを使用すると、レポートを最適なときに生成できます。

L.3.2 インベントリデータエクスポートのパフォーマンスに関するヒント

  • インベントリデータエクスポートのパフォーマンスを最大にするには、データベースエクスポートでフィルタ条件を有効にする必要があります。データベースエクスポートは、指定した照会に基づき、選択されたソフトウェアだけをエクスポートします。
  • エクスポート中、使用しない属性を選択解除します。選択の解除を実行するには、データベースエクスポート[Required Attributes Only (必須属性のみ)]オプションを使用します。
  • ソフトウェアを個別にエクスポートします。これにより、Non-Software Export機能のパフォーマンスが大きく向上します。

L.3.3 インベントリ照会のパフォーマンスに関するヒント

  • 複数のグループでAND条件を使用して照会を指定するとパフォーマンスが向上します。
  • いくつかの関係演算子を含む複雑な照会は、1つの関係演算子で区切られた複数のグループに分割します。
  • 複雑な照会を使用する場合は、データベースのキャッシュサイズを増やします。データベースの調整に関する詳細については、セクション L.1, データベースパラメータの調整に関するヒントを参照してください。
  • 範囲を絞った高速なクエリは、再利用できるように保存しておきます。
  • 低速リンクでデータベースに接続して、Inventory Queryを起動しないようにします。
  • 高速接続であるにもかかわらず、複雑な照会の実行に10分以上かかる場合には、指定した照会に合致するワークステーションが存在しない可能性があります。次のメッセージが表示されます。
    No Computer system matched the query
    

    [Result]ウィンドウを閉じ、条件を絞ってから再度試みてください。ワークステーションが検索されるまで、照会範囲を限定するプロセスを繰り返します。

  • 最適なパフォーマンスのために、条件では3つ以上の関係演算子で分割された4つ以上のグループを使用しないことをお勧めします。
  • 正確な論理文字列がわかっている場合は、MATCHES演算子は使用しないようにします。MATCHES演算子は、指定したパターンに基づいて結果を検索します。これによりパフォーマンスの低下が生じます。
  • インベントリデータベースに保存されていない特定のインベントリコンポーネントをチェックする場合は、正規の属性を含む照会ではなく、(ISNULL)演算子を使用します。