65.8 Linuxドライバの問題のトラブルシューティング

65.8.1 ブート処理中のトラブルシューティング

ZENworksイメージングのブート中に問題が発生した場合は、トラブルシューティングに役立つ方法がいくつかあります。

  • カーネルメッセージを表示するには、<Esc>を押します。通常は、障害についてメッセージが表示されます。
  • linuxrc処理の進行状況を表示するには、[Screen 3 (画面3)]を使用します(<Alt>+<F3>を押します)。進行状況の結果、linuxrcの処理内容、ロードされるモジュールなどが一覧表示されます。
  • linuxrc処理中にモジュールからの出力を表示するには、[Screen 4 (画面4)]を使用します(<Alt>+<F4>を押します)。
  • 処理のどの部分に障害があるのか、または問題の原因になっているのかを確認するには、[Screens 1 (画面1)](<Alt>+<F1>)と、[Screen 3 (画面3)]および[Screen 4 (画面4)]を使用します。
  • [Screens 3 (画面3)]および[Screen 4 (画面4)]には、どのドライバがロードされるのかが表示されます。
  • ドライバが適切にロードされるにも関わらず、何らかの理由で失敗する場合は、[Screen 4 (画面4)]で期限切れのドライバがないかどうか確認してください。

ブート処理が失敗する場合は、使用する最初のコマンドラインパラメータをacpi=offにします。

65.8.2 bashプロンプトでのトラブルシューティング

bashプロンプトが表示されたら、いくつかのツールを使用して、ハードウェアに関する情報を収集できます。

  • hwinfo: このユーティリティは、linuxrcでハードウェアをロードするために使用されます。hwinfo -pciを使用すると、認識されたハードウェアを正確に確認できます。

    hwinfoでは大量の出力が作成される可能性があるため、後ろに“less”を付けます。たとえば、hwinfo -pci | lessとします。

    Novell Supportに問い合わせる場合は、hwinfo -pciからの出力をファイルにキャプチャして渡します。このコマンドで大部分の情報を収集できます。

    hwinfo ?pci ?log /logfilename
    

    logfilenameは、送信するファイルの名前です。

    次に、Thumbドライブやその他のUSBデバイスなどのデバイスをマウントし、後で使用できるように出力ファイルを保存します。FTPを使用して、FTPで使用できるようにファイルを保存することもできます。

  • ethtool: これは重要なツールで(ZENworks配布に含まれています)、大部分のEthernetネットワークデバイスの設定を変更するために使用できます。