12.0 コンテナパッケージ内での検索ポリシーのセットアップ

コンテナパッケージには、検索ポリシーのみが含まれています。検索ポリシーは、ツリー内で有効なポリシーを検索する範囲を制限するために使用します。

検索ポリシーには次の利点があります。

検索ポリシーは、コンテナと関連付けられているポリシーパッケージを検索します。検索ポリシーを有効にするため、検索ポリシーを任意のコンテナに関連付けます。

検索の開始場所から上位または下位の方向で、検索範囲として含めるレベル数を指定することができます。

表 12-1 検索ポリシーのレベル

数値

Description

0

検索範囲を選択されたレベルに制限します。

1

選択されたレベルの1つ上のレベルまで検索します。

たとえば、サーバのペアレントコンテナを選択した場合は、ペアレントレベルの1つ上のレベルまで検索されます。

‑1

選択されたレベルの1つ下のレベルまで検索します。

たとえば、[ルート]を選択した場合に「-1」を指定すると、[ルート]の1つ下のレベルまで検索されます。

検索ポリシーが有効になっていない場合は、デフォルトでは、親コンテナから[ルート]まで検索するように設定されています。ツリーの情報に向かって[ルート]に至るまでの各コンテナがチェックされ、それぞれのコンテナに関連付けられているポリシーパッケージが検索されます。

デフォルトの検索ポリシーは、ユーザオブジェクトまたはワークステーションオブジェクトに関連付けられているポリシーパッケージを認識してから、そのオブジェクトが属しているグループやコンテナを検索します。

デフォルトの検索順序は、[オブジェクト]>[グループ]>[コンテナ]>[ルート]ですが、この順序は変更できます。これらの検索場所を1つに限定することもできます。たとえば、検索順を[オブジェクト]>[コンテナ]>[ルート]に設定することによって、グループオブジェクトを検索対象から外すことができます。

また、検索範囲を[ルート]までではなく、関連付けられているコンテナ内、または選択されたコンテナ内に限定することによって、不要なLANトラフィックの発生を防ぐこともできます。

あるオブジェクトに関連付けられているポリシーパッケージを表示する場合、Desktop Managementでは、表示するポリシーパッケージを検索するために、ツリーの[ルート]に至るまでに存在する次のオブジェクトが次の順序で確認されていきます。

検索ポリシーは、他のポリシーを検索する場合に使用される範囲を制限するために必要です。検索ポリシーは、コンテナレベルにセットアップしてください。ネットワークトラフィックを最小限に抑えるために、必要に応じて任意の数の検索ポリシーをセットアップできます。

検索ポリシーをセットアップするには

  1. ConsoleOne®で、コンテナパッケージを右クリックし、[プロパティ]をクリックします。

    コンテナパッケージをまだ作成していなかった場合は、ポリシーパッケージの作成を参照してください。

  2. [使用可能]列の下にある検索ポリシーのチェックボックスを選択します。

    この操作により、ポリシーが選択されると同時に有効になります。

  3. [プロパティ]をクリックして[検索レベル]ページを表示します。

    検索ポリシーの[検索レベル]ページ。
  4. ドロップダウンリストを使用して、検索範囲を選択します。

    [ルート]: オブジェクトからツリーのルートまで検索します。

    [オブジェクトコンテナ]:  サーバ、ユーザ、またはワークステーションオブジェクトのペアレントコンテナまで検索します。

    [関連付けられたコンテナ]:  この検索ポリシーが関連付けられているコンテナまで検索します。[関連付けられたコンテナ]レベルは、以前のバージョンのZENworks for Desktopsにあったパーティションに代わるものです。

    旧バージョンからアップグレードしている場合で、検索ポリシー内でパーティションを使用するときは、コンテナパッケージがパーティションルートにのみ関連付けられていることを確認してください。

    [選択されたコンテナ]:  オブジェクトから選択されたコンテナまで検索します。

  5. (条件付き)[選択されたコンテナ]を選択した場合は、コンテナを参照して選択します。

  6. 検索範囲を制限するには、[検索レベル]ボックスで、次のような数値を指定します。

    数値

    Description

    0

    検索範囲を選択されたレベルに制限します。これがデフォルトの設定です。

    1

    選択されたレベルの1つ上のレベルまで検索します。

    たとえば、サーバのペアレントコンテナを選択した場合は、ペアレントレベルの1つ上のレベルまで検索されます。

    ‑1

    選択されたレベルの1つ下のレベルまで検索します。

    たとえば、[ルート]を選択した場合に「-1」を指定すると、[ルート]の1つ下のレベルまで検索されます。

    適切な管理方法としてデフォルト設定の0をお勧めしますが、-25~25の範囲の数値を指定することもできます。

  7. [検索順序]タブをクリックします。

    検索ポリシーの[検索順序]ページ。
  8. 必要に応じて、方向キー、[追加]ボタン、および[削除]ボタンを使用して、ポリシーの検索順序を指定します。

    デフォルトの検索順序は、[オブジェクト]>[グループ]>[コンテナ]の順です。

  9. [リフレッシュ間隔]タブをクリックします。

    検索ポリシーの[リフレッシュ間隔]ページ。
  10. サーバがポリシーをリフレッシュする頻度を指定します。

    デフォルトでは、[ポリシーマネージャはeDirectoryからポリシーをリフレッシュします]オプションが有効になり、リフレッシュ間隔は1時間に設定されます。時間の増分を両方(日数および時間)とも「0」に設定すると、[ポリシーマネージャはeDirectoryからポリシーをリフレッシュします]オプションを有効にしてある場合でも、ポリシーはリフレッシュされません。

  11. [OK]をクリックします。

  12. [関連付け]タブをクリックし、[追加]をクリックします。

  13. 検索ポリシーに関連付けるコンテナオブジェクトを参照して選択します。

  14. 作業が終了したら、[OK]をクリックします。