事前インストールのスケジュール設定を実行することにより、アプリケーションをオフライン(業務時間外)で配布し、ユーザが配布のために業務を待機しなくてはならない事態を回避することができます。たとえば、翌日アプリケーションをすぐに使用できるように、業務時間終了後にそのアプリケーションをインストールしておくことができます。
ユーザに関連付けられたアプリケーションを、予定した時刻に事前インストールするには、Application Launcherがユーザのワークステーションで実行している必要があります。
ワークステーションに関連付けられたアプリケーションを、予定した時刻に事前インストールする場合、Application Launcherが実行している必要はありません。事前インストールは、Workstation Managerで実行しているNAL Workstation Helperによって処理されます。
ConsoleOneで、事前インストールするアプリケーションオブジェクトを右クリックし、
をクリックしてアプリケーションオブジェクトのプロパティページを表示します。タブ> の順にクリックして、[プリインストールスケジュール]ページを表示します。
チェックボックスを選択して、オプションを有効にします。
次の2種類のスケジュールタイプから選択することができます。
および 。[指定された日]: アプリケーションの事前インストールを実行する特定の日時を指定する場合、このスケジュールタイプを使用します。最大350の異なる日時を指定することができます。
[日付の範囲]: アプリケーションの事前インストールを実行する各週の曜日の範囲を指定する場合、このスケジュールタイプを使用します。
(条件付き)[指定された日]スケジュールを使用する場合、ステップ 4.aからステップ 4.cまでの手順を完了します。[日付の範囲]スケジュールを使用する場合は、ステップ 5に進んでください。
リストから を選択して、[指定された日]のオプションを表示します。
次の各フィールドに情報を入力します。
[日付の範囲]: [日付の範囲]リストには、アプリケーションが事前にインストールされる日付がすべて表示されます。日付を追加するには、[追加]をクリックし、日付を選択して[OK]をクリックします。選択した日付がリストに表示されます。
[選択された日の時間]: 適用できる開始時刻と終了時刻を選択します。選択した時刻は、
リスト内のすべての日付に適用されます。メモ:時刻は5分単位で増分します。最早開始時刻は00:00(午前12時)、最遅終了時刻は23:55(午後11時55分)です。つまり、午後11時55分から深夜12時までの5分間は、アプリケーションが使用不可能な時間範囲になります。アプリケーションを終日使用可能にする場合は、スケジュールタイプとしてステップ 5.bを参照してください。
を使用する必要があります。詳細については、[ユーザアクセスの分散期間(分)]:
オプションを使用すると、ユーザのアクセス時間を指定した時間(分単位)に分散できるので、アプリケーションがすべてのユーザに対して同時に使用可能になることを回避できます。アプリケーションが使用可能になったらすぐにすべてのユーザがアプリケーションを起動し、アプリケーションがネットワークから配布または実行されることが予想される場合は、このオプションを使用してネットワークの負荷が過大にならないように設定することができます。たとえば、アプリケーションが配布される適度な数のユーザがいる場合(たとえば100人)、アプリケーションをランダムに配布するために1時間(60分)のブロックの時間(スケジュールされた開始時刻に開始)を指定できます。このようにして、スケジュールされた開始時刻の後の最初の60分の間に、すべてのユーザがアプリケーションへのアクセスを取得します。
アプリケーション配布によるサーバへの負荷を実質的に軽減する場合、または帯域幅の考慮事項がある場合、使用可能な時間にアプリケーション配布をランダムに行うことができます。アプリケーションを使用できる時間全体(
および )にアクセス時間を分散するには、そのアプリケーションに指定された使用可能な時間の合計(分に換算)を使用します。この場合、指定した各日付に対して、最大の時間を使用可能にする必要があります。たとえば、米国の通常の営業日(午前8:00~午後5:00の9時間)に対してアプリケーションが設定されている場合、アプリケーションを使用できる時間の合計を次のように計算します。指定した時間数x1時間ごとに60分=1日当たりの使用可能な時間の合計
この式を使用すると、上記の例は次のような計算になります。
9 x 60 (1時間の分数) = 1日あたり540分の使用可能時間
この例では、
フィールドに「540分」と入力すると、スケジュールされた日に使用可能にした540分の間中、アプリケーションがランダムに配布されます。これは、アンチウィルスの更新のような定期的に配布される必要があるアプリケーションには適していません。また、これは単なる例です。指定した時間の間、配布をいつでもスケジュールできます。の設定では、最後の5分はスケジュールできません。したがって、アプリケーションのスケジュールがその日の午後11:55に終了する場合は、この5分について考慮する必要があります。
ステップ 6に進みます。
(条件付き)ステップ 5.aからステップ 5.cまでの手順を完了します。 スケジュールを使用するには、ステップ 4に戻ります。
スケジュールを使用するには、リストから を選択して、 のオプションを表示します。
次の各フィールドに情報を入力します。
[日付の範囲]: 日付の範囲を定義するには、開始日と終了日を選択し、指定された期間内で曜日(日曜から土曜まで)を選択します。デフォルトでは、すべての曜日が選択されています。特定の曜日を選択するには、そのボタンをクリックします。
[選択された範囲の時間]: 適用できる開始時刻と終了時刻を選択します。このオプションは、日付の範囲が1日だけか、複数の日付か、7日間すべてであるかによって異なります。日付の範囲が1日から6日間の間の場合(7日間すべてではない場合)、アプリケーションは選択した日付の開始時刻から終了時刻の間で使用できます。たとえば、月曜日の8:00から5:00までアプリケーションを使用可能にした場合、アプリケーションはその時間帯で使用できます。一方、日付の範囲として7日間すべてを選択すると、開始時刻と終了時刻は無視され、アプリケーションは毎日24時間使用可能になります。
[ユーザアクセスの分散期間(分)]:
オプションを使用すると、ユーザのアクセス時間を指定した時間(分単位)に分散できるので、アプリケーションがすべてのユーザに対して同時に使用可能になることを回避できます。アプリケーションが使用可能になったらすぐにすべてのユーザがアプリケーションを起動し、アプリケーションがネットワークから配布または実行されることが予想される場合は、このオプションを使用してネットワークの負荷が過大にならないように設定することができます。たとえば、アプリケーションが配布される適度な数のユーザがいる場合(たとえば100人)、アプリケーションをランダムに配布するために1時間(60分)のブロックの時間(スケジュールされた開始時刻に開始)を指定できます。このようにして、スケジュールされた開始時刻の後の最初の60分の間に、すべてのユーザがアプリケーションへのアクセスを取得します。
サーバ上のアプリケーション配布の負荷を軽減する場合、または帯域幅の考慮事項がある場合、使用可能な時間にアプリケーション配布をランダムに行うことができます。アプリケーションを使用できる時間全体(
および )にアクセス時間を分散するには、そのアプリケーションに指定された使用可能な時間の合計(分に換算)を使用します。たとえば、24時間全体に対してワークステーションに関連するアプリケーションが設定されている場合、3交代の日、そのアプリケーションの使用可能な時間の合計を次のように計算できます。日付範囲の日数 x 1日当たりの使用可能な時間 = 使用可能な時間の合計
この式を使用し、時間を分に変換すると、上記の例の計算は次のようになります。
7 (日) x 24 (時間) = 168時間の使用可能時間
168 x 60 (1時間の分数) = 10,080分の使用可能時間
フィールドに「10800分」と入力すると、使用可能にした10800分の間中アプリケーションがランダムに配布されます。これは、アンチウィルスの更新のような定期的に配布される必要があるアプリケーションには適していません。
[すべてのクライアントでこのスケジュールをGMTで使用する]: スケジュールは、ワークステーションのタイムゾーンに基づいています。複数のタイムゾーンにまたがるネットワークで、アプリケーションの実行を午後1時に設定すると、アプリケーションは各タイムゾーンの午後1時に実行されます。このオプションを選択すると、タイムゾーンが異なる地域のワークステーションで、アプリケーションを同時に実行させることができます(たとえば、ローマ時間の午後1時とロサンゼルス時間の午前4時)。
ステップ 6に進みます。
(条件付き)ワークステーションに関連付けられたMSIアプリケーションを事前インストールしており、ログインしているユーザではなくワークステーションのアカウント情報を使用する場合、
オプションを有効にする必要があります。デフォルトでは、ワークステーションが関連付けられたMSIアプリケーションはユーザセキュリティスペースで配布されます。つまり、Application Launcherはユーザのアカウント情報とファイルシステムアクセス権を使用します。ユーザがワークステーションにログインしていることを必要としない業務時間外配布を行う場合、Application Launcherからではなく、NAL Workstation Helperから配布を実行するよう変更することができます。NAL Workstation Helperは、システムスペースで実行し、ワークステーションのアカウント情報を使用します。
すべてのMSIアプリケーションが、ワークステーションのアカウント情報を使用してインストールできるわけではありません。MSIアプリケーションのなかには、(Windowsレジストリ内のHKCUハイブの読み書きなどのために)ログインユーザへの依存関係を持つものがあります。このような場合は、このオプションを選択解除して、ワークステーションセキュリティスペースではなくユーザセキュリティスペースで配布できるようにします。
ワークステーションのアカウント情報を使用した事前インストールを有効にするには
タブ> の順にクリックし、[オプション]ページを表示します。
チェックボックスを選択し、オプションを有効にします。
NAL Workstation Helperは、ユーザのアカウント情報ではなく、ワークステーションのアカウント情報を使用してアプリケーションを配布します。つまり、ファイルシステムに対する適切な権利をワークステーションに割り当て、ソース.msiファイルが置かれているネットワーク上の場所にワークステーションがアクセスできるようにする必要があります。
インストール中にアプリケーションの再起動が求められた場合、
グループボックスで または を選択し、 グループボックスで を選択する必要があります。をクリックして変更内容を保存します。