70.5 リモートウェイクアップセッションの管理

リモートウェイクアップ機能はMagic Packet*テクノロジをサポートしています。Wake-on-LANが有効にされていて電源が切断されているノードがマジックパケットを受信すると、システムが起動されます。

ここでは、次の内容について説明します。

70.5.1 前提条件

管理対象ワークステーションの起動は、次の要件を満たしてから実行する必要があります。

  • 管理対象ネットワークにWake-on-LANをサポートするネットワークカードがあることを確認します。次に、管理対象ワークステーションのBIOS設定でWake-on-LANオプションが有効になっていることも確認します。
  • 管理対象ワークステーションがNovell eDirectory™に登録されていることを確認します。
  • リモートノードの電源状態がソフトオフになっていることを確認します。ソフトオフ状態とは、CPUの電源が切断されていて、ネットワークインタフェースカードが最小限の電力を使用している状態です。ハードオフ状態とは異なり、ソフトオフ状態のときには、コンピュータがシャットダウンされていても、コンピュータの電源接続はオンのままになります。
  • 管理コンソールとリモートノードを接続しているルータがサブネット指向のブロードキャストを転送するように設定されていることを確認します。

70.5.2 管理対象ワークステーションのリモートウェイクアップ

リモートウェイクアップ機能は、Wake-on-LANポリシーとサービスを設定しなくても、実行できます。リモートウェイクアップを実行するには、次の操作を行います。

  1. Novell ConsoleOneで、管理対象ワークステーション、管理対象ワークステーショングループ、コンテナ、またはコンテナグループを右クリックします。

  2. [アクション]>[リモートウェイクアップ]の順にクリックします。

70.5.3 Wake-on-LANポリシーによるスケジュール済みリモートウェイクアップの設定

リモート管理のWake-on-LANサービスを使用すると、Wake-on-LANポリシーを設定することにより、1台または複数の管理対象ワークステーションを自動的に起動できます。

1台または複数の管理対象ワークステーションのウェイクアップをWake-on-LANサービスによって自動的にスケジュールするには、次の操作を順に実行する必要があります。

Wake-on-LANサービスオブジェクトの設定

  1. ConsoleOneで、Wake-on-LANサービスオブジェクト(WOLService_servername)を右クリックし、[プロパティ]>[参照スケジュール]の順にクリックします。

  2. スケジュールを変更して、Wake-on-LANポリシーを読み込みます。

  3. [OK]をクリックします。

重要:Wake-on-LANサービス開始してからWake-on-LANスケジュールを変更した場合は、Wake-on-LANサービスを再起動する必要があります。詳細については、NetWareおよびWindowsサーバでのWake-on-LANサービスの開始を参照してください。

Wake-on-LANサービスのためのサーバパッケージの設定

  1. ConsoleOneで、サーバパッケージを右クリックし、[プロパティ]>[ポリシー]>[一般]の順にクリックします。

  2. [追加]ボタンをクリックします。

  3. Wake-on-LANポリシータイプを選択し、Wake-on-LANポリシーの名前を入力します。

  4. [使用可能]列の下にあるWake-on-LANポリシー用のチェックボックスを選択し、[プロパティ]>[ターゲットリスト]タブの順にクリックします。

  5. [追加]をクリックします。

  6. ワークステーションまたはワークステーションコンテナを選択し、[OK]をクリックします。

  7. [ポリシースケジュール]タブをクリックします。

  8. ポリシーのスケジュールを変更します。

  9. [適用][閉じる]の順にクリックします。

  10. [関連付け]タブをクリックします。

  11. ZENworks 7 Desktop Managementがインストールされているサーバオブジェクトまたはコンテナを参照して選択してから、[OK]をクリックし、もう一度[OK]をクリックします。

メモ:ターゲットリストごとに別のポリシーを作成することができます。

70.5.4 Wake-on-LANサービスの開始と中止

NetWareおよびWindowsサーバでのWake-on-LANサービスの開始と中止

NetWareおよびWindowsサーバでのWake-on-LANサービスの開始

NetWareサーバでWake-on-LANサービスをロードするには、コンソールのプロンプトで「startwol」と入力します。

WindowsサーバでWake-on-LANサービスを開始するには、次の手順に従います。

  1. コントロールパネルで[管理ツール]をダブルクリックします。

  2. [サービス]をダブルクリックします。

  3. [Novell ZENworks Wake-on-LANサービス]を選択します。

  4. [開始]をクリックします。

NetWareおよびWindowsサーバでのWake-on-LANサービスの中止

NetWareサーバでWake-on-LANサービスを中止するには、コンソールのプロンプトで「stopwol」と入力します。

WindowsサーバでWake-on-LANサービスを中止するには、次の手順に従います。

  1. コントロールパネルで[管理ツール]をダブルクリックします。

  2. [サービス]をダブルクリックします。

  3. [Novell ZENworks Wake-on-LANサービス]を選択します。

  4. [停止]をクリックします。

Wake-on-LAN操作に関する情報は、wolstatus.logファイル(NetWareサーバのsys:\ディレクトリまたはWindowsサーバのZENworks_installation_path\remmgmt\server\bin\ディレクトリにあります)から取得できます。

LinuxサーバでのWake-on-LANサービスの開始と中止

LinuxサーバでのWake-on-LANサービスの開始

LinuxサーバでWake-on-LANサービスを開始するには、サーバのプロンプトで「/etc/init.d novell-zdm-wol start」と入力します。

LinuxサーバでのWake-on-LANサービスの中止

LinuxサーバでWake-on-LANサービスを中止するには、サーバのプロンプトで「/etc/init.d novell-zdm-wol stop」と入力します。

Wake-on-LANの操作については、/var/opt/novell/log/zenworks/rmディレクトリにあるnovell-zdm-wol.logファイルを参照してください。