インストールに関するハードウェアとソフトウェアの要件および前提条件(ZENworks Middle Tier Serverのインストール条件を参照)を満たしている場合は、次の手順を実行して、ZENworks® 7 Middle Tier Server with Support Pack 1をインストールし、NetWare®またはWindowsサーバで実行します。
Windows 2000/XPワークステーション(またはWindows 2000/2003サーバ)を選択して、Middle Tier Serverのインストールプログラムを実行します。このワークステーションまたはサーバは、インストールするワークステーションの要件を満たしている必要があります。詳細については、インストールを実行するワークステーションの前提条件を参照してください。
Windowsワークステーションに、Novell ZENworks 7 Desktop Management with Support Pack 1 CDを挿入します。
ZENworks Desktop Management ISOファイルをコピーしたディレクトリの場所からインストールを実行する場合は、winsetup.exeを実行する場所と同じ場所にすべてのファイルがコピーされていることを確認してください。
重要:インストール中に、CDドライブからNovell ZENworks 7 Desktop Management with Support Pack 1 CDを取り出したり、インストール先のサーバとの接続が切れたりすると、インストールプログラムは停止して先に進みません。インストール処理を終了するには、Windowsのタスクマネージャを開いて をクリックし、[javaw.exe]を選択して をクリックします。
winsetup.exeプログラムが自動的に実行されます。プログラムが自動的に実行されない場合は、CDのルートから手動で起動します。
をクリックして、さまざまな言語でインストールするオプションがあるページを表示します。
をクリックし、Desktop Managementインストールオプションのページを表示します。
をクリックし、Middle Tier Serverのインストールプログラムを起動します。
最初のインストールページで、インストールプログラムの実行に関する詳細を読み、
をクリックします。ライセンス契約書を読み、条項に同意する場合は
をクリックします。使用許諾契約の条項に同意されない場合は、ソフトウェアをインストールしないでください。
[Installation Requirements (インストール要件)]ページで、Middle Tier Serverソフトウェアのインストール要件の一覧を読み、インストール先のサーバが要件を満たしていることを確認して
をクリックします。[eDirectoryの場所およびアカウント情報]ページで、Middle Tier Serverが以前に設定されていたかを選択して、次のフィールドに入力します。
[DNS/IPアドレス]: eDirectoryをインストールするサーバのDNS名またはIPアドレスを指定します。
[ユーザ名(完全DN)]: Middle Tierプロキシユーザアカウントの完全修飾識別ユーザ名を指定します(例: midtier-proxy.org-unit.org)。これらのアカウント情報を確実に安全に保つために、特定の管理権限を持つ任意のユーザを設定できます。
必要な権限については、セクション 10.3, Middle Tierプロキシのユーザアカウントに必要な権利を参照してください。
[パスワード]: Middle TierプロキシユーザのeDirectory™パスワードを指定します。
(Middle Tierが設定されていない場合)[ZENworksユーザコンテキスト]ページ([ユーザコンテキスト]フィールド)で、Desktop Managementによって使用されるユーザオブジェクトをMiddle Tier Serverが検索するeDirectoryコンテキストを指定します。
ユーザオブジェクトが常駐する最上位のコンテナのコンテキストを使用する必要があります。この値はZENworks Middle Tier Serverに渡されます。ZENworks Middle Tier Serverでは、ユーザ検索時の開始ポイントとしてこの値を使用します。
たとえば、ユーザが多くのサブコンテナに存在している場合は、これらのサブコンテナすべてを保持するコンテナのコンテキストを指定します。ユーザがZENworks Middle Tier Serverを通じてログインすると、サーバは指定されたeDirectoryコンテナでユーザの検索を開始し、適切なユーザが見つかるまで指定したコンテナのサブコンテナを検索します。
このインストールで指定するMiddle Tier Serverの場合、現在設定済みの認証ドメイン(NetStorage用に設定された認証ドメインなど)は、ここで指定したコンテキストを持つ1つの認証ドメインに置き換えられます。
インストール後に、NSAdminユーティリティを使用して、この認証ドメインコンテキストを再設定できます。このユーティリティはWebブラウザで開くことができます(http://middle_tier_server_name/oneNet/nsadmin)。
インストールプログラムによってコンテキスト(コンテナ)の存在が確認されると、インストールが続行されます。
(Middle Tierが設定されていない場合)[ZENworksファイルの場所]ページで、ZENworksで管理するアプリケーションおよびポリシーファイルにアクセスするためのネットワークの場所を選択します。
ZENworks Middle Tier Serverでは、ネットワーク上の他の場所にインストールされたZENworksファイルにアクセスする必要があります。ZENworks管理者として、配布用のポリシーまたはアプリケーションの作成時に、これらのファイルの場所を定義します。このページで提供する情報は、Middle Tier Serverが別のファイルシステムへのアクセス方法を決定する際に使用されます。ZENworksファイルをまだ作成していない場合でも、インストール時にファイルシステムへのアクセス方法が確定している必要があります。
ZENworksファイルをWindowsファイルシステムに配置する場合、Middle Tier ServerはNovell eDirectoryのユーザ名とパスワードを使用してこれらのファイルにアクセスすることができません。これらのファイルにアクセスするには、Windowsドメインのアカウント情報が必要です。
ドメインに属していないサーバ上にファイルを配置する場合は、サーバ固有のアカウント情報を入力します。
[ドメインユーザ名]: ZENworksファイルの場所に対するWindowsファイルシステム権限を持つ、Microsoftドメイン内の任意のユーザのユーザ名を指定します。
[パスワード]: ZENworksファイルに対するファイルシステム権限を持つ、Microsoftドメイン内のユーザのパスワードを指定します。
[パスワードの確認]: 正しいパスワードが入力されたことを確認するために同じパスワードを指定します。
[サーバ選択]ページで、Middle Tier Serverとして機能するターゲットサーバのリストを作成する必要があります。
ボタンを使用すると、サーバを検索してリストに追加するダイアログボックスが表示されます。[サーバの削除]ボタンを使用すると、追加したサーバをターゲットリストから削除することができます。 をクリックします。(オプション)
はデフォルトで選択されています。インストールプログラムで、1つまたは複数のサーバがZENworks Middle Tier Serversのインストール要件を満たしているかどうかを確認する場合は、選択されたままにします。インストールプログラムは、以前にインストールされたMiddle Tier Serverソフトウェアのバージョン、サーバのネットワークオペレーティングシステム(必要なサービスまたはサポートパックを含む)、Windowsサーバ上のIIS Webサーバの有無とバージョン、NetWareサーバ上の適切なWebサーバの有無とバージョン、およびターゲットサーバ上のNetStorage (2.6.0)の有無とバージョンをチェックします。
サーバのオペレーティングシステムとサポート/サービスパックが適切なバージョンでない場合、警告メッセージが表示されますが、インストールは続行できます。他の要件が満たされていない場合には警告が表示され、必要なソフトウェアがインストールされて検出されるまでインストールは続行されません。
[サーバの追加]ダイアログボックスで、
ドロップダウンリストを開き、Novell eDirectoryのツリー、Microsoft Windows Networkの構造、またはMicrosoft Active Directoryのツリー内の場所に基づいてサーバを一覧表示するオプションを表示します。インストール中に、ZENworks Middle Tier Serverソフトウェアを複数のサーバにインストールできます。リストにサーバを追加した後で
をクリックします。Desktop Management ServerのインストールプログラムとMiddle Tier Serverのインストールプログラムのどちらでも、選択できるeDirectoryツリーは1つだけです。Windowsサーバからこれらのいずれかのインストールプログラムを実行し、そのサーバが選択したツリーの一部でない場合、Desktop Management Serverをローカルにインストールすることはできません。
(eDirectoryツリーのサーバをリストに表示する場合)
ドロップダウンボックスで を選択し、現在認証されているすべてのeDirectoryツリーを表示します。次に、ツリーを参照して目的のサーバまで移動し、右方向矢印ボタンをクリックしてサーバを リストボックスに移動します。このダイアログボックスには、次のオプションも含まれています。
サーバの解決可能なIPまたはホスト名の入力を受け入れるをクリックして名前解決プロセスを開始し、サーバを リストに追加します。
(Microsoft Windowsネットワーク構造のサーバを一覧表示する場合)
ドロップダウンリストで を選択し、現在認証されているすべてのWindowsワークグループとMicrosoftドメインを一覧表示します。構造を参照してサーバを選択し、二重の右向き矢印をクリックして、 リストに移動します。このダイアログボックスには、次のオプションも含まれています。
サーバの解決可能なIPまたはホスト名の入力を受け入れるをクリックして名前解決プロセスを開始し、サーバを リストに追加します。
Windowsサーバの複数のサーバ名のエイリアスを使用する場合、最初のエイリアスはWindowsサーバの物理名であることが必要です。
(Microsoft Active Directoryでサーバを一覧表示する場合)
ドロップダウンリストで、 を選択します。ワークステーションがActive Directoryのメンバーの場合、Active Directoryのツリー内のドメインが表示されます。Active Directoryで(ドメインごとに)リスト表示されるすべてのサーバを参照し、目的のサーバへの構造を参照します。次に、二重の右向き矢印をクリックして、サーバを リストに移動することができます。このダイアログボックスには、次のオプションも含まれています。
サーバの解決可能なIPまたはホスト名の入力を受け入れるをクリックして名前解決プロセスを開始し、サーバを リストに追加します。
[検索基準の場所]: ドメインのルートにあるコンピュータとドメインコントローラを一覧表示します。これはデフォルトの検索方法です。
[ディレクトリ全体の検索]: コンピュータが配置されているすべてのディレクトリコンテナを一覧表示します。
[ディレクトリ階層の参照]: ディレクトリ内のすべてのコンテナを一覧表示します。コンテナを1つずつ展開して、目的のコンピュータを探すことができます。この検索方法は、コンピュータが標準以外の大きなディレクトリにある場合に役立ちます。
[概要]ページで、ZENworks Middle Tier Serverソフトウェアおよび関連付けるDesktop Management Serverのインストール先として選択した場所を確認します。概要が正しければ、
をクリックしてインストール処理を開始します。Middle Tier Serverインストールウィザードは、別のインストールプログラムを起動します。このプログラムが完了するのを待ちます。
重要:インストールの完了後にインストールログファイルを確認できます。ログファイルの名前はdatestamp_timestamp_zdmmidtier_install.logになります(たとえば、20040304_024034_zdmmidtier_install.log)。このファイルは、インストール元のコンピュータの\novell\zfdtempディレクトリに保存されます。各コンポーネントのインストールの成否を、このログファイルで確認できます。
選択した内容をインストール概要で確認することもできます。概要は、datestamp_timestamp_zdmmidtier_installsummary.logという名前のログファイルに保存されます(たとえば、20040304_024034_zdmmidtier_installsummary.log)。このファイルもc:\novell\zfdtempにあります。
Desktop Management ServerのeDirectoryを対象とするConsoleOneで、クリアテキストパスワードを許可するようにDesktop Management Serverを設定していることを確認します。詳細については、ステップ 15を参照してください。
(NetWare 6をインストールする場合のみ)NetWare 6 ZENworks Middle Tier Server上のautoexec.ncfファイルを編集して、Apache Web Serverのロードとバインドが正常に行われるようにします。詳細については、セクション 10.4, NetWare 6 ZENworks Middle Tier ServerにおけるAutoexec.ncfの編集を参照してください。
ZENworks Middle Tier Serverソフトウェアをインストールしたサーバを再起動します。
ワークステーションのブラウザで次のURLのいずれかを入力し、ZENworks Middle Tier Serverがインストールされて、稼動していることを確認します。
ZENworks Middle Tier Serverが稼動していれば、1つ目のURLでサーバの統計値が表示されたWebページが開きます。ブラウザの[更新]ボタンをクリックすることにより、要求数が増加している場所が表示できます。
認証されていない場合、2つ目のURLでは、ユーザアカウント情報の入力を求めるダイアログボックスが表示されます。認証された場合、3つ目のURLでは、XZEN (Middle Tier ServerのXtierモジュール)が実行中であることを示すメッセージを含んだWebページが表示されます。
重要:既にZENworks 7 Middle Tier ServerをOES NetWareサーバにインストールしてあり、NetWareサーバをOES Support Pack 1にアップグレードする場合、サポートパックのインストールプログラムにより、ZENworks 7 Middle Tier Server (バージョン2.0x)は新しいバージョンのXTier (バージョン3.01)に上書きされます。このバージョンのXTierは、他のZENworks 7 Middle Tierコンポーネントとは互換性がなく、実質的にMiddle Tierが無効になります。
OESサーバをOES Support Pack 1でアップグレードする必要がある場合に、この問題を避けるには、OESのアップグレード後にZENworks 7 Middle Tier Serverを再インストールします。