Desktop Managementサービスをすべて同じマシンにインストールすることができますが、ネットワークのリソースや設計によっては一部のコンポーネントを異なるサーバにインストールする必要があります。この節では、そのようなサーバのソフトウェア要件を紹介します。
4.2.1 すべてのコンポーネントをインストールする場合のソフトウェア要件
次の表は、Desktop Management Serverソフトウェアをインストールするコンピュータに必要なソフトウェア構成を示しています。
表 4-5 すべてのZENworks Desktop Managementコンポーネントをインストールするためのサーバソフトウェア要件
NetWare 6 |
- Support Pack 4(最低)
- Novell eDirectory™ 8.6.2(最低)、8.7.1、8.7.3、または8.8(推奨)
- JVM 1.4.1 for NetWare(最低)
- LDAPの設定および実行
- サーバ上にIPプロトコルスタックがバインドされ、使用できる状態であること
重要:現在のConsolidated Support Packに同梱されているJVMのバージョンおよびNetWare 6 Support Packのバージョンをダウンロードしてインストールすることを強くお勧めします。この2つのソフトウェアは、連携して動作するよう設計されています。
このNetWare 6サーバがZENworks 7 Middle Tier Serverも実行する場合は、サーバのeDirectoryをバージョン8.7.3 (以降)にアップグレードする必要があります。
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NetWare 6.5 |
- Support Pack 1.1(最低)
- eDirectory 8.7.3(最低)
- LDAPの設定および実行
- サーバ上にIPプロトコルスタックがバインドされ、使用できる状態であること
重要:ZENworksの機能に関してワークステーションを認証するサーバにNetWare 6.5 SP2をインストールする場合は、マシンにインストールされているNovell Client®のバージョンを4.9 SP2にアップグレードしない限り、ConsoleOne® 1.3.6を使用してeDirectoryツリーまたはサーバを管理できません。
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Windows 2000 |
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Windows Server 2003 |
- Novell Client 4.9 SP1a以降がインストールされ、IPXではなくIPプロトコルを使用するように設定されていること
自動ワークステーションインポート/削除(AWI)が正常に機能するためには、Novell Clientが必要です。8.7.3以降のバージョンのeDirectoryではNovell Clientがインストールされないため、AWIを使用する場合はNovell Clientを別途インストールしてください。
- eDirectory 8.7.3(最低)
- LDAPの設定および実行
- eDirectoryの現在の場所がSYSという名前で共有されていること
C:以外のドライブにeDirectoryとZENworks 7イメージングコンポーネントを共存させることはできません。
- サーバ上にIPプロトコルスタックがバインドされ、使用できる状態であること
- Windows Server 2003でZENworks Middle Tier Serverに接続する場合は、両方のWindows Server 2003コンピュータが共にActive Directoryを実行しているMicrosoftドメインのメンバーであることが必要です。
- Windows Server 2003がWindowsターミナルサーバとして機能している場合、このサーバはリモート管理モードで実行する必要があります。アプリケーションモードはサポートされていません。
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SLES 9 |
- SUSE® Linux Enterprise Server 9 Support Pack 1 (最低)がインストールされていること
- Novell eDirectory 8.7.3(最低)がDesktop Management Serverにインストールされていること
- eDirectory用のLDAPを設定して実行していること
- サーバ上にIPプロトコルスタックがバインドされ、使用できる状態であること
- Samba 3.0.9~2.6 (Samba Clientではなく、Samba Server)がインストールされていること。インストールされていない場合は、インストールするか、YaST Online Updateを使用して推奨バージョンにアップグレードします。
重要:SLES 9のインストールで利用できる4つのビルド済みソフトウェア「セット」(Minimum System、Minimum Graphical System、Full、およびDefault Systemの各インストール)のうち、ZENworks 7 Desktop Managementをサポートしているのは、SLES 9のDefault Systemインストールモードのみです。これ以外のモードをSLES 9のインストールで使用した場合、ZENworks 7 Desktop Managementのインストールは失敗します。
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SLES 10 |
- SUSE Linux Enterprise Server 10
- Novell eDirectory 8.8x (最低)がDesktop Management Serverにインストールされていること
- eDirectory用のLDAPを設定して実行していること
- サーバ上にIPプロトコルスタックがバインドされ、使用できる状態であること
- Samba 3.0.9~2.6 (Samba Clientではなく、Samba Server)がインストールされていること。インストールされていない場合は、インストールするか、YaST Online Updateを使用して推奨バージョンにアップグレードします。
重要:SLES 10のインストールで利用できる4つのビルド済みソフトウェア「セット」(Minimum System、Minimum Graphical System、Full、およびDefault Systemの各インストール)のうち、ZENworks 7 Desktop Managementをサポートしているのは、SLES 10のDefault Systemインストールモードのみです。これ以外のモードをSLES 10のインストールで使用した場合、ZENworks 7 Desktop Managementのインストールは失敗します。
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OES (Linux) |
- Novell Open Enterprise Server (Linux) 1.0 (最低)がインストールされていること
- Novell eDirectory 8.7.3(最低)がDesktop Management Serverにインストールされていること
- サーバ上にIPプロトコルスタックがバインドされ、使用できる状態であること
- Samba 3.0.9~2.6 (Samba Clientではなく、Samba Server)がインストールされていること。インストールされていない場合は、インストールするか、Red Carpetを使用して推奨バージョンにアップグレードします。
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Novell ConsoleOne 1.3.6とNovell eDirectory 8.7.3は、Novell ZENworks 7 Companion 1 CDに含まれています。eDirectory 8.7.x評価版ライセンスディスクの作成に必要なファイルは、Novell eDirectory 8.7.x評価ライセンスダウンロードWebサイトから入手できます。
Novell ConsoleOne 1.3.6eとNovell eDirectory 8.8.1は、Novell ZENworks 7 with Support Pack 1 Companion 1 CDに含まれています。ZENworks 7 with Support Pack 1を購入した場合、eDirectory 8.8.1のライセンスは必要ありません。
最新のNovell Client (バージョン4.91 SP2以降)は、Novell Product Downloads Webサイトからダウンロードできます。
NetWare Support Packファイルは、Novell Support Connection Webサイトの「Minimum Patch List」から入手できます。
JVM version 1.4.1 for NetWare 6は、Novell Support Connection Webサイトの最新の「Consolidated Support Pack」からダウンロードできます。
ConsoleOne 1.3.6 (以降)は、NetWare Support Packを適用してからインストールする必要があります。
重要:Desktop Management Serverは、IP-to-IPゲートウェイまたはIPX-to-IPゲートウェイ環境では動作しません。