デスクトップ管理エージェントとWebサーバソフトウェアがZENworks Middle Tier Serverのコンピュータ(NetWare上のApache HTTP ServerおよびWindows上のIIS)にインストールされて同じポート上で通信するようにセットアップされている場合、デスクトップ管理エージェントはワークステーションが企業ファイアウォールの中にあっても外にあってもZENworks Middle Tier Serverと通信できます。
80番と443番のデフォルトポート指定を変更する場合、デフォルト以外の追加ポートを変更するか割り当てる場合、Webサーバのポートに合わせてデスクトップ管理エージェントのポートを変更する場合は、通信ポートの設定方法を知る必要があります。
メモ:設定可能なポートの一覧については、NetWare 6 Documentation Webサイトの「Managing Web Servers and Other Web Tools」にある「Getting Results with Novell Web Servers and Tools」の「Port Number Assignments」の付録を参照してください。
この節では、次の情報について紹介します。
NetWare 6.x上でApache Web Serverのポートを設定するには、sys:\apache\confディレクトリのadminserv.confを開いて編集します。現在のポートが割り当てられている行を探します。ポート番号は、変更することも追加することもできます。リッスンに使用される安全なポートにするかどうかも指定できます。安全ではないポートで新しいポートの割り当てを作成する場合は、既存のポートの環境設定行をテンプレートとして使用します。安全なポート(HTTPS)を指定するには、ポート443を使用する必要があります。NetWare 6.5上でのApache 2のポート設定の詳細については、『Apache Web Server Administration Guide for NetWare 6.5』の「Managing Listening Ports」を参照してください。
Novell Application Launcher®のWebブラウザビュー(myapps.html)を使用する場合は、ポート番号を編集してApache Webサーバのポートに合わせる必要があります。NetWare 6.xサーバでは、myapps.htmlはsys:\apache\nwdocsディレクトリにあります。
OES Linuxサーバ上でApache Web Serverのポートを設定するには、/etc/init.d/apache2ディレクトリにあるhttpd.confを開いて編集します。現在のポートが割り当てられている行を探します。ポート番号は、変更することも追加することもできます。リッスンに使用される安全なポートにするかどうかも指定できます。安全ではないポートで新しいポートの割り当てを作成する場合は、既存のポートの環境設定行をテンプレートとして使用します。安全なポート(HTTPS)を指定するには、ポート443を使用する必要があります。
SLES 9 SP1サーバ上でApache Web Serverのポートを設定するには、/etc/init.d/apache2ディレクトリにあるlisten.confを開いて編集します。現在のポートが割り当てられている行を探します。ポート番号は、変更することも追加することもできます。リッスンに使用される安全なポートにするかどうかも指定できます。安全ではないポートで新しいポートの割り当てを作成する場合は、既存のポートの環境設定行をテンプレートとして使用します。安全なポート(HTTPS)を指定するには、ポート443を使用する必要があります。
Novell Application LauncherのWebブラウザビュー(myapps.html)を使用する場合は、ポート番号を編集してLinux上のApache2 Webサーバのポートに合わせる必要があります。myapps.htmlは、DocumentRoot (例: /srv/www/htdocsディレクトリ)にあります。Middle Tier ServerにApache2がインストールされていない場合、myapps.htmlファイルはインストールされていません。
サーバのデスクトップで>>>の順にクリックし、[インターネット インフォメーション サービス]ウィンドウを開きます。
ZENworks Middle Tier Serverアイコンの「+」記号をクリックして階層を展開します。
を右クリックし、をクリックして、[Default Web Site Properties (既定のWebサイトのプロパティ)]ダイアログボックスを開きます。
ダイアログボックスのWebサイトページ(デフォルトで開かれるページ)のフィールドでポート番号を変更します。安全なポート(HTTPS)を指定するには、ポート443を使用する必要があります。
または
Webサイトページでをクリックし、画面上の指示に従って複数のポート番号を追加します。
Novell Application LauncherのWebブラウザビュー(myapps.html)を使用する場合は、ポート番号を編集してIISサーバのポートに合わせる必要があります。Windowsサーバでは、myapps.htmlはc:\inetpub\wwwrootディレクトリにあります。
Windows 2000サーバ上でeDirectory 8.7.3をインストールすると、DHostサービスがポート80に設定され、そのポートで起動します。同じWindows 2000サーバにZENworks Middle Tier Serverを引き続きインストールすると、IIS Webサーバもポート80を使用しようとします。したがって、ポートの競合が発生して次のメッセージが表示されます。
Address already in use.
ZENworks Middle Tier Serverは、DHostポート割り当てがポート80以外に変更されない限り起動できません。DHostポートの割り当てを変更するには、次の手順に従います。
ConsoleOne®を開き、eDirectoryをインストールしたルートコンテナをダブルクリックします。
Http Server-server_nameのプロパティを開き、タブをクリックします。
[その他]ページでをダブルクリックし、をダブルクリックしてポート番号を80以外のポートに変更します。
[OK]をクリックしてConsoleOneを閉じ、Windowsサーバを再起動します。
デフォルトではポート80がインストール時にDesktop Managementエージェントに割り当てられます。Webサーバのポート(ApacheまたはIIS上)が変更されている場合や、Webサーバに対してすでに設定されている代替ポートをデスクトップ管理エージェント用に選択する場合は、Webサーバのポート割当を変更します。Desktop Managementエージェントのポート番号の割り当て方法については、ステップ 8を参照してください。
インストール後にポートがDesktop Managementエージェントに割り当てられていても、異なるポートへの接続を指定することができます。詳細については、エージェントのログインのカスタマイズを参照してください。