B.7 クラスタ環境におけるワークステーションインベントリのアンインストール

ZENworks 7 Desktop Management SP1のワークステーションインベントリコンポーネントを自動でアンインストールすることはできません。 インベントリサーバ、Sybase上のインベントリデータベース、Novell eDirectoryオブジェクト、およびConsoleOneファイルを手動で削除する必要があります。

メモ:インベントリデータベースがOracleまたはMS SQLにマウントされている場合は、OracleまたはMS SQLによって推奨されているアンインストール手順に従ってください。

ワークステーションインベントリコンポーネントがインストールされているすべてのサーバおよびワークステーションから、オブジェクトとファイルを削除する必要があります。

インベントリが企業内に展開されている場合は、まずすべてのリーフサーバをアンインストールしてから、中間サーバ、ルートサーバの順にアンインストールします。

ワークステーションインベントリをアンインストールする前に、必ずルートサーバ内のインベントリデータベースのバックアップを作成し、保存しておいてください。

ワークステーションインベントリを手動でアンインストールするには、次の手順に従います。

  1. セクション B.7.1, ワークステーションインベントリeDirectoryオブジェクトのアンインストール
  2. セクション B.7.2, データベースeDirectoryオブジェクトのアンインストール
  3. セクション B.7.3, Sybaseインベントリデータベースのアンインストール
  4. セクション B.7.4, Sybaseエンジンのアンインストール
  5. セクション B.7.5, インベントリサーバソフトウェアのアンインストール
  6. セクション B.7.6, XMLプロキシサーバのアンインストール
  7. セクション B.7.7, ConsoleOneからのワークステーションインベントリスナップインのアンインストール
  8. セクション B.7.8, クラスタスクリプトへの変更の適用

B.7.1 ワークステーションインベントリeDirectoryオブジェクトのアンインストール

  1. NetwareインベントリサーバのサーバコンソールプロンプトでStopSer *と入力し、インベントリサービスを停止します。

  2. ZENworksデータベースポリシーが有効になっている場合は、無効にします。

    1. ConsoleOneで、SLPオブジェクトのプロパティパッケージを右クリックし、[プロパティ][ポリシー]の順にクリックします。

    2. [ZENworksデータベース]ポリシーを選択して[プロパティ]をクリックし、[インベントリ管理]タブをクリックします。

    3. 指定したインベントリデータベースのエントリを削除し、[OK]をクリックします。

      重要:ZENworksデータベースポリシーが複数のインベントリサーバで使用されている場合、それらのインベントリサーバをアンインストールしてからこの手順を実行する必要があります。

  3. ワークステーションインベントリポリシーを無効にします。

    1. ConsoleOneで、ワークステーションパッケージオブジェクトを右クリックし、[プロパティ]をクリックします。

    2. [ポリシー]をクリックし、適切なオペレーティングシステムのサブオプションを選択します。

    3. ワークステーションインベントリポリシーが有効になっている場合は、ポリシーを選択して[リセット]ボタンをクリックし、[はい]をクリックします。

    4. ワークステーションインベントリポリシーの選択を解除します。

    5. [適用][閉じる]の順にクリックします。

      重要:複数のオペレーティングシステムにワークステーションインベントリポリシーを設定している場合は、[ポリシー]タブで該当するオペレーティングシステムのサブオプションを選択し、この手順を繰り返します。

  4. ロールアップポリシーとディクショナリ更新ポリシーが設定されている場合は、これらのポリシーを無効にします。

    1. ConsoleOneで、サーバパッケージを含むコンテナを検索し、サーバパッケージを右クリックします。[プロパティ][ポリシー]の順にクリックし、[NetWare]サブオプションをクリックします。

    2. ロールアップポリシーを選択し、[リセット]ボタンをクリックして、[はい]をクリックします。

    3. ロールアップポリシーの選択を解除します。

    4. ディクショナリ更新ポリシーを選択し、[リセット]ボタンをクリックして、[はい]をクリックします。

    5. ディクショナリ更新ポリシーの選択を解除します。

    6. [適用][閉じる]の順にクリックします。

  5. ConsoleOneで、Inventory Serviceオブジェクトを含むコンテナを検索し、Inventory Serviceオブジェクトを削除します。

B.7.2 データベースeDirectoryオブジェクトのアンインストール

ConsoleOneで、インベントリデータベースオブジェクトを含むコンテナを検索し、インベントリデータベースオブジェクトを削除します。

B.7.3 Sybaseインベントリデータベースのアンインストール

  1. Sybaseコンソールプロンプトで「q」と入力してSybaseを停止します。

  2. すべてのクラスタノードでsys:\system\mgmtdbs.ncfからdatabase_path\mgmtdb.dbエントリを削除します。

    重要:その他のデータベースパスは削除しないようにします。

  3. 任意のクラスタノードでsys:\system\zenworks.propertiesのINVDBPATHキーの値をメモします。

  4. INVDBPATHキーで指定された値から、すべてのクラスタノードでmgmtdb.logを含むインベントリデータベースファイル(mgmtdb*.db)を削除します。

    重要:データベースファイル内のインベントリ情報を使用する場合は、削除する前に、必ずデータベースファイルのバックアップを作成しておきます。

  5. すべてのクラスタノードでsys:\system\zenworks.propertiesからINVDBPATHキーを削除します。

  6. すべてのクラスタノードでZFD_INVENTORY_DATABASE_SERVERキーを削除します。

    すべてのクラスタノードでsys:\system\zenworks.propertiesから次のセクションを削除します。

    [ZfD_Inventory_Database_Server]Version = 7.0 Desktop Management product build date
    
    Installed_From = Product CD
    
    Support_Pack = 0
    
  7. Sybaseがアンインストールされておらず、他のZENworks製品によって使用されている場合は、Sybaseを起動します。

    Sybaseコンソールプロンプトで「mgmtdbs.ncf」と入力します。

B.7.4 Sybaseエンジンのアンインストール

Sybaseが他のZENworks製品で使用されている場合、まずデータベースをアンインストールしてから、Sybaseエンジンをアンインストールする必要があります。 詳細については、セクション B.7.3, Sybaseインベントリデータベースのアンインストールを参照してください。

  1. Sybaseコンソールプロンプトで「q」と入力してSybaseを停止します。

  2. 任意のクラスタノードでsys:\system\zenworks.propertiesのDBENGINEPATHキーの値をメモします。

  3. データベースがデータベースサーバにマウントされているかどうかを確認します。

    データベースがデータベースサーバにマウントされている場合、すべてのクラスタノードのsys:\system\mgmtdbs.ncfファイルに.dbエントリが含まれます。

    ファイルに.dbエントリが含まれていなければ、すべてのクラスタノードからmgmtdbs.ncfを削除します。 ファイルに.dbエントリが含まれている場合は、Sybaseエンジンを削除しないでください。

  4. すべてのクラスタノードで、クラスタロードスクリプトからmgmtdbs.ncfエントリを削除します。

  5. アンロードスクリプトから dbsrv8.nlmを削除します。

  6. DBENGINEPATHで指定されているディレクトリ(手順3で確認)を削除します。

  7. すべてのクラスタノードでsys:\system\zenworks.propertiesからDBENGINEPATHキーを削除します。

B.7.5 インベントリサーバソフトウェアのアンインストール

  1. インベントリサーバのサーバコンソールプロンプトで「StopSer *」と入力し、Inventory Serviceを停止します。

  2. NetWareインベントリサーバのコンソールプロンプトで「java -exit」と入力して、java.nlmをアンロードします。

  3. 任意のクラスタノードでsys:\system\zenworks.propertiesのINVSRVPATHおよびZWSPATHキーの値をメモします。

  4. ZFD_INVENTORY_SERVERキーを削除します。

    すべてのクラスタノードでsys:\system\zenworks.propertiesから次のセクションを削除します。

    [ZfD_Inventory_Server]Version = 7.0 Desktop Management product build date
    
    Installed_From = Product CD
    
    Support_Pack = 0
    
  5. すべてのクラスタノードでinvsrvpath\scandirディレクトリを削除します。

  6. すべてのクラスタノードでinvsrvpath\serverディレクトリを削除します。

  7. すべてのクラスタノードのクラスタロードスクリプトから次のエントリを削除します。

    ; ZENworks Inventory Settings
    
    StartInv.ncf
    
  8. アンロードスクリプトから次のエントリを削除します。

    java -killzenwsinv
    
    java -killzwexit
    
  9. すべてのクラスタノードのsys:\systemディレクトリから次のファイルを削除します。

    • invenv.ncf
    • invenvset.ncf
    • listser.ncf
    • startinv.ncf
    • startser.ncf
    • startzws.ncf
    • stopser.ncf
    • dbexport.ncf
    • debug.properties
    • stopdb.ncf
  10. インベントリサーバにPolicy and Distribution ServicesとXMLプロキシサーバがインストールされていない場合は、ZWSPATHによって指定されているディレクトリを削除して、ZENworks Web Serverコンポーネントを削除します。

    1. すべてのクラスタノードのクラスタロードスクリプトから次のエントリを削除します。

      ; ZENworks Inventory Settings
      
      ZFS.ncf
      
    2. すべてのクラスタノードのsys:\systemディレクトリからzwsstart.ncfを削除します。

    3. すべてのクラスタノードでsys:\system\zenworks.propertiesからZWSPATHキーを削除します。

    4. zws_volume:\zfs-startup.xmlを削除します。

    5. zws_volume:\zenworks\zfs.ncfを削除します。

  11. すべてのクラスタノードでsys:\system\zenworks.propertiesからINVSRVPATHキーを削除します。

B.7.6 XMLプロキシサーバのアンインストール

  1. サーバコンソールのプロンプトで「java -killzfsexit」と入力して、java.nlmをアンロードします。

  2. 任意のクラスタノードでsys:\system\zenworks.propertiesのZWSPATHキーの値をメモします。

  3. すべてのクラスタノードでsys:\system\zenworks.propertiesから次のセクションを削除します。

    [ZfD_XML_Proxy_Server]
    
    Version=7.0 Desktop Management product build date
    
    Installed_From = Product CD
    
    Support_Pack = 0
    
  4. すべてのクラスタノードのクラスタロードスクリプトから次のエントリを削除します。

    ; ZENworks Inventory Settings
    
    ZFS.ncf 
    
  5. すべてのクラスタノードのsys:\systemディレクトリからzwsstart.ncfを削除します。

  6. すべてのクラスタノードでsys:\system\zenworks.propertiesから、ZWSPATHディレクトリおよびZWSPATHエントリを削除します。

  7. zws_volume:\zenworks\zfs-startup.xmlディレクトリからzfs-startup.xmlおよびzfs.ncfを削除します。

B.7.7 ConsoleOneからのワークステーションインベントリスナップインのアンインストール

他の製品の管理にConsoleOneを使用している場合は、ConsoleOne自体をアンインストールしないでください。

ConsoleOneからワークステーションインベントリスナップインのみを削除するには

  1. ConsoleOneを実行している場合は、終了します。

    ConsoleOneが複数のワークステーションのインベントリサーバから直接起動している場合は、すべてのワークステーションのConsoleOneを終了する必要があります。

  2. サーバまたはワークステーションのconsoleone_installation_directory\1.2ディレクトリで、次の操作を行います。

    1. 次のファイルを削除します。

      • \lib\zen\dbexport.jar
      • \lib\zen\desktop.jar
      • \lib\zen\zeninvimages.jar
      • \lib\zen\zenutility.jar
      • \lib\zen\statuslog.jar
      • \lib\zen\classes12.zip\lib\zen\vbjapp.jar\lib\zen\vbjorb.jar\lib\zen\jdbcdrv.zip
      • \snapins\zen\inventorysnapins.jar
      • \snapins\zen\inventorysnapins3x.jar\snapins\zen\dataexportsnapins.jar\snapins\zen\policymigration.jar\snapins\zen\workstationsnapins.jar\snapins\zen\tracer.jar\help\novellserverinv.hs\bin\directoryrights.dll\bin\displayrules.properties\bin\schemarules.properties
    2. 次のディレクトリを削除します。

      • \reporting\canned\novellreporting\zeninventory
      • \reporting\canned\novellreporting\zeninventory30
      • \reporting\canned\novellreporting\zeninventory32
      • \reporting\canned\novellreporting\zeninventory3x
      • \reporting\canned\novellreporting\zeninventory4x
  3. リモート管理のConsoleOneスナップインを同じワークステーションまたはサーバにインストールしていない場合は、次のファイルを削除します。

    • \bin\desktop4.exe
    • \bin\mssql.ini
    • \bin\msvp60.dll
    • \bin\ndsaccess.dll
    • \bin\oracle.ini
    • \bin\remagent.ini
    • \bin\sybase.ini
    • \help\novellzeninven.hs
    • \help\novellzenrmgt.hs \help\en\novell_zfd_inventory
    • \help\en\novell_zfd_remotemgmt
    • \lib\zen\desktop.jar
    • \lib\zen\desktop3x.jar\lib\zen\desktopcommonutility.jar
    • \resources\resources.jar
    • \snapins\zen\commonsnapins.jar

B.7.8 クラスタスクリプトへの変更の適用

クラスタ環境におけるワークステーションインベントリのアンインストールの手順に従って行ったアンインストールによる変更をクラスタスクリプトに適用するには、クラスタを一度オフラインにしてからオンラインに戻す必要があります。