ワークステーションインベントリをZENworks 6.5.x Desktop ManagementからZENworks 7にアップグレードするには、次の作業を示されている順序で実行します。
インベントリコンポーネントをZENworks 6.5x Desktop ManagementからZENworks 7にアップグレードする場合は、事前に次の節で説明されている点を確認してください。
インベントリデータをロールアップする場合は、ZENworks 6.5.x Desktop Managementインベントリサーバを上の階層から順にZENworks 7にアップグレードする必要があります。最初にルートサーバ、次に中間サーバ、最後にリーフサーバをアップグレードします。
ZENworks 7インベントリエージェントは、ZENworks 6.5.x Desktop Managementインベントリサーバにインベントリデータを送信できません。つまり、データをZENworks 6.5.x Desktop Managementインベントリデータベースに格納できません。
インベントリサーバとインベントリデータベースのアップグレードを完了するまで、ZENworks 7 Inventory Agentにアップグレードしないでください。
セクション 32.5.1, アップグレードを実行する前に確認すべき事項の説明を確認してから、ZENworks 6.5.x Desktop Management からZENworks 7 Desktop Managementにアップグレードする前に、次の作業を順に実行する必要があります。
Inventory Serviceを停止します。
NetWare®インベントリサーバの場合:サーバコンソールのプロンプトで、「sys:\system\invstop.ncf」と入力します。
Inventory Serviceを停止する際、Sybaseデータベースを自動的に停止させたくない場合は、sys:\system\invstop.ncf ファイルでUnload dbsrv8.nlm 行をコメント化します。
Windows 2000/2003インベントリサーバの場合:コントロールパネルで
、 の順にダブルクリックします。次に、 を選択し、 をクリックします。インベントリデータベースを停止します。
NetWareの場合:Sybaseコンソールのプロンプトで、<Q>キーを押します。
Windows 2000/2003の場合:コントロールパネルで
、 の順にダブルクリックし、 を選択して をクリックします。ZENworks Webサーバを停止します。
Windows 2000/2003の場合:コントロールパネルで
、 の順にダブルクリックします。次に、 を選択し、 をクリックします。対象になるNetWareサーバでJavaがアンロードされていない場合は、java.nlmをアンロードします(サーバコンソールで、「java -exit」と入力する)。
重要:このコマンドにより、サーバで実行しているすべてのJavaプロセスが停止します。ZENworks 7 Desktop Managementを再インストールするときは、すべてのJavaプロセスが停止していることを確認してください。
対象になるWindowsサーバで、[サービス]ウィンドウを閉じます。
ZENworks 6.5.x Desktop Managementデータベースのバックアップを作成し、保存したことを確認します。
ConsoleOneからZENworks 6.5.x Desktop Managementデータベースにアクセスされていないことを確認します。
推奨されるZENworks 7ワークステーションインベントリ要件を満たしているかどうかを確認します。詳細については、セクション II, 準備を参照してください。
ZENworks 6.5.x Desktop Managementのインストールの後にZENworks_installation_path\zenworks\inv\server\wminv\ properties\inventoryremoval.propertiesを修正していた場合には、inventoryremoval.properties.の信頼できるバックアップを作成してください。
スキーマがZENworks 7に移行されていることを確認します。スキーマは、ZENworks 7 Desktop Managementのインストールプログラムを使用して移行できます。スキーマの拡張方法については、セクション 9.1.1, インストール前のスキーマの拡張を参照してください。
インベントリサーバをアップグレードする前に、関連付けられたデータベースサーバのアップグレードが完了していることを確認します。
ZENworks 6.5x Desktop ManagementデータベースでOracleを実行している場合は、移行前に次の作業を行う必要があります。
Oracleのバージョンが9.2.0.6以降であることを確認します。
inventory_database_installation_path\init.ora_path\init.oraで、次のパラメータの値を以下のように設定します。
キャッシュサイズおよびShared Global Area (SGA)を持つ共有プールのサイズは、物理RAMサイズの30~40%に増加することができます。
インベントリデータベースが稼動していることを確認します。
ORA-01555およびロールバックセグメントに関連した他の問題によりデータベースの移行およびその他データの保存が失敗する場合は、より大きなロールバックセグメントが必要になります。
ロールバックセグメントの値を増やすには、次のSQLスクリプトを実行して、ロールバックセグメント(rbs)に他のデータファイルを追加し、Redoロググループを追加します。
connect / as sysdba;
alter tablespace rbs add datafile ’Inventory_database_installation_path\rbs2.ora’ size 40M autoextend on next 50K maxsize 60M;
alter rollback segment rb0 storage (maxextents unlimited);
alter rollback segment rb1 storage (maxextents unlimited);
ALTER DATABASE ADD LOGFILE GROUP 3 (’Inventory_database_installation_path\log3.ora’) SIZE 50M;
インベントリデータベースを停止します。
inventory_database_installation_path\path_to_init.ora\init.oraのcompatibleパラメータの値が9.2.0以上に設定されていることを確認します。
データファイルのサイズが4096MBを超える場合、該当するテーブルスペースに追加のデータファイルを設定する必要があります。
zenworks_installation_directory\zenworks\inv\server\wminv\properties\sql.zipから適切な、プラットフォーム固有のatlasperf_altertablespace.sqlを、C:に抽出します。
WindowsでOracleを実行している場合は、sql.zip内のoracle\winntspecificディレクトリから atlasperf_altertablespace.sqlを抽出します。
UNIXでOracleを実行している場合は、sql.zip内のoracle\unixspecificディレクトリからatlasperf_altertablespace.sqlを抽出します。
atlasperf_altertablespace.sqlを編集し、すべてのデータファイルに対してmaxsizeの値を4GBの倍数に最も近い値に設定します。
たとえば、CIM8.oraのサイズが5GBの場合、MAXSIZEの値を8192MBに設定します。
atlasperf_altertablespace.sqlに表示されているすべてのデータファイルのファイルパスが正しいことを確認します。
インベントリデータベースを再起動します。
altaslperf_altertablespace.sqlを実行します。
ZENworks 7 Desktop Managementをインストールするコンピュータがインストール要件を満たしている場合は、ZENworks 7 Desktop Managementをインストールすることによって、ZENworks 6.5x Desktop Managementワークステーションインベントリコンポーネントをアップグレードできます。インストール要件の詳細については、セクション II, 準備を参照してください。
ZENworks 7 Desktop Managementインベントリサーバは、ZENworks 6.5x Desktop Managementと同じ役割のセットをサポートしています。したがって、ZENworks 6.5x Desktop ManagementからZENworks 7 Desktop Managementにアップグレードする場合、インベントリサーバの役割は保持されます。
ZENworks 7 Desktop Managementインストールプログラム(またはSP1インストールプログラム)によって、ZENworks 6.5x Desktop Managementのすべてのポリシーが自動的にZENworks 7 Desktop Management (またはZENworks 7 Desktop Management with SP1)に移行されます。
インベントリサーバのアップグレードとインベントリデータベースの移行が完了したら、次の作業を実行する必要があります。
Inventory Serviceを停止します。
インベントリデータベースがOracleを実行している場合、データベースのパフォーマンスを向上させるために次の手順を実行します。
zenworks_installation_directory\zenworks\inv\server\wminv\properties\sql.zipからatlasperf_alterfreelist.sqlを抽出して、SQLPLUSプロンプトで実行します。
inventory_server_installation_path\zenworks\inv\server\wminv\properties\sql.zipからoracle\common\oracle_perf.sql and oracle\common\oracle_perf2.sqlファイルを実行して、データベースにパフォーマンス向上用のインデックスを追加します。.
Novell ZENworks 7 Companion 2 CD \database\oracle8i\commonディレクトリまたはNovell ZENworks 7 Companion with Support Pack 1 Companion 2 CD \database\oracle_x\commonディレクトリからoracle_dbexport_perf.sqlを実行します。
(条件付き) ZENworks 6.5 Desktop Management SP1 Hot Patch 1またはHot Patch 2、またはZENworks 6.5 Desktop Management SP2から移行する場合には、zenworks_installation_directory\zenworks\inv\server\wminv\properties\sql.zipから\oracle\common\zfd65sp1hp1_65sp2_70.sqlを抽出して、SQLPLUSプロンプトで実行してください。
インベントリデータベースのパフォーマンスの改善方法の詳細については、『Novell ZENworks 7 Desktop Management管理ガイド』の「ワークステーションインベントリ
」の「Performance Tips (パフォーマンスに関するヒント)
」を参照してください。.
(オプション)インベントリデータベースでMS SQLを実行している場合、MS SQL Query Analyzerで、次に示す適切なユーザログインによってinventory_server_installation_path\zenworks\inv\server\wminv\properties\sql.zipから次のスクリプトを実行します。
CIMとしてログインし、mssql_perf_cim.sqlを実行します。
mw_dbaとしてログインし、mssql_perf_mw_dba.sqlを実行します。
zenworksとしてログインし、mssql_perf_zenworks.sqlを実行します。
(条件付き)ZENworks 6.5 Desktop Management SP1 Hot Patch 1またはHot Patch 2、またはZENworks 6.5 Desktop Management SP2から移行する場合は、CIMとしてログインし、\mssql\zfd65sp1hp1_65sp2_70.sqlを実行します。
これにより、インベントリデータベースのパフォーマンスが向上します。
インベントリデータベースのパフォーマンスの改善方法の詳細については、『Novell ZENworks 7 Desktop Management管理ガイド』の「ワークステーションインベントリ
」の「Performance Tips (パフォーマンスに関するヒント)
」を参照してください。.
Inventory Serviceを開始します。