23.3 より安全なサイレントインストールの実行

ツリーおよびMiddle Tierパスワードをsilent.propertiesファイルに直接追加せずに保護するには、環境変数を定義してパスワードを非表示にします。パスワードの環境変数を設定するには、次の手順に従います。

  1. silent.propertiesファイルをコピー先のサーバの場所から開きます。

  2. ファイルのAuthenticationセクションで、TREE_PASSWORD=設定値を探します。

  3. ツリーのパスワードを明示的に入力する代わりに、値の環境変数として次の情報を入力します。

    $lax.nl.env.tree_password_environment_variable_name$
    

    例: TREE_PASSWORD=$lax.nl.env.TREE_PASSWORD$

    環境変数名(上記のtree_password_environment_variable_nameの部分)は、silent.propertiesに表示されている設定値名でなくてもかまいません。任意の名前を選択できます。

  4. ファイルのMiddle Tierセクションで、XTierConfigureAction.PROXY_PASSWORD=設定値を探します。

  5. プロキシのパスワードを明示的に入力する代わりに、値の環境変数として次の情報を入力します。

    $lax.nl.env.proxy_password_environment_variable_name$
    

    例: XTierConfigureAction.PROXY_PASSWORD=$lax.nl.env.PROXY_PASSWORD$

    環境変数名(上記のproxy_password_environment_variable_nameの部分)は、silent.propertiesに表示されている設定値名でなくてもかまいません。任意の名前を選択できます。

プロキシのパスワードとツリーのパスワードが同じである場合があるため、両方のパスワードに同じ環境変数を使用できます。

この場合の環境変数の設定については、セクション 23.3.1, 環境変数の設定.を参照してください。

23.3.1 環境変数の設定

パスワードを表示しない場合は、次の手順に従って環境変数を設定します。

  1. 次のコマンドを入力して新しいコマンドシェルを起動します。

    /bin/bash
    
  2. bash (#)プロンプトで次のコマンドを入力して、以降のコマンドがコマンドバッファに記録されないようにし、.bash_historyファイルにも保存されないようにします。

    HISTSIZE=0
    
  3. (オプション)パスワード情報を画面に表示しないようにするには、次のコマンドを入力します。

    stty -echo
    
  4. ツリーのパスワードの環境変数を設定するには、次のコマンドを入力します。

    export tree_password_environment_variable_name=edirectory_password
    
  5. Middle Tierプロキシのパスワードの環境変数を設定するには、次のコマンドを入力します。

    export proxy_password_environment_variable_name=proxy_password
    
  6. (オプション)キーボード入力情報を画面に表示するには、次のコマンドを入力します。

    stty echo
    

    sttyコマンドを使用して画面表示を無効にしない場合は、各環境変数を定義した後でclearを入力してパスワードを画面から削除することができます。

  7. サイレントインストールの実行後に、次のコマンドを入力して元のコマンドシェルに戻ります。

    exec /CD_mount_point/setup -f /root/silent.properties