ツリーおよびMiddle Tierパスワードをsilent.propertiesファイルに直接追加せずに保護するには、環境変数を定義してパスワードを非表示にします。パスワードの環境変数を設定するには、次の手順に従います。
silent.propertiesファイルをコピー先のサーバの場所から開きます。
ファイルのAuthenticationセクションで、TREE_PASSWORD=設定値を探します。
ツリーのパスワードを明示的に入力する代わりに、値の環境変数として次の情報を入力します。
$lax.nl.env.tree_password_environment_variable_name$
例: TREE_PASSWORD=$lax.nl.env.TREE_PASSWORD$
環境変数名(上記のtree_password_environment_variable_nameの部分)は、silent.propertiesに表示されている設定値名でなくてもかまいません。任意の名前を選択できます。
ファイルのMiddle Tierセクションで、XTierConfigureAction.PROXY_PASSWORD=設定値を探します。
プロキシのパスワードを明示的に入力する代わりに、値の環境変数として次の情報を入力します。
$lax.nl.env.proxy_password_environment_variable_name$
例: XTierConfigureAction.PROXY_PASSWORD=$lax.nl.env.PROXY_PASSWORD$
環境変数名(上記のproxy_password_environment_variable_nameの部分)は、silent.propertiesに表示されている設定値名でなくてもかまいません。任意の名前を選択できます。
プロキシのパスワードとツリーのパスワードが同じである場合があるため、両方のパスワードに同じ環境変数を使用できます。
この場合の環境変数の設定については、セクション 23.3.1, 環境変数の設定.を参照してください。
パスワードを表示しない場合は、次の手順に従って環境変数を設定します。
次のコマンドを入力して新しいコマンドシェルを起動します。
/bin/bash
bash (#)プロンプトで次のコマンドを入力して、以降のコマンドがコマンドバッファに記録されないようにし、.bash_historyファイルにも保存されないようにします。
HISTSIZE=0
(オプション)パスワード情報を画面に表示しないようにするには、次のコマンドを入力します。
stty -echo
ツリーのパスワードの環境変数を設定するには、次のコマンドを入力します。
export tree_password_environment_variable_name=edirectory_password
Middle Tierプロキシのパスワードの環境変数を設定するには、次のコマンドを入力します。
export proxy_password_environment_variable_name=proxy_password
(オプション)キーボード入力情報を画面に表示するには、次のコマンドを入力します。
stty echo
sttyコマンドを使用して画面表示を無効にしない場合は、各環境変数を定義した後でclearを入力してパスワードを画面から削除することができます。
サイレントインストールの実行後に、次のコマンドを入力して元のコマンドシェルに戻ります。
exec /CD_mount_point/setup -f /root/silent.properties