第5章
この章では、Novell exteNd Application Serverを実行する方法について説明します。この章は、次の項目の節で構成されます。
この節では、アプリケーションサーバを手動で起動するためのプラットフォーム固有の情報について説明します。
注記: アプリケーションサーバは、Windowsではサービスとして、またUNIXではデーモンとして、バックグラウンドで実行することもできます。 詳細については、「Novell exteNdのインストール」を参照してください。
この節は、次のトピックで構成されています。
詳細については、次の「起動オプションの使用」および使用するJVMの指定を参照してください。
詳細については、次の「起動オプションの使用」および使用するJVMの指定を参照してください。
システムコンソールから、「silverserver」と起動オプションを入力します。使用可能なオプションのリストを出力するには、次を入力します。
silverserver -?
silverserver -help
<Ctrl>+<Esc>キーを押します。アプリケーションサーバが、exteNd Application Serverとしてメニューに表示されます。
詳細については、次の「起動オプションの使用」および使用するJVMの指定を参照してください。
コマンドラインに入力できる起動オプションには、次の2種類があります。
起動オプションのタイプ |
指定方法 |
---|---|
JVM (Java仮想マシン)に直接渡されるオプション、またはJVMを起動するためにSilverServer実行可能ファイルによって処理されるオプション |
プラス(+)記号の使用 |
サーバを起動するクラスに渡される、アプリケーションサーバ固有のオプション |
マイナス(-)記号の使用 |
JVMに対してプラス(+)記号で指定されたオプションを渡すと、アプリケーションサーバでは、JVMによって処理されるために、プラスをマイナスに変更します。たとえば、次のコマンドラインを指定したとします。
SilverServer +verbose -dbcheck
これに対応するコマンドラインは、次のようになります。
java -verbose ServerStartupClass -dbcheck
JVMに対して使用可能なオプションのリストを表示するには、次のコマンドを入力します。
コマンド |
説明 |
---|---|
java -? |
標準のオプションを一覧表示します。 |
java -X |
標準ではないオプションを一覧表示します。これらのオプションは、予告なしに変更される可能性があります。 |
注記: アプリケーションサーバは、次の-Djava.class.pathオプションを適切な値とともにコマンドラインに自動的に追加します。このオプションは、コマンドラインで指定した該当オプションを上書きします。
サーバ起動オプションは、次のとおりです。
サーバ起動オプション |
説明 |
---|---|
サポートされるJavaオプション: +<x> (これらのオプションは、JVMに渡されます。Java +オプションの詳細については、Javaのマニュアルを参照してください)。 |
|
+client |
(Windowsの場合のみ)アプリケーションサーバ固有のオプション。 クライアントHotSpot JVMを使用します。
|
+cp:a path |
指定したpathをクラスパスに追加します。このオプションは、指定したパスをクラスパスに追加することによって、アプリケーションで追加のJavaクラスが使用できるようにします。 注記: Javaクラスを拡張するには、AGCLASSPATH環境変数を使用します。詳細については、AGCLASSPATH変数の設定を参照してください。 |
+cp:p path |
指定したpathをクラスパスに追加します。このデバッグオプションを使用する前に、必ずNovell exteNd テクニカルサポートに連絡してください。代わりに、AGCLASSPATHを使用して、追加のJavaクラスをアプリケーションで使用できるようにします。詳細については、AGCLASSPATH変数の設定を参照してください。 |
+debug |
アプリケーションサーバ固有のオプション。 このオプションは、サーバ側オブジェクトをデバッグするために設定する必要があります。 |
+Djava.compiler=none |
アプリケーションサーバ固有のオプション。 このオプションは、サーバ側アプリケーションをプロファイルするために設定する必要があります。 |
+profile |
アプリケーションサーバ固有のオプション。 このオプションは、サーバ側アプリケーションをプロファイルするために設定する必要があります。 |
+server |
(Windowsの場合のみ)アプリケーションサーバ固有のオプション。 サーバHotSpot JVMを使用します。
|
+verbose[:class | gc | jni | vmopts] |
JVMを詳細に実行します。 +verboseに対するアプリケーションサーバ固有のオプションは、次のとおりです。 +verbose:vmopts このオプションを指定すると、詳細モードで生成された他のすべての出力を含めることなく、起動オプションをコンソールに出力するようにサーバに対して通知されます。 |
+Xms size |
JVM内の初期Javaヒープサイズ。デフォルト値は16MBです。 注記: 次の行の上書き情報を参照してください。 |
+Xmx size |
JVM内の最大Javaヒープサイズ。デフォルト値は256MBです。 +Xmsと+Xmxは上書きできます。たとえば、1人のユーザだけにサービスを提供する開発サーバを実行している場合は、次のコマンドラインを使用して、小さなメモリフットプリントでサーバを実行することができます。 SilverServer +Xms2m +Xmx16m これは、初期Javaヒープサイズを2MBに、最大ヒープサイズを16MBに設定します。 |
アプリケーションサーバオプション:-<x> (これらのオプションは、アプリケーションサーバに渡されます。) |
|
-? -?または-help |
SilverServer.exeの使用状況を出力します。 |
--a |
サーバ起動プロパティを出力した後、サーバを起動せずに終了します。 このデバッグオプションは、サーバの起動に失敗した場合に便利です。起動プロパティが何であるかを確認できます。 |
-host hostname |
サーバを実行しているホストの完全な名前。ホスト名解決に関する問題がない限り必要ありません。 |
-jvmversion |
JVMに関する情報を出力します。 |
-minspan number |
-retry numberとともに使用します(次の項目を参照)。再試行が行われなければならない期間(分単位)。SilverMonitorは、すべての再試行が行われていなくても、minspanで指定された分数後に動作しなくなります。デフォルト値は10です。
|
-dbcheck |
サーバの起動時にデータベースの整合性をチェックします。 |
-noexitondbcheck |
データベースの整合性チェックに失敗した場合に終了しません。 このオプションは、データベースチェックに失敗した場合に整合性をチェックし、SMCへのアクセスを許可するために使用します。 |
-nomonitor |
SilverMonitorバックグラウンドプログラムなしで実行します。 このオプションは、サーバの起動に失敗した場合にサーバをデバッグするために便利です。このオプションが使用されないと、サーバでは、起動を試行し続けます。
注記: -nomonitorを使用してサーバを起動した場合、SMCから(または、APIを使用して)サーバを再起動することはできません。この場合、サーバをシャットダウンして、手動で再起動する必要があります。 |
-p file |
指定したファイルから起動プロパティを読み込みます。 デフォルトは、サーバの\Resources\httpd.propsファイルです。 |
-retry number |
動作しなくなる前にSilverMonitorでサーバの再起動または処理が試行される回数。 デフォルト値は3です。-minspan number (前の項目)を参照してください。
|
-trace |
トレースをオンにします。トレース情報は、デフォルトまたは指定したログ出力にダンプされます。 |
アプリケーションサーバに付属のHotSpot JVMには、ほとんどのプラットフォーム用に2つのバージョン、クライアントバージョンとサーババージョンが用意されています。この節では、サーバ側プロセス(サーバ、キャッシュマネージャ、負荷マネージャ、およびディスパッチャ)とクライアント(SilverJ2EEClientやSMCなど)でこれらのJVMを使用する方法について説明します。
Windowsでは、デフォルトにより、サーバ側プロセスとクライアントのすべてでHotSpot JVMのサーババージョンを使用します。
Windowsでのこの動作を無効にするには、次の起動オプションを、JVMを起動するアプリケーションサーバの実行可能ファイルとともに使用します。
実行可能ファイル |
使用されるJVM |
---|---|
|
サーバHotSpot JVM |
|
クライアントHotSpot JVM |
UNIXおよびLinuxの場合、JVMの使用状況は異なります。デフォルトは次のとおりです。
UNIXおよびLinuxサーバ側プロセスでこの動作を無効にするには、サーバの.agprofileファイルを編集します。ケースステートメントを検索し、目的のJVMをポイントするようにプラットフォームのネイティブ検索パス(LD_LIBRARY_PATH、SHLIB_PATH、またはLIBPATH)の定義を更新します。
NetWareは、デフォルトで、サーバ側プロセスとクライアントのすべてでクライアントHotSpot JVMを使用します。
java -exit
load java.nlm
http-server.com.sssw.srv.hostプロパティをhttpd.propsファイル(サーバの\Resourcesディレクトリにあります)で設定して、特定のIPアドレスまたはホスト名で起動するようにアプリケーションサーバに命令することができます。この機能は、複数のネットワークカードや複数のIPアドレスが存在する(「マルチホーム」)コンピュータで特に役立ちます。これは、WindowsおよびUNIXでも同様に機能します。
例:
http-server.com.sssw.srv.host=192.101.1.10
コンピュータを取り外したり、ソフトウェアパッチをインストールしなければならない場合は、SMCの[停止]ボタンを使用して(次の手順を参照)、常駐サーバまたは選択したサーバをシャットダウンします。
注記: 変更したプロパティを有効にするためにサーバを停止して再起動する場合は、[再起動]ボタンを使用します(アプリケーションサーバの再起動を参照)。
次に行われる内容は、[最初にサーバを無効にする]をオンにしたかどうかによって異なります。
SMCを使用して行ったサーバのプロパティ変更を更新するためにサーバを停止して再起動するには、[再起動]ボタンの使用をお勧めします。
サーバは、SilverMonitor (デフォルト)で起動された場合にのみ再起動できます。詳細については、SilverMonitorの使用を参照してください。
(オプション)再起動される前にサーバを無効にする場合は、[最初にサーバを無効にする]をオンにします(詳細については、次の表を参照してください)。
次に行われる内容は、[最初にサーバを無効にする]をオンにしたかどうかによって異なります。
アプリケーションサーバは、最初に起動されたときと同じ起動パラメータを使用して再起動され、サーバのプロパティの変更もすべて取得されます。
アプリケーションサーバを手動で起動する代わりに、サーバマシンが再起動されると自動的に起動されるように、サーバをサービスとして(または、UNIXではデーモンとして)実行することができます。 サービスとして実行するサーバのインストールの詳細については、「 Novell exteNdのインストール」を参照してください。
サービスとしてサーバを実行するだけでなく、サービスとして次のサーバ側プロセスを実行することもできます。
Windowsサービスとして実行するプロセスの管理を簡潔にするために、サーバは次の操作を実行できるWindowsユーティリティ、SilverServiceUtilを提供しています。
注記: サービスとして実行するサーバを初めて設定するには、インストールプログラムを使用する必要があります( Novell exteNdのインストールを参照)。サービスとして実行するようにサーバを設定したら、SilverServiceUtilを使用してサービス環境を維持できます(同じコンピュータでの追加のサービスの作成などの処理も実行できます)。
SilverServiceUtilは、サーバの\binディレクトリにあるコマンドラインユーティリティです。
ユーティリティのアクションは、次のとおりです。
これらのアクションについては、次に説明します。SilverServiceUtilアクションのそれぞれの使用に関して完全な情報を取得するには、次のように入力します。
SilverServiceUtil -action -help
各パラメータの説明は、次のとおりです。
オプション |
説明 |
---|---|
serviceName |
prereqServiceNameに依存するサービスの名前 |
prereqServiceName |
serviceNameが依存するサービスの名前 |
この従属関係が定義されると、WindowsサービスマネージャはprereqServiceNameが開始されるまでserviceNameを開始しません。
SilverServiceUtilを使用して、アプリケーションサーバサービスまたは非アプリケーションサーバサービスを作成できます。
アプリケーションサーバサービスの作成 SilverServiceUtilを使用すると、すべてのインストール済みアプリケーションサーバがサービスとして実行されるように設定できます。
SilverServiceUtil -create -service serviceName -display displayName
-program pathToExecutable
[-outputDir outputDirectory -maxOutputFiles numFiles -startupOptions options]
各パラメータの説明は、次のとおりです。
汎用サービスの作成 このオプションを使用して、汎用Windowsサービスを作成することもできます。
SilverServiceUtil -create -service serviceName -display displayName -program pathToExecutable -generic
現在のコンピュータで定義されているすべてのサービスを一覧表示するだけでなく、既存のサービスを削除することもできます。
「-d」と指定した場合、表示名はサービス名とともに一覧表示されます。
表示名ではなく、サービス名を指定します (削除の確認メッセージは表示されません)。
各パラメータの説明は、次のとおりです。
オプション |
説明 |
---|---|
serviceName |
停止するサービスの名前 |
numRetries |
(オプション)サーバが停止したかどうかを判断するためにサービスマネージャを照会する回数。指定しなかった場合、サービスマネージャは照会されません。 |
retryDelay |
(オプション)再試行の間隔(秒数) |
SilverServiceUtil -update -service serviceName [-outputDir outputDirectory -maxOutputFiles numFiles -startupOptions options]
-outputDir、-maxOutputFiles、および-startupOptionsという引数は、createアクションで使用されるものと同じです。
updateアクションは、対応するサービスに対してWindowsレジストリエントリを変更します。変更は、サービスが再開されるまで有効になりません。サービスの開始と停止は、Windowsコントロールパネルの[サービス]から実行できます(コンピュータを再起動する必要はありません)。
特定のタイプのアプリケーションサーバ操作へのアクセスを制限するには、次のポートを定義できます。
ポート |
説明 |
---|---|
ランタイム |
HTTP、HTTPS、またはRMIを使用してJ2EEアプリケーションをユーザが実行できるようにします。 |
管理 |
サーバ設定、セキュリティ、証明書などを読み書きする機能など、管理設定を管理者が設定または変更できるようにします。 管理ポートでは、次の操作を実行する必要があります。 |
各ポートタイプでは、関連付けられていないURLと操作は除外されます。たとえば、管理ポートは、管理URLのみを渡します。個別のポートは、サーバの許可の設定と組み合わせて機能するように設計されています。たとえば、管理ポートとランタイムポートがそれぞれ固有である場合、ランタイムポートで管理URLを実行しようとすると、失敗します。ユーザが管理ポートに正常にアクセスすると、サーバでは、ユーザのグループの許可をチェックして、アクセスのレベルをさらに判断します。
パブリックサイトの設定方法は、クレジットカードトランザクションを使用するEコマースサイトの設定方法とは異なる場合があります。特にエクストラネット環境では、アプリケーションデータを変更するような管理操作をユーザが実行できないようにする必要があります。複数のサーバポートを企業ファイアウォールと組み合わせて設定すると、アプリケーションへの内部および外部のアクセスを管理できます。
異なるタイプのユーザや操作に対して別個のアプリケーションサーバポートを定義すると、セキュリティ上の利点がいくつか得られます。
管理ポートとランタイムポートのアクセスを個別にすることにより、権限のないユーザがサーバを管理できないようにする。アプリケーションに接続しているユーザはランタイムポート番号を知ることができますが、管理ポートに関しては、管理者だけが把握している必要があります。
ファイアウォール内部からのみアクセスできる管理ポートを定義することによって、このポートに対して行われるコールを制限できる
サーバは、次のプロトコルのそれぞれに対して、管理ポートとランタイムポートをサポートしています。
プロトコル |
デフォルトのポート |
---|---|
HTTP |
83 (NetWareの場合) |
8080 (UNIXの場合) |
|
80 (Windowsの場合) |
|
HTTPS (RSA) |
443 |
HTTPS (DSA) |
443 |
デフォルトでは、HTTPポートのみが有効になります。 DSAポートおよびRSAポートは、デフォルト値に設定されますが、有効にはなりません。サーバは、DSAポートおよびRSAポートが有効にされるまで、これらのポートでリッスンしません。
アプリケーションサーバを起動すると、設定して有効にした固有のポート値それぞれに対してソケットがバインドされます。アプリケーションサーバは、異なるタイプのアクセスに対して固有なポート値を必要としません。同じ値を持つポートは同じソケットを共有し、複数の操作を許可します。たとえば、HTTPランタイムポートとHTTP管理ポートを8080に設定した場合、アプリケーションサーバは、両方に対する要求を受け付ける1つのソケットだけを使用します。
ヒント: アプリケーションサーバをインストールすると、HTTPランタイムポートとHTTP管 理ポートは、デフォルトとして指定したポート番号に設定されます。アプリケーションサーバ をインストールした後で個別の管理ポートを設定した場合は、SMCを起動するために使用する プログラムのショートカットを更新する必要があります。
SMCを開始する別の方法については、SMCの実行を参照してください。
管理ポートに接続しているクライアントでは、このポートに関連付けられている操作のみを実行できます。管理に関連している多くのオブジェクトではランタイムサポートが必要なため、ランタイム操作はどのポートでも実行できます。ただし、ランタイムポートではランタイム操作しか許可されません。
HTTPポートを有効にする方法については、一般的なサーバのプロパティの指定を参照してください。HTTPSポートの有効化の詳細については、RSA/DSAポートの有効化を参照してください。
アプリケーションサーバは、HTTP/HTTPS通信用に、最大6つの固有なポート番号に設定できます。ポートで許可される操作のタイプと、それに関連するセキュリティプロトコルは、個別に設定できます。つまり、3つのセキュリティプロトコルのうちの1つと、3つのポートタイプのうちの1つを混在させることができます。
すべてのポートプロパティ名(https.propsファイルで定義されます)は、http-serverで始まります。詳細については、を参照してください。
一般的なサーバのプロパティには、次の内容が含まれます。
フィールド |
指定する内容 |
---|---|
ランタイムポートを有効にするおよびポート番号 管理ポートを有効にするおよびポート番号 |
HTTPリスナポートを有効にするには、[HTTPポート]のオプションを一部またはすべてオンにし、対応するポート番号を指定します。 すべてのHTTPポートタイプに対するデフォルトにより、アプリケーションサーバは、次のポートでリッスンします。 HTTPS (RSA)とHTTPS (DSA)に対するデフォルトのポートは443です。
|
サーバのユーザ名(UNIXのみ) |
UNIXでサーバを起動するアカウントのユーザを指定します。デフォルトはrootです。 |
SilverMasterデータベース名 |
サーバが使用するSilverMasterデータベースを変更します。 たとえば、負荷分散クラスタを設定する際、SilverMasterデータベースの名前変更が必要となる場合があります。 クラスタ内のすべてのサーバは、同じSilverMasteデータベースを使用する必要があります。 このフィールドを使用してSilverMasterデータベース名を指定します。 |
詳細については、アプリケーションサーバの再起動を参照してください。
アプリケーションサーバには、サーバのデバッグ、サーバの監視、およびセキュリティの監査などに対するログ機能が備えられています。情報をファイルまたはデータベースにログ記録したり、ログ機能を実行する独自のカスタムクラスを指定したりすることができます。
オンまたはオフにするログ出力オプションを次のとおりに選択します。
フィールド |
説明 |
用途 |
---|---|---|
データベースのログ |
メッセージをSilverMasterにログ記録します。メッセージは、AgLog、AgErrorLog、およびAgTraceLogシステムテーブルに保存されます。 |
これはデフォルトの設定です。 |
ファイルのログ |
指定したファイルにメッセージをログ記録します。 |
[ファイルのログ]または[ユーザ定義]をオンにした場合に有効となるオプションの隣のテキストフィールドに、有効にした各オプションに対するファイル名を指定します。 |
ユーザ定義 |
ログ機能を実行するカスタムJavaクラスを使用します。 |
デフォルトでは、アプリケーションサーバはログ機能を実行する独自の内部クラスを使用します。 ログ出力をカスタマイズする場合は(たとえば、拡張されたログファイル形式を指定するために)、独自のログクラスを記述して、ここで指定します。 |
HTTPログを有効にする |
サーバへの各クライアント要求および各サーバ応答に対する1ラインを、AgLogテーブル(または、指定したファイル)に記述します。 |
エラーログ機能と組み合わせて実行します。サーバへのクライアント要求を表示し、さらにサーバのアクティビティを監視する場合は、標準のHTTPログ機能を使用します。 SMCの[統計情報/概要/要求時間]オプションと組み合わせて使用します(要約統計情報を参照)。
|
エラーログを有効にする |
エラーおよびさまざまなステータス情報をAgErrorLogテーブル(または、指定したファイル)に記録します。このタイプのログ機能を有効にすると、サーバのエラーやステータスに関するさらに詳しい情報を取得できます。 |
このオプションをオンにします。 |
トレースログを有効にする |
サーバのアクションを記録します。HTTPログ機能やエラーログ機能とは異なり、トレースログ機能は、サーバイベントの追跡だけでなく、エラーメッセージの追跡も集中的に行います。オンにすると、AgTraceLogテーブル(または、指定したファイル)に、サーバに関する問題を追跡するためにテクニカルサポートで使用される追加のトレース情報が含まれます。 |
このオプションは、テクニカルサポートによって要求された場合にのみオンにしてください。 |
デフォルトでは、HTTPログ機能を有効にすると、サーバによって、HTTPメッセージが標準のW3C一般ログファイル形式(www.w3.orgを参照)でデータベースにログされます。ログは、ファイルにリダイレクトすることができます(前の説明を参照)。
また、複合ログファイル形式もあります。これは、各HTTP要求から[Referrer]フィールド(クリックトレースを許可する)と[User-Agent]フィールド(ブラウザタイプをログする)もログするという点を除いては、一般ログファイル形式と類似しています。アプリケーションサーバは、複合ログファイル形式に対する組み込みのサポートを備えています。
com.sssw.srv.http.CompoundLogger
HTTP要求をログする先のファイル(オプションとして、CompoundLoggerクラスによりサポートされるエラーログ機能とトレースログ機能用のファイル)を指定します。
ヒント: SMCを使用する代わりに、httpd.propsで次の値を設定し、サーバを再起動すること によって、複合ログを指定することもできます。
http-server.com.sssw.srv.logger=com.sssw.srv.http.CompoundLogger http-server.com.sssw.srv.logger.logname=fileName
組み込みログクラスを使用する場合は、SMCでログを表示できます(ログの表示を参照)。また、SilverCmd PrintLogを使用して、SilverCmdコンソールウィンドウまたはファイルでログを表示することもできます。PrintLogを使用すると、組み込みログクラスまたはデータベースのどちらを使用している場合でも、データを表示できます。
ログ情報は、すぐに蓄積される可能性があります。ログテーブルやログファイルは、管理可能な状態を維持するためにクリーンアウトします。レコードを削除するには、SilverCmd ClearLogを使用できます。これらのテーブルを維持するには、ネイティブデータベースユーティリティを使用できます。ログファイルから無関係な情報を減らしたり削除したりするには、任意のエディタを使用できます。
SMCを使用すると、RMIを使用するかどうか(使用する場合は、そのネームサービスポート)、リモートオブジェクトに対してSSLを使用するかどうか、およびIIOP SSLに対して使用するポートを指定できます。
変更を有効にするには、[再起動]をクリックします。詳細については、アプリケーションサーバの再起動を参照してください。
1つのホストの1つのIPアドレスでは、複数のアプリケーションサーバを実行できます。(アプリケーションサーバは、1つのホストで複数のネットワークカードを通じた複数のIPアドレスを使用する「マルチホーム」もサポートしています。詳細については、特定のIPアドレスまたはホスト名でのサーバの起動を参照してください)。
固有なポートの指定 1つのホストで実行される複数のサーバは、固有なポートを使用するように設定する必要があります。SMCでは、ランタイムポートと管理ポートを指定できます。
ポート |
デフォルト |
設定に関する情報 |
---|---|---|
HTTP |
80 |
|
RSA |
443 |
|
DSA |
||
RMIネームサービス |
54890 |
|
SSL IIOPポート |
-1 |
アプリケーションサーバは、フォームコンテンツをURLエンコードおよびURLデコードする場合に、次のサーバのプロパティを使用します。
com.sssw.srv.international.UrlEncoding
このエンコードプロパティは、AgUserIni.props環境設定ファイル(サーバの\Resourcesディレクトリにあります)に格納されています。
デフォルトにより、アプリケーションサーバは、URLエンコードおよびURLデコードに対してUTF-8 (Universal Character Set Transfer Format)を使用します。UTF-8では、変更を必要とせずにASCII文字をエンコードできるため、UTF-8は、英語およびその他のほとんどの西欧言語に対して最適に機能します。マルチバイトエンコードを使用する言語はUTF-8のサブセットではないため、文字のエンコードとデコードは、このような言語において適切に機能しません。
エンコードスキームは、環境におけるクライアントブラウザの大部分で、ISO 8859-1 (Latin 1)ではない文字エンコードを使用する場合にのみ、通常は変更する必要があります。たとえば、ShiftJISエンコードを使用して従業員にコンテンツを提供する日本語のWebサイトでは、エンコードプロパティをSJISに変更することが推奨されます。
AgUserIni.propsファイル(アプリケーションサーバのルートディレクトリの下の\Resourcesディレクトリにあります)に次のラインを追加します。
com.sssw.srv.international.UrlEncoding=NewEncoding
NewEncoding変数の箇所に、サイトで必要な言語マッピングを入力します。 言語用のJava文字列マッピングがわからない場合は、SunのWebサイトを参照してください。
アプリケーションサーバには、JMS (Java Message Service)実装用にNovell exteNd JMSサーバが含まれています。つまり、exteNd JMSサーバは、J2EEアプリケーションでメッセージングをサポートするためにアプリケーションサーバで実行するJMSサーバを提供します。
この節では、Novell exteNd JMSサーバをアプリケーションサーバで使用する場合に必要な情報の一部について説明します。
JMSサーバの詳細については、Novell exteNdメッセージングプラットフォームヘルプを参照してください。
JMSサーバは、次のいずれかの方法で起動できます。
方法 |
動作 |
---|---|
自動 |
アプリケーションサーバの起動時に、アプリケーションサーバでJMSサーバをチェックし、必要な場合は自動的にJMSサーバを起動することができます。この方法を使用するには、アプリケーションサーバのhttpd.propsファイルでこのプロパティ設定が次のように指定されていることを確認する必要があります。 http-server.com.sssw.srv.jmsServerLaunch=true アプリケーションサーバのインストール時に、インストールプログラムによって、JMSサーバを設定するかどうかが尋ねられ、その選択に基づいてこのプロパティが設定されます。後で選択を変更する場合は、httpd.propsファイルを編集して、 デフォルトにより、インストールプログラムによって、jmsServerLaunchプロパティは 自動的な方法では、アプリケーションサーバはJMSサーバを「チャイルドプロセス」として起動します。 結果として、JMSサーバは、アプリケーションサーバが終了すると終了します。 |
手動 |
Novell exteNdメッセージングプラットフォームヘルプの説明に従って、ユーザ自身でJMSサーバを起動できます。 アプリケーションサーバを起動する前にJMSサーバを手動で起動した場合、アプリケーションサーバはJMSサーバを起動しようとしません(jmsServerLaunchプロパティの設定には関係ありません)。 |
ご使用の環境におけるJMSサーバの信頼性は、クラスタの使用によって高めることができます。一般的な環境設定のいくつかを次に示します。
環境設定 |
手順 |
---|---|
クラスタアプリケーションサーバと個々のJMSサーバ |
の指示に従って、アプリケーションサーバのクラスタを設定します。デフォルトでは、クラスタ内の各アプリケーションサーバに独自のローカルJMSサーバが含まれます。 |
クラスタJMSサーバにアクセスするクラスタアプリケーションサーバ |
|
ランタイム時におけるJMSサーバ関連の問題は、アプリケーションサーバコンソールにデバッグメッセージを表示することによってトラブルシュートできます。基本的なJMSサーバデバッグ機能をオンにするには、アプリケーションサーバのhttpd.propsファイルを編集して次のプロパティを指定します。
http-server.com.sssw.srv.jms.debug=1
詳細なJMSサーバデバッグ機能を設定する場合は、このプロパティに1より大きな数値を指定します。JMSサーバデバッグ機能を無効にするには、0 (デフォルト)と指定します。
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