第7章

コンテンツのインポートおよびエクスポート

この章では、exteNd DirectorContentManagementサブシステムに提供されているインポート機能およびエクスポート機能について説明します。この章は、次の節から構成されています。

 
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インポートおよびエクスポートについて

CMサブシステムには、データベース間または単一のデータベース内でデータをインポートおよびエクスポートするための機能が含まれています。

インポート機能およびエクスポート機能の使用には次の操作が含まれます。

この章では、インポート機能およびエクスポート機能の動作、およびこれらの機能をカスタマイズする方法について説明します。

 
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インポート機能およびエクスポート機能の使用

For more information    CMS管理コンソールのインポート機能およびエクスポート機能を使用できます。

For more information    詳細については、

 
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エクスポート機能について

エクスポート機能には、次の要素が含まれます。

エクスポート機能要素

説明

エクスポートコンポーネント(複数可)

ユーザにより選択されたDED (データエクスポート記述子)を取得し、EbiExporterオブジェクトにより生成されたCMアーカイブをユーザが保存できるようにするポータルポートレット(または他のUI要素)。

注記:   この機能は、CMS管理コンソールで提供されています。

DED (データエクスポート記述子)

ユーザにより選択されたエクスポートデータを定義するXML記述子。

For more information    詳細については、データエクスポート記述子(DED)のカスタマイズを参照してください。

EbiExporter

CMデータをエクスポートするためのAPIが含まれます。このオブジェクトは、DEDで指定されたスコープに基づいてデータのCMリポジトリを照会してから、その結果をCMアーカイブにパッケージ化します。

CMエクスポートサーブレット

EbiExporterオブジェクトとエクスポータポートレット間での接続を提供します。このオブジェクトは、ポートレットからエクスポータAPIにDEDを渡し、エクスポータからCMアーカイブを取得してそれをポートレットに返します。

CMアーカイブ

後のインポート機能での使用に備えて、CMエクスポートデータおよびデフォルトのDID (データインポート記述子)を含むZIPファイル。

For more information    アーカイブコンテンツの詳細については、データインポートまたはエクスポート アーカイブの構造を参照してください。

 
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エクスポートプロセス

エクスポートプロセスは、次のように機能します。

exportProcess

  1. 選択したDEDがポートレットによって取得され、CMエクスポートサーブレットに渡されると、エクスポートプロセスが開始します。

  2. エクスポートサーブレットは、EbiExporter APIを実装するオブジェクトにDEDを転送します。

    注記:   サーブレットでは、EbiExporter APIへのリモートアクセスが提供されますが、ポートレットでは、APIを直接呼び出すことができます。

  3. CMエクスポータAPIでは、DEDを使用して、ユーザが特定したすべてのデータおよびインフラストラクチャを表すクエリを作成し、CMデータベースに対してクエリを実行します。

  4. CMデータベースは、加工されていない結果セットを返すことによって、クエリに応答します。

  5. CMエクスポータAPIでは、加工されていないクエリ結果を、コンテンツおよびデータ記述子を含む構造化されたZIPアーカイブファイルにフォーマットして、アーカイブをエクスポートサーブレットに返します。

  6. エクスポートサーブレットは、MIMEタイプがapplication/zipのコンテンツのバイト列として、ZIPファイルをポートレットに返します。

  7. エクスポートポートレットでは、ZIPファイルを取得し、ユーザが指定したディスクの場所に保存します。

 
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インポート機能について

インポート機能は、次の要素から構成されています。

インポート機能要素

説明

インポートコンポーネント(複数可)

インポートデータをユーザが選択するためにUIを提供するポータルポートレット(または他のUI要素)。このインポート機能は、CMS管理コンソールで提供されています。

DID (データインポート記述子)

エクスポータにより生成されたCMアーカイブのコンテンツに基づくXML記述子。

For more information    詳細については、DID (データインポート記述子)についてを参照してください。

EbiImporter

CMデータをインポートするためのAPIが含まれます。CMアーカイブからDIDを抽出し、これを使用してターゲットデータベースにデータを挿入します。

CMインポートサーブレット

EbiImporterとCMS管理コンソール間の接続を提供します。このオブジェクトは、CMアーカイブをインポータAPIに渡し、インポートプロセスで発生した警告や失敗をすべて表示するXMLドキュメントを作成します。

 
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インポートプロセス

インポートプロセスは、次のように機能します。

importProcess

  1. ポートレットにより、ユーザがDIDを含むCMアーカイブを選択できるようになると、インポートプロセスが開始します。

    CMアーカイブは、エクスポート機能により生成されます。

  2. インポートポートレットは、HTTPを介してCMインポートサーブレットにZIPファイルをポストします。

    注記:   サーブレットでは、EbiImporter APIへのリモートアクセスが提供されますが、ポートレットでは、APIを直接呼び出すことができます。

  3. インポートサーブレットは、ZIPファイルを入力ストリームとしてCMインポータに渡します。

  4. CMインポータは、ZIPからDIDを抽出し、これを使用してZIPファイルから基盤となるコンテンツリポジトリにデータを転送します。

  5. CMインポータは、CMインポートサーブレットに実行の要約を返します。

  6. インポートサーブレットは、インポートプロセス中に発生した成功、警告、失敗を表すXMLドキュメントを作成します。

  7. インポートサーブレットは、ポートレットにXMLドキュメントを返し、その結果、ユーザに対してレポートが生成されます。

 
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インポートおよびエクスポートのカスタマイズ

データのインポートおよびエクスポートをカスタマイズするいくつかの方法を次に示します。

操作

オプションのカスタマイズ

エクスポートの場合

カスタムDEDファイルを指定してから、エクスポートを実行する

インポートの場合

生成されたDIDを編集してから、インポートを実行する

CMアーカイブから項目を追加または削除してから、インポートを実行する

エクスポートまたはインポートの場合

インポートAPIおよびエクスポートAPIを実装することによって、独自の論理を提供する

 
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データエクスポート記述子(DED)のカスタマイズ

DED (データエクスポート記述子)は、次の操作を実行するために使用できるXMLファイルです。

エントリの形式   DEDのエントリは、プロジェクトのlibrary/ContentMgmtService/ContentMgmtService.spf/DTDディレクトリにあるDTDに準拠している必要があります。

サンプルDEDファイル   プロジェクトのlibrary/ContentMgmtService/ContentMgmtService.spf/DTDディレクトリには、いくつかのサンプルDEDファイルがあります。各サンプルは、次のような一般的なエクスポートシナリオを表します。

サンプルファイル

操作

contentmgmt-export-descr_5_0_sample.xml

  • CMシステムからすべてのデータをエクスポートする

  • 操作のオプションを指定する

contentmgmt-export-descr_5_0_sample2.xml

  • CMシステムから基盤となる特定のデータをエクスポートする

contentmgmt-export-descr_5_0_sample3.xml

  • CMシステムから基盤となる特定のデータをエクスポートする

  • 要素階層で依存する項目をエクスポートする

contentmgmt-export-descr_5_0_sample4.xml

  • デフォルトの設定オプションを使用して、すべてのドキュメントおよびサポートインフラストラクチャをエクスポートする

contentmgmt-export-descr_5_0_sample5.xml

  • contentmgmt-docmeta-search_5_0.dtdに従って、クエリを満たすドキュメントの特定の要素をエクスポートする

 
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DID (データインポート記述子)について

DID (データインポート記述子)は、次の操作を実行するために使用できるXMLファイルです。

エントリの形式   DIDのエントリは、プロジェクトのlibrary/ContentMgmtService/ContentMgmtService.spf/DTDディレクトリにあるcontentmgmt-import-descr_5_0.dtdに準拠している必要があります。

サンプルDIDファイル   プロジェクトのlibrary/ContentMgmtService/ContentMgmtService.spf/DTDディレクトリには、サンプルDIDファイルがあり、利用可能なすべてのインポートオプションの設定方法を表示します。

 
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インポートAPIおよびエクスポートAPIへのアクセス

多くの場合、記述子またはCMアーカイブを編集することで、ほとんどの必要な柔軟性が得られるはずですが、インポートAPIおよびエクスポートAPIに直接アクセスすると、1回限りのインポートおよびエクスポートから、独自の機能の作成に至るまで、さまざまなタスクを実行できます。

EbiImporterおよびEbiExporterで提供される機能は、次の場合に使用できます。

For more information    詳細については、EbiExporterおよびEbiImporterのオンラインAPIマニュアルを参照してください。



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