第20章

コンテンツのインポートおよびエクスポート

この節では、CMS管理コンソールを使用してコンテンツをインポートおよびエクスポートする方法について説明します。

For more information    機能どのように作用するか、またインポート機能およびエクスポート機能をカスタマイズする方法などの基礎的な情報については、を参照してください。

 
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インポート機能およびエクスポート機能について

CMS管理コンソールでは、CMデータをリポジトリから「エクスポート」できます。この場合、コンテンツツリーの任意の位置から開始できます。また、ツールバーからCMシステムのコンテンツ全体をエクスポートすることもできます。

同様に、CMS管理コンソールではコンテンツツリーの任意の位置からCMデータを「インポート」するか、ツールバーからCMシステムのコンテンツ全体を「インポート」できます。

インポート機能およびエクスポート機能の使用には次の操作が含まれます。

CMインフラストラクチャのインポートおよびエクスポート   フィールドまたはドキュメントタイプなど、CMサブシステムのサポートインフラストラクチャのすべてまたは一部をエクスポートおよびインポートすることもできます。

アーカイブのインポートおよびエクスポート   CMデータをCMS管理コンソールからエクスポートすると、このデータは構造化されたエクスポートアーカイブとして機能するZIPファイルとして保存されます。CMS管理コンソールを使用してCMデータをインポートする場合、CMデータはエクスポートアーカイブと同じ構造であるZIPファイルからインポートする必要があります。CMリポジトリからエクスポートされたCMデータをインポートする場合は、エクスポートアーカイブから直接インポートします。

 
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CMS管理コンソールのインポートおよびエクスポート動作の概要

次に、操作の開始点に基づくCMデータのエクスポートまたはインポート時の処理の様子を示します。

開始点

エクスポート:

ZIPファイルに保存される内容

インポート:

ZIPファイルのコンテンツが配置される場所

ツールバー

次の内容を含むCMサブシステムのコンテンツ全体

  • Content Admin要素

  • タクソノミ

  • カテゴリ

  • 表示スタイル

  • ドキュメントタイプ

  • Fields

  • フォルダ

  • ドキュメント

  • ドキュメントバージョン

または

DED (ドキュメントエクスポート記述子)によって指定されたCMサブシステムのサブセット

[デフォルト]フォルダ

リポジトリプロパティインスペクタ

リポジトリに含まれているすべてのフォルダ、ドキュメント、ドキュメントバージョン、フィールド、およびドキュメントタイプ

[デフォルト]フォルダ

フォルダプロパティインスペクタ

選択したフォルダおよび次の内容を含むそのすべてのコンテンツ

  • ドキュメントおよび関連付けられたバージョン、フィールド、およびドキュメントタイプ

  • 選択したフォルダのサブフォルダおよびそのコンテンツ

選択したフォルダ

コンテンツプロパティインスペクタ

選択したドキュメントのすべてのバージョンおよびそれに関連付けられているドキュメントタイプおよびフィールド

該当なし

For more informationエクスポートアーカイブに保存される内容およびアーカイブ構造の詳細については、データインポートまたはエクスポート アーカイブの構造を参照してください。

 
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コンテンツのエクスポート

この節では、ツールバーおよびプロパティインスペクタからCMデータをエクスポートする方法について説明します。

注記:   データをエクスポートする前に、最良実施および前提条件の節を確認してください。

 
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ツールバーからのエクスポート

ツールバーの[エクスポート]ボタンを使用すると、CMサブシステムのコンテンツ全体をエクスポートするか、「DED (データエクスポート記述子)」と呼ばれる記述子ファイルを使用してカスタマイズされたエクスポートを実行できます。

Procedure ツールバーからコンテンツをエクスポートする

  1. PMCツールバーの[エクスポート]ボタンをクリックします。

    [エクスポート]ペインが表示されます。

    exportAll-1

  2. [特定のデータエクスポート記述子を使用してエクスポート]を選択します。

  3. [参照]ボタンをクリックして、このエクスポートに使用するDEDファイルに移動します。

  4. [エクスポート]ボタンをクリックします。

  5. 表示される質問ボックスで、[OK]をクリックします。

    exportAll-2

  6. [ファイルのダウンロード]ダイアログボックスで、[保存]をクリックします。

    exportAll-3

  7. [名前をつけて保存]ダイアログボックスで、エクスポートアーカイブを保存する場所であるフォルダに移動し、アーカイブファイルに固有の名前を指定して、[保存]をクリックします。

    exportAll-4

    For more informationアーカイブの詳細については、データインポートまたはエクスポート アーカイブの構造を参照してください。

 
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プロパティインスペクタからのエクスポート

Procedure プロパティインスペクタからコンテンツをエクスポートする

  1. CMS管理コンソールツールバーの[コンテンツ]ボタンをクリックして、コンテンツモードに入ります。

  2. 次のいずれかの操作を実行して、エクスポートの開始点を選択します。

    または

    または

  3. プロパティインスペクタで[エクスポート]ボタンをクリックします。

  4. ツールバーからコンテンツをエクスポートするStep 5Step 6、およびStep 7に従って、エクスポートアーカイブに名前を付けて保存します。

For more informationエクスポートアーカイブファイルのコンテンツの詳細については、データインポートまたはエクスポート アーカイブの構造を参照してください。

 
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エクスポートのカスタマイズ

DEDを編集することによって、エクスポートプロセスを設定およびカスタマイズできます。

For more information詳細については、インポートおよびエクスポートのカスタマイズを参照してください。

 
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コンテンツのインポート

この節では、インポートプロセスについて、またツールバーおよびプロパティインスペクタからCMサブシステムにデータをインポートする方法について説明します。

注記:   データをインポートする前に、最良実施および前提条件の節を確認してください。

以前エクスポートされていないデータ   CMリポジトリから以前エクスポートされていないデータをインポートする場合、インポートZIPファイルをアセンブルするか、CM APIを使用してプログラム的に実行できます。詳細については、インポートおよびエクスポートのカスタマイズを参照してください。

以前エクスポートされたデータ   たとえば、移動またはコピープロセスの一部として、CMリポジトリから以前エクスポートされたデータをインポートする場合、アーカイブで自動的に必要な構造が適用されるように、エクスポートアーカイブから直接インポートします。

 
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インポートプロセスの設定

コンテンツのエクスポートの場合とは異なり(ツールバーからのみプロセスを設定できます)、コンテンツをインポートする場合、開始点に関わらずプロセスを設定できます。この操作は、「DID (データインポート記述子)」をインポートアーカイブファイルに追加するか、インポートを実行する前に既存のファイルを編集することによって実行できます。

注記:   以前エクスポートされたCMデータをインポートする場合、インポートアーカイブの[contentmgmt-inf]フォルダには常にDID (contentmgmt_did.xmlと呼ばれます)が含まれています。

For more informationDIDの詳細については、DID (データインポート記述子)についてを参照してください。

 
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ツールバーからのインポート

ツールバーの[インポート]ボタンを使用すると、CMデータをインポートアーカイブからリポジトリの[デフォルト]フォルダにインポートできます。

Procedure ツールバーからコンテンツをインポートする

  1. CMS管理コンソールツールバーの[インポート]ボタンをクリックします。

    [インポート]ペインが表示されます。

    importAll-1

  2. [参照]ボタンをクリックします。

  3. [ファイルの選択]ダイアログボックスで、使用するインポートアーカイブを参照して、[開く]をクリックします。

    importAll-2

  4. [インポート]ペインで、[インポート]をクリックします。

 
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プロパティインスペクタからのインポート

リポジトリプロパティインスペクタおよびフォルダプロパティインスペクタからインポートできます(コンテンツプロパティインスペクタからはインポートできません)。

Procedure プロパティインスペクタからコンテンツをインポートする

  1. CMS管理コンソールツールバーの[コンテンツ]ボタンをクリックして、コンテンツモードに入ります。

  2. 次のいずれかの操作を実行して、インポートの開始点を選択します。

    または

  3. プロパティインスペクタで、[インポート]タブをクリックします。

  4. [参照]をクリックします。

  5. [ファイルの選択]ダイアログボックスで、使用するインポートアーカイブを参照して、[開く]をクリックします。

    importAll-2

  6. [インポート]ペインで、[インポート]をクリックします。

 
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データインポートまたはエクスポート アーカイブの構造

次の表は、データインポートまたはエクスポートアーカイブファイルの内部フォルダ構造を示し、各フォルダに含まれる内容について説明しています。

フォルダ名

含まれているもの

エクスポート元:

ツールバー(システム全体)

リポジトリ、フォルダ、またはコンテンツプロパティインスペクタ

contentmgmt-inf

contentmgmt_did.xml (DID)

tableMark

tableMark

admin_metadata

ContentAdmin.xml (Content Admin要素)

tableMark


categories_metadata

各タクソノミおよびカテゴリに対するXML記述子ファイル。タクソノミの構造に基づいて整理されています。

tableMark


styles_metadata

名前を登録し、関連付けられているドキュメントタイプをリストする、各スタイルに対するXML記述子

tableMark


fields_metadata

フィールド名およびその値のデータタイプを登録する各フィールドのXML記述子

tableMark

tableMark

fields_data

それぞれの拡張メタデータフィイールドに関連付けられているアプリケーション固有のデータ。CMS管理コンソールで作成されたフィールドの場合、コントロールタイプおよびその可能な値(該当する場合)を含む、プロパティをリストする各フィールドに対するXML記述子から構成されています。

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tableMark

doctypes_metadata

関連付けられているフィールドをリストする、各ドキュメントタイプに対するXML記述子

tableMark

tableMark

doctypes_data

各ドキュメントタイプに関連付けられているアプリケーション固有のデータ。CMS管理コンソールで作成されたドキュメントタイプの場合、そのプロパティを記述する各ドキュメントタイプのXML記述子から構成されています。

tableMark

tableMark

folders_metadata

フォルダを登録し、そのペアレントフォルダ(存在する場合)をリストする各フォルダのXML記述子

tableMark

tableMark

docs_metadata

名前およびドキュメントに関連付けられているフィールドの値を含む、各ドキュメントに対するXML記述子。フォルダ構造に基づいて整理されています。

tableMark

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docs_content

エクスポートされた各ドキュメントの発行されたコンテンツを含むファイル。フォルダ構造に基づいて整理されています。

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docs_content_versions

エクスポートされたドキュメントの各バージョンのコンテンツを含むファイル。フォルダ構造に基づいて整理されています。

tableMark

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最良実施および前提条件

この節では、CMデータのインポートおよびエクスポートの最良実施について説明します。

 
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大規模なインポート/エクスポート処理の計画

大量のCMデータをエクスポートまたはインポートする場合、この処理を計画する段階でお使いのコンピュータのメモリ容量について把握しておくことが大事です。

インポートまたはエクスポート処理中に、リポジトリの要素を表すすべてのオブジェクトはメモリ内に同時に存在する必要があります。つまり、使用可能なメモリの量によって、単一操作で処理できるリポジトリのサイズに対する制限が決定されます。

大規模な処理にアプローチする最も良い方法は、論理的なまとまりとしてソースリポジトリをエクスポートするかインポートすることです。たとえば、すべてのドキュメントを1つの操作でエクスポートして、フィールドは別の操作でエクスポートできます。この結果、リポジトリのフォルダ構造に基づく、管理可能なまとまりとしてドキュメントコンテンツをエクスポートまたはインポートできます。

 
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セキュリティ上の考慮事項

この節の内容は、主に別のリポジトリからエクスポートされたCMデータをインポートする場合に適用されます。

インポートターゲットで確立する許可   ソースリポジトリからエクスポートを実行するユーザが存在し、ターゲットリポジトリでSearchAdmin WRITE許可を持つ必要があります。

インポートターゲットで作成するユーザ   エクスポート時にドキュメントがチェックアウトされた場合、チェックアウト先であるユーザが、インポート先のリポジトリで作成されていることを確認する必要があります。

インポートリポジトリにこれらのユーザが存在しない場合、インポートは失敗します。



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