第4章
この章では、XMLおよびXML関連ファイルを操作するためにNovell exteNd Director 開発環境で提供されている基本的な機能について説明します。この章は、次のトピックから構成されています。
XML (Extensible Markup Language)は、さまざまなタイプのコンピュータシステムとWeb上のアプリケーションとの間でデータを交換できるように設計された言語です。XMLは、W3C (World Wide Web Consortium)によって開発されたプロジェクトです。標準形式として一般的に使用されています。
HTMLとは異なり、XMLは「拡張可能」です。XMLは他の言語を記述する「メタ言語」です。XMLを使用すると、カスタマイズされたマークアップ言語を定義して任意の文書構造を記述することができます。XMLは、レシピ(説明、材料、準備の手順など)からWebアプリケーションまで、さまざまな情報の構造を指定する場合に使用されます(J2EE展開記述子はXMLドキュメントです)。
XMLドキュメントの定義は、「DTD」(Document Type Definition)または「スキーマ」のいずれかにより指定されます。DTDの方が歴史は古く、XMLドキュメントの構造を指定します。DTDは、作成するXMLドキュメントに設定できる要素、属性、およびエンティティの名前を指定します。また、要素を使用できる場所や要素が必要かどうかなどを指定します。
スキーマの方が新しく、より強力です。スキーマを使用すると、構造だけでなく、XMLドキュメントで使用できる内容(データタイプ)を指定できます。DTDとは異なり、スキーマはそれ自体がXMLドキュメントです。
XML標準の詳細については、www.w3.org/XMLにアクセスしてください。
ヒント: XMLに慣れていない方は、www.ucc.ie/xmlのXMLに関するFAQを参照することを お勧めします。スキーマとDTDの違いや他のトピックについて説明されています。
exteNd Director 開発環境には、XMLファイルを操作するための次のような幅広いサポートがあります。
XMLの機能については本章およびXSLエディタの章で説明されています。
XMLエディタには次のような機能があります。
ソースビューは、強力なXMLソースエディタとして使用できます。テキストの切り取り、貼り付け、元に戻す、やり直す、検索、置換など標準的なテキスト編集機能だけでなく、次のような特別なXMLファイル編集機能がサポートされています。
コンテキストに従ったコード完成(XMLドキュメントの編集を参照)
XML要素による移動(カーソル位置の移動を参照)
一致するタグの検索(カーソル位置の移動を参照)
ブックマーク(ブックマークを参照)
異なるタイプの情報を表示する色の指定(XMLカラー初期設定を参照)
[XMLソースビュー]タブをクリックすると、XMLエディタにより現在のXMLドキュメントがソースビューで表示されます。
ツリービューには、XMLスキーマまたはDTDに基づいて有効なXMLドキュメントを迅速かつ簡単に作成できるように設計された特別な機能があります。ツリービューでは次の機能がサポートされています。
コンテキストに従った編集(XMLドキュメントの編集を参照)
切り取り、貼り付けによる編集(ノードの編集を参照)
ドラッグアンドドロップ(ノードの編集を参照)
名前、値、Xpath、またはテキストでの検索(XMLドキュメントの検索を参照)
一致する要素の検索(ナビゲーションおよび表示を参照)
[XMLツリービュー]タブをクリックすると、XMLエディタにより現在のXMLドキュメントがツリービューで表示されます。
次のコントロールを使用してツリーを操作したり移動したりすることができます。
コントロール |
説明 |
---|---|
|
すべてのノードを展開する。 コンテキストメニューからも同じ操作を実行できます。ノードを右クリックし、[表示]>[すべて展開]の順に選択します。 |
|
すべてのノードを縮小する。 コンテキストメニューからも同じ操作を実行できます。ノードを右クリックし、[表示]>[すべて縮小]の順に選択します。 |
|
[ツリーのフィルタ]ダイアログを表示し、ツリーに含まれている特定のタイプのノードを表示/非表示します。デフォルトではすべて表示されるようになっていますが、次のノードは表示/非表示を個別に切り替えることができます。 コンテキストメニューからも同じ操作を実行できます。ノードを右クリックし、[表示]>[フィルタ]の順に選択します。 |
XPath |
以下のいずれかを実行します。 XMLエディタのツリービューで表示される[XPath]コントロールは、「XPathナビゲータ」のサブセットです。XPathナビゲータについては、exteNd Directorアプリケーションの開発のスコープパスおよびXPathの操作に関する章を参照してください。この章ではXPath式とその使用方法について説明されています。 |
|
ノードを展開する。 コンテキストメニューからも同じ操作を実行できます。ノードを右クリックし、[表示]>[ノードの展開]の順に選択します。 |
|
ノードを縮小する。 コンテキストメニューからも同じ操作を実行できます。ノードを右クリックし、[表示]>[ノードの縮小]の順に選択します。 |
ツリーに表示されるアイコンについて説明します。
アイコン |
説明 |
---|---|
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ドキュメント |
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要素 |
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属性 |
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CDATA |
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コメント |
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ネームスペース宣言 |
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処理命令 |
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要素のテキスト値。たとえば <myTag>some text</myTag> のテキスト値は「some text」です。 |
|
検索結果 |
|
必須の属性 |
|
XMLを解析できないことを示します。 |
新しいXMLドキュメントを作成するか、既存のドキュメントで作業できます。
空のXMLドキュメントを作成するには、[ウィザードの使用]の選択を解除して[OK]をクリックします。空のXMLドキュメントが作成され、XMLエディタに表示されます。
XMLファイルウィザードを使用するには、[ウィザードの使用]を選択して[OK]をクリックします。XMLファイルウィザードが表示されます。次の手順に従ってウィザードを使用します。
XMLファイルに関連付けるスキーマまたはDTDを指定します。次の方法を使用できます。
XMLカタログでスキーマのリストからスキーマのURIを選択すると、対応するファイル名が[ファイル名]フィールドに表示されます。
XMLカタログでDTDのリストからパブリック識別子またはシステム識別子を選択すると、対応するファイル名が[ファイル名]フィールドに表示されます。
「参照」ボタン(...)をクリックしてファイルを選択することにより、ファイルシステムから直接スキーマまたはDTDを選択します。
XMLカタログの詳細については、XMLカタログの維持を参照してください。
ウィザードで、選択したスキーマまたはDTDに基づいてXMLファイルのスケルトンが生成されるようにするには、[XMLスキーマまたはDTDからXMLを作成する]チェックボックスをオンにします。[次へ]をクリックすると、ドキュメントのルート要素を選択するよう要求されます。
[スキーマガイド]の詳細については、[スキーマガイド]の使用を参照してください。
[開く]ダイアログボックスで、XMLファイルを選択して[開く]をクリックします。
ファイルの拡張子は、「.XML」または「.TLD」(タグライブラリ記述子ファイルの場合)である必要があります。選択したファイルがXMLエディタに開き、メニューバーに[XMLエディタ]メニューが表示されます。
注記: 他の種類のXMLファイルは、XMLカタログエディタや展開記述子エディタなど、専用のXMLエディタで開く場合があります。
スキーマおよびDTDの検索 XMLドキュメントがスキーマまたはDTDを指定している場合、ドキュメントを開いたときにエディタによりそれが検索されます。スキーマまたはDTDが見つかると、XMLドキュメントに「添付」されます。参照が完全でない場合、エディタによりまずXMLカタログが検索されます。スキーマもDTDも見つからない場合は、XMLドキュメントを含むディレクトリが検索されます。
参照されたスキーマまたはDTDがXMLエディタで見つからない場合、出力ペインにエラーメッセージが表示され、ドキュメントはスキーマまたはDTDに添付されずに開きます。
詳細については、スキーマおよびDTDとXMLドキュメントとの関連付けを参照してください。
注記: XMLドキュメントのウィンドウタイトルには、そのドキュメントがスキーマまたはDTDに添付されているかどうかが示されます。
XMLドキュメントのスキーマやDTDを操作するには、次のトピックについて理解しておく必要があります。
コンテキストに従ってコードを完成してドキュメントを検証するには、XMLスキーマ(.XSDファイル)またはDTD (.DTDファイル)がドキュメントに添付されている必要があります。XMLドキュメントを開くときにスキーマまたはDTDがエディタによって添付されない場合は、XMLエディタメニューを使用して添付するか、ドキュメントを手動で編集してスキーマまたはDTDを指定し、更新します。
XMLカタログまたはファイルシステム上の他の場所にあるスキーマまたはDTDを、開いているXMLドキュメントに添付できます。指定したスキーマまたはDTDは、一時的に、または恒久的に添付できます。
XMLカタログの詳細については、XMLカタログの維持を参照してください。
スキーマまたはDTDがXMLドキュメントに添付されます。XMLエディタのコンテキストサポートを使用して編集したり、ドキュメントを検証したりすることができます。
エラー スキーマまたはDTDの添付時にエラーが発生した場合、出力ペインで報告されます。
ドキュメントをスキーマまたはDTDに恒久的に関連付ける別の方法としては、XMLを手動で編集してから、その関連付けをXMLエディタに認識させます。
開いているXMLドキュメントを編集し、関連付けられたスキーマまたはDTDを指定します。たとえば、ドキュメントをDTDと関連付けるには、DOCTYPEステートメントを編集します。
エラー スキーマまたはDTDの情報更新時に発生したエラーは、出力ペインに報告されます。
開いているXMLドキュメントからスキーマまたはDTDの添付を解除できます。
[XMLエディタ]>[スキーマまたはDTDをデタッチ]の順に選択します。
XMLエディタで、スキーマまたはDTDの定義が使用されなくなります。開いているドキュメントに対して、コンテキストの編集および検証は実行できなくなります。
スキーマまたはDTDの添付解除は恒久的ではありません。次回このXMLドキュメントを開くと、エディタで検索可能なスキーマまたはDTDをドキュメントが指定している場合、スキーマまたはDTDは再度添付されます。
スキーマはDTDよりも強力で、XMLドキュメントの構造およびコンテンツタイプを定義する上での標準になりつつあります。また、DTDとは異なり、スキーマはそれ自体がXMLドキュメントで、XMLエディタで編集したり検証したりすることができます。
exteNd Director 開発環境では、DTDをスキーマに変換する機能がサポートされています。次の方法を使用できます。
変換するDTDを指定します。省略記号ボタンをクリックし、ファイルシステムを参照してDTDファイルを指定できます。ファイルの拡張子は.DTDであることが必要です。
生成するスキーマファイルの「名前」を指定します。ファイルの拡張子は入力しないでください。ファイルには、拡張子.XSDが付けられます。
DTDがスキーマに変換され、指定した場所にスキーマが保存されます。スキーマを開くように指定した場合は、スキーマエディタにスキーマが表示されます。
開いているドキュメントに添付されているDTDをスキーマに変換する
スキーマの「名前」および「場所」を指定します。ファイルの拡張子は入力しないでください。ファイルには、拡張子.XSDが付けられます。
次の操作 生成したスキーマファイルをスキーマエディタで編集して、コンテキストの編集および検証用にXMLドキュメントに添付できます。
exteNd Director 開発環境には、新しいスキーマを作成するためのウィザードが組み込まれています。スキーマを修正する必要があるときには「スキーマエディタ」を使用できます(これはより専門的なバージョンのXMLエディタです)。
新しいスキーマをウィザードで作成するには、[ウィザードの使用]を選択して[OK]をクリックします。
または、[ウィザードの使用]の選択を解除してウィザードを省略し、すぐにスキーマエディタに空のスキーマファイルを開くこともできます。
「XMLスキーマファイル」ウィザードが表示されたら、新しいスキーマファイルの名前と場所を指定し、[完了]をクリックします。
ウィザードによってファイルが作成され、スキーマエディタにそのファイルが開きます(メニューバーに[スキーマエディタ]メニューが表示されます)。ツリービューまたはソースビューを使用して、新しい空のスキーマの開発を開始できます。
[開く]ダイアログボックスで、編集するスキーマ(.XSD)を選択して[開く]をクリックします。
スキーマエディタでファイルが開きます(メニューバーに[スキーマエディタ]メニューが表示されます)。このスキーマは、必要に応じてツリービューまたはソースビューで操作できます。
XMLエディタには、XMLドキュメントを操作するためのコンテキスト編集機能があります。しかし、次に挙げる例のように、必要な情報が必ず提供されるとは限りません。
スキーマ(またはDTD)がどのようにまとめられ、異なる場所でどの要素および属性が許可されているのか、正確には示されません。
要素を有効にする前に、要素に一連のチャイルド要素が必要かどうかは示されません。たとえば、要素Aを有効にするには、チャイルドとして要素B、C、Dが必要であるとします。Aのインスタンスを挿入すると、標準のコンテキストサポートでは、有効なサブ要素として要素Bが示されます。Bを単独で挿入した場合、CおよびDを挿入しない限り、ドキュメントは無効になります。標準のコンテキストサポートでは、ドキュメントの完全な検証を実行するまでこれは認識されません。
前の例のインスタンスDなど、特定の要素を検索して挿入する場合に、標準のコンテキストサポートでは、最初にBおよびCを挿入していない限り、Dについて通知されません。
要素に無効なチャイルドが含まれる場合、標準のコンテキストサポートでは挿入する新しい要素が示されないため、完全な検証を実行して問題を検出してから、問題を修正する必要があります。
これらの状況は[スキーマガイド]で処理できます。
[スキーマガイド]ウィンドウは、次の4つの部分から構成されています。
ウィンドウ上部には、選択した要素のXPath、ネームスペース、(存在する場合、DTDのコメントまたはスキーマの注釈要素から取得した)要素タイプのドキュメント、および要素の許容コンテンツをDTDのようにテキストで記述したものが表示されます。
Xpathの詳細については、exteNd Directorアプリケーションの開発のスコープパスおよびXPathの操作に関する章を参照してください。
右側には、選択した要素の属性およびチャイルドを含む(ただしチャイルドのチャイルドではない)、実際のインスタンスがツリー形式で表示されます。
上の画面では、[スキーマガイド]が呼び出されたときに、6つめのperson要素(/personnel/person[6])が選択されました。
左のペインには、要素の「サブ要素」に加えて、サブ要素が属するスキーマの「モデルグループ」([選択]、[シーケンス]、または[すべて])、または「モデルグループ宣言」(schemaTopなど)が示されます。
[スキーマガイド]には、指定できる各サブ要素および属性のインスタンスの数が、[なしまたはあり]、[必須]、または[オプション]のように表示されます。要素の上にマウスポインタを合わせると、スキーマまたはDTDで要素のドキュメントがある場合、要素を説明するツールヒントが表示されます。
XMLファイルウィザードを使用してXMLドキュメントを作成すると、[スキーマガイド]が自動的に呼び出されます。また、ドキュメントが空でスキーマが添付されている場合にも呼び出すことができます。この場合、[スキーマガイド]の左のペインに、考えられる「ルート要素」のリストが表示されます。DTDを使用している場合、推奨されるルート要素(つまり、他の要素のコンテンツモデルにない要素)がヘッダの説明に示されます。
右のペインには、標準的な「ツリービュー」が表示され、[スキーマガイド]の呼び出し時に選択された要素、属性、および直下のチャイルドが示されます。
無効なサブ要素は、赤色のバックグラウンドで示されます。選択した要素に無効な属性が含まれる場合は、要素自体が赤色で示されます。色が付いた要素をクリックすると、ツリーの下部に同じ色のテキスト領域が表示されます。テキストは、問題をさらに詳細に説明しています。
多くの場合、無効な要素または属性を削除するか、不正なネームスペースから正しいネームスペースに要素を移動することによって、[スキーマガイド]で検証エラーを修正できます。次の例では、[スキーマガイド]でperson要素でage要素が無効であることが示されています。[削除]をクリックすると、無効な要素を削除できます。
「ネームスペースエラー」は、個別に処理されます。スキーマは複数のネームスペースの要素を持つことができ、ネームスペース内に特定の要素または属性が必要であるかどうかについて異なるルールがあるため、スキーマを処理する際にはこのようなエラーはよく発生します。検証用に正しいローカル名を持つが、ネームスペースが不正である要素は、黄色のバックグラウンドで示されます。要素を編集して、正しいネームスペースを指定できます。
要素 左のペインで要素を選択する際には、ツリーに1つまたは複数の緑色のノードを表示すると、右側のペインで要素を正しく挿入できる場所が示されます。次の画面では、既存のemail要素の上または下にemail要素が正しく挿入されています。
要素を挿入するには、ツリーの緑色のノードを1つ選択して、[挿入]をクリックします。要素を挿入しない場合は、左のペインで別のオブジェクトを選択します。
正しく挿入できない要素を左のペインでクリックした場合、右のペインに緑色のノードは表示されません。
属性 属性を追加するには、左のペインで属性を選択します。正しく追加できる場合、右のペインに緑色のノードが表示されます。[挿入]をクリックし、属性値を指定します。
右のペインでサブ要素を選択して[ジャンプ]をクリックすると、要素階層を移動できます。そのサブ要素が選択され、その定義が左のペインに示されます。また、選択したインスタンスのツリー構造は右のペインに示されます。ペアレント要素を操作した場合と同じ方法で操作できます。
次の画面は、person要素のnameサブ要素を選択してから[ジャンプ]をクリックしたときに表示される[スキーマガイド]です。
[戻る]をクリックするとペアレント要素に戻ります。
ツリービューまたはソースビューのいずれかを使用して、XMLドキュメントを編集できます。この章では、次のような編集に関する機能について説明します。
スキーマまたはDTDを添付した場合、XMLエディタの「コンテキストサポート」を使用できます。エディタでは、ツリービューとソースビューの両方で、XMLドキュメントを編集するためのコンテキストサポートを使用できます。
ツリービューは、ドキュメントの適切な場所を右クリックします。次の図では、ドキュメントに新しい[person]が追加され、XMLエディタは次に有効な要素が[name]であることをスキーマから認識します。
名前を追加すると、XMLエディタには、スキーマに従って有効な要素の新しいリストが表示されます。
同様に、要素を選択すると、有効な属性がエディタに表示されます。
また、エディタには、スキーマに従わないエントリを定義できる[その他]という選択肢も表示されます。値を指定するためのダイアログが表示されます。
[スキーマガイド]の使用 ツリービューのコンテキストメニューを使用してXMLドキュメントを編集するほかにも、[スキーマガイド]を使用してさらに包括的なコンテキストサポートを使用できます。[スキーマガイド]の使用を参照してください。
ソースビューでは、(要素タグを開始する)「<」、または要素内で(属性を定義する)スペースを1つ入力すると、エディタに有効なエントリが表示されます(存在する場合)。挿入するエントリを選択します。たとえば次のように表示されます。
次の例のように、[url]要素に空白を入力すると、有効な属性である[href]が表示されます。
右クリックして[編集]>[新しい属性の挿入]の順に選択します。
ドキュメントの定義から有効な属性を推測できる場合はその要素が一覧表示されるので、適切なものを選択します。また、[その他]を選択して自分で属性を追加することもできます。
右クリックして、[編集]メニューから次のいずれか1つを選択します。
追加するノード |
選択するコマンド |
---|---|
テキスト |
新しいテキストの挿入 新規テキストを前に挿入 |
CDATA |
新しいCDATAの挿入 新規CDATAを前に挿入 |
コメント |
新しいコメントの挿入 新規コメントを前に挿入 |
処理命令 |
新しい処理命令の挿入 新規処理命令を前に挿入 |
ネームスペース宣言 |
新規ネームスペース宣言を挿入 |
いずれの場合でも、編集によって無効なドキュメントが生成された場合は通知を受けます。操作を続行するかどうか選択できます。
変更の取り消し すべての編集操作は、[編集]>[元に戻す]の順に選択するか<Ctrl>+<Z>を押して元に戻したり、[編集]>[やり直し]の順に選択するか<Ctrl>+<Y>を押してやり直したりすることができます。
ソースビューで入力すると、エディタにより、適切に形成されていないドキュメントの領域が赤くハイライトされます。ツリービューでは、適切に形成されたドキュメントが計画的に作成されます。
また、(スキーマまたはDTDに従っているかについて)ドキュメントを手動で検証し、整形式かどうかをチェックできます。
エディタにより、添付されたスキーマまたはDTDに対してXMLドキュメントが検証されます。XMLドキュメントが整形式であるかどうかもチェックされます。
結果 検証エラーや不正な文があれば、出力ペインに表示されます。エラーの参照は、「XPath」として報告されます。
図の例では、「id」属性が最初の2つのperson要素にないということが報告されています。「/personnel/person[1]」というXPathは、XMLドキュメント中に現れる、personの最初のインスタンスを表します。「/personnel/person[2]」というXPathは、personの2つめのインスタンスを表します。
Xpathの詳細については、exteNd Directorアプリケーションの開発のスコープパスおよびXPathの操作に関する章を参照してください。
ヒント: ツリービューで特定のXPathを検索できます。XMLドキュメントの検索を参照して ください。
ソースビューまたはツリービューのいずれかでドキュメントを検索できます。
XPath (詳細については、exteNd Directorアプリケーションの開発のスコープパスおよびXPathの操作に関する章を参照)
XMLドキュメントのスタイルは、CSS (Cascading Style Sheets)で指定できます。exteNd Director 開発環境では、[CSSスタイルマネージャ]を使用することにより、XMLドキュメントのスタイルシートを添付および編集できます。
exteNd Director 開発環境には、広く使用されているスキーマおよびDTDの「XMLカタログ」が組み込まれています。たとえば、XMLカタログには、XSL、WSDL、およびXMLのスキーマ、Sun J2EE DTD、およびNovell exteNd Application Server展開計画DTDが含まれます。
スキーマまたはDTDがXMLカタログ内に含まれる場合、スキーマまたはDTDを参照するXMLドキュメントを開くと、エディタにより、スキーマまたはDTDがXMLドキュメントと関連付けられ、コンテキスト編集および検証が可能になります。
カタログ標準 XMLカタログはOASIS XMLカタログ標準がベースとなっています。この標準は、外部識別子(パブリック識別子とシステム識別子)およびURI参照を他のURI参照にマップするためのフォーマットを指定します。これにより、ネームスペースのURIをローカルスキーマファイルにマップしたりすることができるようになります。標準では、カタログが1つまたは複数の「カタログエントリファイル」で構成され、各ファイルが1組のカタログエントリを指定することが指定されています。
OASIS標準の詳細については、http://www.oasis-open.org/committees/entity/spec.htmlにアクセスしてください。
カタログディレクトリ 組み込みXMLカタログは、Novell exteNd Common\\Resourcesディレクトリにある次の3つのディレクトリから構成されています。
カタログエントリファイル 次の4つの組み込みカタログエントリファイルがあります。
SchemaCatalogディレクトリに事前にインストールされたすべてのスキーマを一覧表示するschemacatalog.xml
最初は空白で、エントリをカタログに追加する際に使用できるuser-dtdcatalog.xmlおよびuser-schemacatalog.xml
2つのDTD関連のカタログエントリファイルは、いずれもDTDCatalogディレクトリのDTDファイルを指します。つまり、「ベースディレクトリ」は、「../DTDCatalog」です。同様に、2つのスキーマ関連のカタログエントリファイルは、いずれもSchemaCatalogディレクトリのスキーマを指します。つまり、そのベースディレクトリは、「../SchemaCatalog」です。
例 たとえば、次の宣言を含むpersonal.xsdドキュメントを操作しているとします。
<xsd:schema xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
組み込みカタログエントリファイルschemacatalog.xmlにはこのURIのリストが表示され、SchemaCatalogディレクトリのXMLSchema.xsdにマップされるため、personal.xsdを開くと、インターネットを使用する必要なくエディタによりローカルカタログ内でスキーマが検索されます。
スキーマまたはDTD、あるいはその両方をXMLカタログに追加することによって、これらを使用するXMLドキュメントを開いたときに検索できるようにする場合があります。既存のカタログ構造を使用するか、構造を拡張して、スキーマおよびDTDを追加できます。
XMLカタログにエントリを追加する最も簡単な方法は、既存のカタログのディレクトリ構造を使用することです。
「DTDCatalogディレクトリ」または「SchemaCatalogディレクトリ」に、.DTDファイルまたは.XSDファイルを追加します。
「XMLカタログエディタ」で、カタログエントリファイルを編集します(XMLカタログエディタの使用を参照)。
ディレクトリ構造を拡張して、つまり、スキーマとDTDの追加のディレクトリおよび追加のカタログエントリファイルを作成して、XMLカタログにエントリを追加することもできます。
カタログに追加する.DTDファイルまたは.XSDファイル、あるいはその両方をファイルシステム上のディレクトリに追加します。希望の方法でDTDおよびスキーマを整理できますが、DTDまたはスキーマを含む各ディレクトリに対して、カタログエントリファイルを作成する必要があります。
「XMLカタログファイルウィザード」を使用して、次のように、各ディレクトリに対してカタログエントリファイルを作成します。
「場所」を指定します。exteNd Directorがカタログエントリファイルを読み込めるように、このファイルをCatalogFilesディレクトリに置きます。
「ベースURI」(DTDファイルまたはスキーマファイルを含むディレクトリへのパス)を指定します。exteNd Directorは、このベースURLを通して、カタログエントリファイルに示されたDTDまたはスキーマを検索できるようになります。
後述のXMLカタログエディタの使用に従って、エントリを追加します。
カタログエントリファイルを開くと、XMLカタログエディタに表示されます。XMLカタログエディタには、次の3つのビューがあります。
カタログビューには、次の1つまたは複数のタブがあります。
ベースディレクトリがDTDCatalogであるカタログエントリファイルには、[パブリック識別子]および[システム識別子]という2つのタブがあります。
ベースディレクトリがSchemaCatalogであるカタログエントリファイルには、[スキーマURI]という1つのタブがあります。
ベースディレクトリがそれ以外であるカタログエントリファイルには、[スキーマURI]、[パブリック識別子]、および[システム識別子]という3つのタブがあります。
また、カタログエントリファイルからエントリを編集して削除することもできます。
警告: 以前から存在するDTDまたはスキーマは、exteNd Director 開発環境に必要である場合があるため、カタログから削除しないようにしてください。
XMLエディタで使用できるキーボードショートカットは次のとおりです。
キー |
説明 |
---|---|
<Ctrl>+<F> |
[検索]ダイアログボックスを表示します。 |
<F3> |
次の検索結果に移動します。 |
<Alt>+<Shift>+<H> |
検索結果アイコンの表示を切り替えます。 |
<Ctrl>+<Alt>+<Shift>+<H> |
検索をクリアします。 |
キー |
説明 |
---|---|
<Tab> |
カーソル位置の右にあるすべてのテキストを右に移動します。 |
<Ctrl>+<T> |
カーソル位置を含む行にあるテキストを右に移動します。 |
<Ctrl>+<D> |
カーソル位置を含む行にあるテキストを左に移動します。 |
キー |
説明 |
---|---|
<Ctrl>+<F2> |
現在の行でブックマークを設定または設定解除します。 |
<F2> |
次のブックマークに移動します。 |
キー |
説明 |
---|---|
<Ctrl>+<B> |
カタログエントリファイルのDTDファイルまたはスキーマファイルを含むディレクトリへのパスである、ベースURIを変更するためのダイアログボックスを表示します。 |
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