Identity Manager 3.5には、アーキテクチャの変更、リソースオブジェクトという新しいオブジェクト、DirXML®スクリプトの新機能をはじめとして、新しい機能が含まれています。
Identity Manager 3.5では、ドライバがポリシーを参照する方法のアーキテクチャが変更されています。この変更のため、リソースオブジェクトを活用できるようドライバをアップグレードする必要があります。アーキテクチャの変更の詳細については、セクション 2.0, Identity Managerポリシーのアップグレードを参照してください。
リソースオブジェクトは、ドライバが使用する情報を格納します。リソースオブジェクトには任意のデータを任意の形式で格納できます。Novell® Identity Manager 3.5には、ECMAスクリプト、マッピングテーブル、ポリシーライブラリ、一般的なリソースオブジェクトなど、さまざまなタイプのリソースオブジェクトが付属しています。『Designer 2.1のポリシー』の「リソースオブジェクトへの情報の格納
」または『iManager for Identity Manager 3.5.1のポリシー』の「リソースオブジェクトへの情報の格納
」を参照してください。
DirXMLスクリプトには、次の新機能が含まれています。
DirXMLスクリプトでポリシー内で変数を使用できるようになり、定義済み変数が付属しています。詳細については、セクション 4.2, 変数およびセクション 4.3, 変数の拡張を参照してください。
<rule>、<and>、<or>、<if>、<do>、および<token>のすべてのタグにNotrace属性が追加されました。Notrace属性をオンに設定すると、Identity Managerエンジンはこれらのタグに対してトレースメッセージを出力しません。
Ifパスワード
条件で、等しいおよび等しくないの演算子がサポートされるようになりました。
より小さい、より小さくない、より大きい、およびより大きくないの各演算子が次の条件でサポートされるようになりました。
オプションのbefore属性を使用すると、元の一致式に対して評価される別のXPath式の前にXMLテキストを挿入できます。 Before属性は次のアクションでサポートされます。
Scope属性を使用すると、ポリシー内の変数にスコープを設定できます。次の要素でScope属性がサポートされるようになりました。
電子メールの送信
、およびテンプレートから電子メールを送信
の各アクションで、カスタムSMTPヘッダを使用できるようになりました。
一意の名前
トークンの柔軟性を高めるために、counter-use、counter-patter、およびon-unavailableの各属性が追加されました。
ターゲットパスワードの設定
およびソースパスワードの設定
の各アクションで、特定のDNまたは関連付けに対してパスワードを設定できるようになりました。
DirXMLスクリプトの新機能を使用すると、XSLTスタイルシートの代わりにポリシービルダを使いやすくなります。DesignerでDirXMLスクリプトの新しい要素を使用する方法の詳細については、次の項を参照してください。