Novell Doc: ユーザアプリケーション: ユーザガイド

21.6 一般的な整合性のアクション

［整合性］タブは、データへのアクセスおよびデータの表示といった一般的なツールに対して、一貫したユーザインタフェースを備えています。この項では、一般的なユーザインタフェースの要素と、次の項目について説明します。

21.6.1 要求のラベルおよび説明の指定

すべての検証要求タイプに対して表示ラベルおよび説明を定義する必要があります。［整合性］タブは、これを行なうための一貫したインタフェースを提供します。

表示ラベルおよび要求の説明を表示する

［整合性］タブの左ナビゲーションメニューで、［検証要求］の下にあるアクションから実行するものを選択します。
［表示ラベル］フィールドにラベルを入力します。

［表示ラベル］が［マイタスク］リストに表示され、保存された要求の一覧、および検証プロセスの名前としてその他のディスプレイが一覧表示されます。

ラベルのローカライズされたテキストを表示するには、［言語の追加］ボタンをクリックします。次に、ローカライズされたテキストを目的の言語の右に入力して［OK］をクリックします。
［要求の説明］フィールドに説明を入力します。

［検証要求ステータスの表示］ページで要求ステータスを確認するとき、要求の詳細に要求の説明が表示されます。

説明のローカライズされたテキストを表示するには、［言語の追加］ボタンをクリックします。次に、ローカライズされたテキストを目的の言語の右に入力して［OK］をクリックします。

21.6.2 検証者の定義

［SoD違反検証プロセスの要求］、［役割割り当て検証プロセスの要求］、および［ユーザ割り当て検証プロセスの要求］アクションは、検証者の定義に一貫したインタフェースを提供します。

SoD、役割割り当て、またはユーザ割り当て検証プロセスに対して検証者を定義する

［整合性］タブの左ナビゲーションメニューで、［検証要求］の下にあるアクションから実行するものを選択します。
［検証者］フィールドで、どのユーザ、グループ、および役割を検証プロセスの検証者にするかを指定します。
1. リストに1人または複数のユーザを追加するには、ドロップダウンリストで［ユーザ］を選択します。
  
  ［オブジェクトセレクタ］を使用してユーザを選択します。［オブジェクトセレクタ］で、各項目のチェックボックスをクリックし、［選択］をクリックすることによって複数のユーザを含めることができます。
  
  ［オブジェクトセレクタ］の使用方法の詳細については、セクション 1.4.4, 一般的なユーザアクションを参照してください。
2. リストに1つまたは複数のグループを追加するには、ドロップダウンリストで［グループ］を選択します。
  
  ［オブジェクトセレクタ］を使用してグループを選択します。［オブジェクトセレクタ］で、各項目のチェックボックスをクリックし、［選択］をクリックすることによって複数のユーザを含めることができます。
3. リストに1つまたは複数の役割を追加するには、ドロップダウンリストで［役割］を選択します。
  
  ［オブジェクトセレクタ］を使用して役割を選択します。［オブジェクトセレクタ］で、各項目のチェックボックスをクリックし、［選択］をクリックすることによって複数の役割を含めることができます。
4. 項目を削除するには、項目を選択して［削除］ボタンをクリックします。複数の項目を選択してから［削除］ボタンをクリックすることができます。
5. グループおよび役割検証者の場合、すべてのメンバーがデータを検証するか、または各グループおよび役割内の1人のメンバーが検証を行なうかを次のいずれかのボタンを選択することによって指定します。
  - ［選択したグループおよび役割のすべてのメンバーがデータを検証する必要がある］
  - ［選択した各グループおよび役割の1人のメンバーがデータを検証する必要がある］
  ユーザプロファイル検証プロセスの場合、選択した選択したグループまたは役割のすべてのメンバーが検証する必要があります。

21.6.3 締切の指定

各検証プロセスには関連付けられている締切があります。締切はプロセスの実行継続時間を示します。

締切は、検証プロセスを起動する必要がありますが、保存された要求に対しては必要ありません。

検証プロセスに締切を指定する

［整合性］タブの左ナビゲーションメニューで、［検証要求］の下にあるアクションから実行するものを選択します。
［締切］フィールドで、検証プロセスの実行継続時間を示します。プロセスの継続時間を週、日、または時間単位で指定する場合は、［期間］フィールドに数字を入力して、単位として［週］、［日］、または［時］を選択します。有効期限を定義する場合は、［有効期限の指定］を選択し、カレンダコントロールを使用して日時を選択します。プロセスを無期限に実行するには、［無制限］を選択します。

［締切］フィールドで指定した値は、保存された要求に対する詳細と一緒には保存されません。

21.6.4 検証フォームの定義

すべての検証タイプに対して検証フォームを定義する必要があります。［整合性］タブは、これを行なうための一貫したインタフェースを提供します。

検証プロセスにフォームを定義する

［整合性］タブの左ナビゲーションメニューで、［検証要求］の下にあるアクションから実行するものを選択します。
検証フォームの詳細を次のように定義します。
1. ［編集］ボタンをクリックします。
2. 検証質問を［検証質問］フィールドに入力します。
  
  検証質問は、すべての検証プロセスで必須の質問です。この質問は、検証者にデータの肯定または否定を行なう機械を提供します。この質問は、簡単な、はいまたはいいえで回答する質問でなければなりません。検証プロセスを開始するときに検証質問を定義する必要があります。また、各検証者はこの質問に回答して応答を完了する必要があります。
  
  検証質問のローカライズされたテキストを表示するには、［言語の追加］ボタンをクリックします。次に、ローカライズされたテキストを目的の言語の右に入力して［OK］をクリックします。
3. ユーザプロファイル検証プロセスでは、確認したいユーザ属性を示す必要があります。［ユーザ属性］フィールドで、含める各属性を選択します。
  
  選択する属性の一覧は、ディレクトリ抽象化レイヤ内で参照可能とマークされている、バイナリまたは計算済みのものを除くすべての属性を含みます。
4. ［調査質問］フィールドで、オプションで検証者が検証プロセスの実行中に回答できる1つまたは複数の質問を含めることができます。検証プロセスは調査質問を含める必要はありません。ただし、含まれている場合は、オプションで検証者によって回答されます。
  
  調査質問の一覧を定義および構成するには、次の手順に従ってください。
  1. ［項目の追加］ボタンをクリックして調査質問を追加します。
    
    質問のローカライズされたテキストを目的の言語の右に入力して［OK］をクリックします。
  2. 質問のリスト内で上に移動するには、質問を選択して［上へ移動］ボタンをクリックします。
  3. 質問のリスト内で下に移動するには、質問を選択して［下へ移動］ボタンをクリックします。
  4. 質問を削除するには、質問を選択して［削除］ボタンをクリックします。
  5. 既存の質問に対するローカライズされたテキストを編集するには、質問を選択して［言語の追加］ボタンをクリックします。次に、ローカライズされたテキストを目的の言語の右に入力して［OK］をクリックします。
5. フォームへの変更が完了したら、［表示］ボタンをクリックします。

［表示］または［編集］ボタンをクリックすることによって、表示専用および編集可能表示を切り替えることができます。

21.6.5 検証要求の送信

検証要求の詳細を定義した後に、要求を送信してプロセスを開始する必要があります。要求を送信すると、要求の確認番号が表示されます。この番号は、単一のリクエストに関連する一連のワークフローを相互に関連付けるので、相関IDとも呼ばれます。

次のフィールドは、要求を起動するために必要です。

表 21-4 要求を起動するために必要なフィールド

検証タイプ	必須フィールド
ユーザプロファイル	表示ラベル、要求の説明、ユーザ、締切、検証質問
SoD違反	表示ラベル、要求の説明、SoD制約、検証者、締切、レポートロケール、検証質問
役割割り当て	表示ラベル、要求の説明、割り当ての確認、検証者、締切、レポートロケール、検証質問
ユーザ割り当て	表示ラベル、要求の説明、割り当てられている役割の確認、検証者、締切、レポートロケール、検証質問

検証要求を送信する

［整合性］タブの左ナビゲーションメニューで、［検証要求］の下にあるアクションから実行するものを選択します。
［送信］をクリックして検証プロセスを開始します。

要求の確認番号がページの上部に表示されます。この番号を記録して、［検証要求ステータスの表示)ページで要求の進捗状況を簡単に追跡できるようにします。この番号を記録しない場合、表示ラベルを使用して要求を追跡することができます。

21.6.6 要求の詳細の保存

検証要求の詳細を定義しているときに、後から使用するために詳細を保存するためのオプションが提供されています。たとえば、指定したパラメータおよびフォーム値を将来の要求で再び使用するために保存したい場合があります。

［保存された要求を使用する］をクリックすると、保存した要求に指定した名前が、保存された要求の一覧に表示ラベルと一緒に表示されます。

次のフィールドは、保存された要求で必要です。

表 21-5 保存された要求で必要なフィールド

検証タイプ	必須フィールド
ユーザプロファイル	表示ラベル、要求の説明、検証質問
SoD違反	表示ラベル、要求の説明、SoD制約、レポートロケール、検証質問
役割割り当て	表示ラベル、要求の説明、役割、レポートロケール、検証質問
ユーザ割り当て	表示ラベル、要求の説明、レポートロケール、検証質問

要求の詳細を保存する

［整合性］タブの左ナビゲーションメニューで、［検証要求］の下にあるアクションから実行するものを選択します。
［要求の詳細を保存］をクリックします。

保存したプロセス要求を識別するために使用する名前を入力して［OK］をクリックします。

次の文字は、保存された要求の名前で使用することはできません。< > , ; \ " + # = / | & *

名前の初めまたは終わりにあるスペースは自動的に削除されます。

プロセス要求がすでに存在する場合は、既存の定義を上書きするように促すメッセージが表示されます。

21.6.7 保存された要求の使用

検証要求を行なうときに、以前に保存した要求からの詳細を新しい要求のベースとして使用するオプションを利用できます。選択可能な保存された要求は、要求している検証プロセスのタイプによって異なります。たとえば、ユーザプロファイル検証要求を作成している場合(下記参照)、ユーザプロファイル検証プロセスに適用される保存された要求のみが表示されます。

保存された要求を使用する

［整合性］タブの左ナビゲーションメニューで、［検証要求］の下にあるアクションから実行するものを選択します。
［保存された要求を使用する］をクリックします。

保存された要求を選択できるポップアップウィンドウがが表示されます。
1. 要求を選択するには、表示ラベルまたは要求の名前をクリックします。要求の名前は保存された要求定義の一般名(CN)です。
2. 保存された要求を削除するには、表示ラベルの左にあるチェックボックスをクリックして、［削除］をクリックします。複数の保存された要求を1回のクリックで削除することができます。
  
  製品と一緒にインストールされたデフォルトの要求定義は削除することができません。したがって、デフォルトの要求定義にはチェックボックスは表示されません。
  
  ［削除］ボタンをクリックすると、保存された要求を削除する前に確認メッセージが表示されます。