ボリュームのコピー

  1. [Project Window]で、[Copy Volumes]をクリックします。

    マイグレーションウィザードでは、ファイルのコピーを開始する前に、ディレクトリとファイルのトラスティがバックアップされ、移行元サーバおよび移行先サーバ上のファイルに保存されます。NDSの移行が完了すると、このファイルからトラスティが復元され、移行先サーバに格納されます。

    すべてのボリュームを一度にコピーする必要はありません。現在コピーする必要があるボリュームだけを選択できます。残りのボリュームは、後でプロジェクトファイルを再度開いてコピーすることができます。開いているファイルは移行されないので注意してください。

    重要:  ボリュームを複数回に分けてコピーする場合は、最後のコピー時に、これまでコピーしたすべてのボリュームを選択して[Cancel]をクリックします。この操作を行わないと、最後にコピーした各ボリュームに対してだけ、トラスティ割り当てが復元されます。

  2. テキストフィールドから各ボリューム名を選択し、[Yes]または[No]をクリックします。

    どのボリュームもコピーしない場合は、すべてのボリュームに対して[No]を選択し、[Next]をクリックして、「環境設定ファイルの編集」に進みます。1つ以上のボリュームに対して[Yes]を選択した場合は、「ステップ 3」に進みます。

    ボリュームが大きい場合、LAN接続の速度が遅い場合、または移行先サーバの異なるフォルダに既存のディレクトリを格納してデータを再設定する場合は、バックアップテープを使用してボリュームをコピーすることを検討してください。

    重要:  テープバックアップを使用する場合、NetWareオペレーティングシステムを上位バージョンにアップグレードするときには、移行元サーバの標準SYS:ディレクトリを移行先サーバに復元しないでください。SYS:SYSTEMやSYS:PUBLICのような標準SYS:ディレクトリは、NetWareのインストール時に作成されています。

    既存のデータだけを新しいハードウェアに移行し、NetWareのバージョンに変更がない場合は、移行元サーバの標準SYS:ディレクトリを移行先サーバに復元します。

    テープバックアップを使用する場合は、[Select Volumes to Copy]画面ですべてのボリュームに対して[No]を選択し、[Next]をクリックして、「環境設定ファイルの編集」に進みます。

  3. 移行元サーバの各SYS:ディレクトリを移行先サーバのSYS:MIGディレクトリにコピーするかどうかを指定し、[Next]をクリックします。

    Migration Wizardでは、移行先サーバのSYS:ディレクトリが上書きされることはありません。移行元サーバの各SYS:ディレクトリを移行することを選択した場合は、移行先サーバのSYS:SYS.MIGディレクトリに移行されます。

    移行元サーバのSYS:ディレクトリに、移行先サーバでも使用するファイルが含まれている場合は、NDSの移行の完了後、SYS:SYS.MIGディレクトリから、移行先サーバの適切なSYS:ディレクトリに必要なファイルをコピーします。

    このディレクトリにNLMプログラムがあるアプリケーションについては、移行後に再インストールする必要があります。

  4. 移行元サーバと移行先のNDSツリーで重複するファイル名の処理方法を指定します。次のいずれかを選択し、[Next]をクリックします。

    • [Don't Copy Over Existing Files]
    • [Copy the Source File If It Is Newer]
    • [Always Copy the Source File]

  5. ボリュームのコピー方法を指定し、[Next]をクリックします。

    次の2つのオプションから選択できます。

    • [Copy volumes with users logged in]
    • [Disable login]

    マイグレーションウィザードでは、開いているファイルはコピーされません。ユーザログインを無効にすると、ファイルのコピー中は、他のユーザはネットワークへログインして、ファイルを開くことはできません。

  6. 移行元ツリーおよび移行先ツリーのパスワードを入力し、[Next]をクリックします。

  7. プロンプトが表示された場合は、重大なエラーまたは警告を解決し、[Next]をクリックします。

  8. ファイルシステムを移行先のNDSツリーにコピーするには、[Migrate]をクリックします。

  9. エラーログおよび成功ログを確認し、[Done]をクリックします。

次のセクション「環境設定ファイルの編集」に進んでください。



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