eDirectory for NetWareは、次に示すバージョンのNDSおよびeDrectoryと一緒にインストールできます。
eDirectoryツリーにNovell(R) Certificate ServerTMが存在しない場合、eDirectoryインストールプログラムによって次の処理が行われます。
このオブジェクトはeDirectoryツリーの最上部に作成されます。このオブジェクトは、移動せずに作成時の位置にそのまま保管する必要があります。
1つのeDirectoryツリー内に存在できる組織の認証局オブジェクトは1つだけです。このオブジェクトの保管場所を別のサーバに移すことはできません。そのため、組織の認証局オブジェクトの永続的な保管先にするサーバを、必ず1番目のeDirectoryサーバにします。詳細については、「Novell Certificate Serverについて」を参照してください。
追加情報については、次を参照してください。
NetWare 5サーバが含まれているツリーにインストールする場合は、各NetWare 5サーバでNetWare 5.0 SP 5 Support Pack 6a以降を実行している必要があります。
NetWare 8.6サーバが含まれているツリーにインストールする場合は、各NetWare 5.1サーバでNetWare 5.1 SP2a以降を実行している必要があります。
NetWare 5.xサーバをeDirectoryにアップグレードする場合は、そのサーバを含むTreeパーティションのマスタレプリカが存在するサーバ上でDSREPAIRを実行して、eDirectoryスキーマを更新する必要があります。
重要: TreeパーティションのマスタレプリカがNTサーバ上に存在する場合は、「NT/2000用のeDirectoryスキーマを更新する」の指示に従ってください。
次に示す条件のいずれかまたは両方に該当する場合は、ツリー内に最初のeDirectoryサーバをインストールする前にDSREPAIR.NLMを実行する必要があります。
スキーマを更新するには、次を実行します。
製品CDまたはダウンロードして展開したファイルに含まれている適切なDSREPAIR.NLMファイルを、Treeパーティションのマスタレプリカが存在するサーバのSYS:\SYSTEMディレクトリにコピーします。
表 3. DSREPAIRのバージョン
TreeパーティションのマスタレプリカのサーバコンソールでDSREPAIR.NLMをロードします。
[カスタムオプション]メニュー>[グローバルスキーマの操作]の順にクリックします。
管理者の名前(Admin.VMPなど)およびパスワードを入力します。
[Post NetWare 5スキーマの更新]>[はい]の順にクリックします。
DSREPAIR.NLMによりスキーマが更新され、結果がDSREPAIR.LOGファイルに記録されます。
オブジェクトクラスの追加に関連するエラーは無視します。DSREPAIR.NLMの処理では、[Post NetWare 5スキーマの更新]の変更が、各オブジェクトに適用されます。
適切なパッチバージョンのDSREPAIR.NLMを、eDirectoryツリー内の各NetWareサーバにコピーします。
「表 3」を参照してください。正しいバージョンを各サーバにコピーすると、後でDSREPAIR.NLMが実行されるときに、eDirectoryに必要なスキーマが正しく維持されます。
バージョンの古いDSREPAIR.NLMを使用して[オペレーションスキーマの再構築]を選択すると、[Post NetWare 5スキーマの更新]によるスキーマの拡張は失われます。スキーマの拡張が失われるという問題を解決するには、次の表に従ってDSREPAIR.NLMを実行します。
DSREPAIR.NLMを実行する場所 | 処置 |
---|---|
ルートパーティションの書き込み可能なレプリカを保持するサーバ |
eDirectoryツリーに、[Post NetWare 5スキーマの更新]を再度適用します。 |
その他のサーバ |
[カスタムオプション]>[グローバルスキーマの操作]>[ツリーからスキーマを要求]の順にクリックします。 |
これで、ツリーのルートからスキーマが再同期されます。
eDirectoryをサーバにインストールする前に、DSREPAIR.NLMを閉じてください。
DSREPAIR.NLMが開いていると、サーバが再起動できない場合があります。
表 4. サポートパックをインストールする
eDirectoryをインストールするサーバ | インストールするサポートパック |
---|---|
NetWare 5 |
NetWare 5 Support Pack 6a |
NetWare 5.1 |
NetWare 5.1 Support Pack 2a以降 |
(状況によって実行)最新のサポートパックをNetWare 5.xサーバにダウンロードします。
たとえば、SYS:\にダウンロードします。
Support ConnectionからサポートパックのCDを購入した場合は、この手順をスキップします。
(状況によって実行)サポートパックを展開します。
NW51SP1.EXEの場合、ARJ-SECURITYパックを検証するために、サポートパックの展開に数分かかることがあります。検証後、NW5SPXディレクトリが作成され、そこにサブディレクトリおよびファイルが配置されます。
Support ConnectionからCDを購入した場合は、この手順をスキップします。サポートパックはすでに展開されています。
サーバコンソールで、NWCONFIG.NLMを開始します。
[プロダクトオプション]>[リストにはないプロダクトのインストール]の順にクリックします。
<F3>(RCONSOLEを使用している場合には<F4>)を押して、展開したサポートパックファイルまでのパス(SYS:\NW5SP4など)を指定します。
オプションを選択します。
表示される指示に従って、サポートパックをインストールします。
インストール中に、スキーマの拡張に関するメッセージが表示される場合があります。eDirectoryのスキーマはすでに拡張されていますが、Novell Licensing Servicesなどの機能に備えて、スキーマの拡張が必要になる場合があります。
サーバを停止し、再起動します。
手順6でサーバを再起動するオプションをオンにした場合、サーバは自動的に再起動します。
(状況によって実行) eDirectoryをアップグレードする場合は、次を実行します。
AUTOEXEC.NCFファイル内の、ウィルススキャナ、Sybase*やOracle*などのデータベースアプリケーション、バックアップアプリケーション、および継続してファイルを開いたりボリュームをマウントする必要があるプログラムをロードする行をコメント化します。
eDirectoryのインストール中は、トラスティ割り当てを移行するためにボリュームのマウント解除が必要になります。
ウィルススキャナおよび他のプログラムは、ZENworksTM、ManageWiseTM、BorderManagerTMなどの他の製品に組み込まれている場合があります。
サーバを再起動し、ステップ 1.aで示したアプリケーションやプログラムが実行されていないことを確認します。
ヒント: eDirectoryをインストールするボリュームの圧縮を展開すると、インストールにかかる時間が短くなります。
(状況によって実行) IPのみを使用している環境の場合は、IPXSPX.NLMをロードします。
NWCONFIG.NLMはBtrieve*を使用してプロダクトリストを探します。Btrieveの側ではIPXTMが必要です。IPXSPX.NLMをロードすると、Btrieveがロードできるようになります。サーバを再起動すると、IPXSPX.NLMは再ロードされず、再びIPのみの環境に戻ります。
サーバコンソールで、NWCONFIG.NLMをロードします。
[プロダクトオプション]>[リストにはないプロダクトのインストール]の順にクリックします。
<F3>(RCONSOLEを使用している場合には<F4>)を押し、NWディレクトリ下のeDirectoryファイルまでのパス(SYS:\NWなど)を入力します。
画面に表示される使用許諾契約、Readmeファイル、およびヒントの指示に従います。
ファイルのコピーが完了すると、サーバは自動的に再起動し、ConsoleOneおよびNovell Certificate Serverのコンポーネントのインストールを開始します。Novell Certificate Serverの詳細については、「Novell Certificate Serverについて」を参照してください。
管理者のログイン名(Admin.VMPなど)を入力します。
重要: 情報を入力する前にこのウィンドウが閉じてしまう場合があります。その場合、<Alt> + <Esc>を押して画面を切り替えて、情報を入力します。情報を入力しないと、インストールは完了しません。
Certificate Server、LDAP、言語、コンポーネント、およびインストールする製品に関連して表示される指示に従います。
インストールが完了したら、ステップ 1.aでコメント化した行を元に戻し、[はい]をクリックしてサーバを再起動します。
eDirectory for NetWareへアップグレードするNetWare 5.xサーバごとに、この手順を繰り返します。
eDirectoryのインストールプロセスでは、NFSゲートウェイボリューム上のトラスティ割り当てがアップグレードされません。eDirectoryにアップグレードしたサーバにNFSゲートウェイボリュームがある場合、これらのトラスティ割り当ては存在しないトラスティにマップされます。
誤ったトラスティ割り当てを削除するには、次の手順を実行します。
サーバ上でUNICONをロードして、eDirectoryへの認証を行います。
[サービスの開始/停止]>[NFS Gateway Server]の順にクリックして、<Del>を押します。
ワークステーションからサーバにログインして、ファイルSYS:\NFSGW\SFSxxxx.DATを削除します。
サーバでもう一度UNICONをロードして、eDirectoryへの認証を行います。
[サービスの開始/停止]>[NFS Gateway Server]の順にクリックします。
NFSゲートウェイボリュームへのeDirectoryオブジェクトの新規トラスティ割り当ては、手動で作成する必要があります。