eDirectory for Windows NT/2000のインストール

Novell eDirectory for NTにより、NT Service Pack 4が動作するNTサーバをアップグレードできます。eDirectoryの旧バージョンからアップグレードする場合、Directory Servicesのバージョン8.35以降が必要です。

注:  eDirectoryはWindows 2000 Server上で動作しますが、Windows 2000 Professional上では動作しません。

eDirectoryツリーが存在しない場合は、eDirectory 8.6をインストールできます。インストールプログラムによってeDirectoryツリーが1つ作成されます。

eDirectoryツリーにNovell Certificate Serverが存在しない場合、eDirectoryインストールプログラムによって次の処理が行われます。

1つのeDirectoryツリー内に存在できる組織の認証局オブジェクトは1つだけです。このオブジェクトの保管場所を別のサーバに移すことはできません。そのため、組織の認証局オブジェクトの永続的な保管先にするサーバを、必ず1番目のeDirectoryサーバにします。詳細については、「Novell Certificate Serverについて」を参照してください。


システム要件


前提条件


NT/2000用のeDirectoryスキーマを更新する

既存のツリーをアップグレードするには、そのTreeパーティションのマスタレプリカが存在するサーバ上でDSREPAIRを実行します。

重要:  TreeパーティションのマスタレプリカがNetWareサーバ上に存在する場合は、「NetWare用のeDirectoryスキーマを更新する」の指示に従います。

eDirectoryのインストールプログラムによって、既存のスキーマのバージョンがチェックされます。スキーマがアップグレードされていない場合、インストールプログラムはDSREPAIRの実行を指示するメッセージを表示してインストールを中止します。

  1. 製品CDに含まれているPATCHES\DSREPAIR\NTNDS8\DSREPAIR.DLLファイルを、eDirectoryがインストールされているディレクトリ(G:\NOVELL\NDSなど)にコピーします。

    このファイルは、バージョン8.35です。

  2. NDSCONS.EXEを実行してNDSCONSOLEを開始します。

    このファイルはeDirectoryのインストールディレクトリにあります。

  3. NDSサービスリストからDSREPAIRをクリックします。

  4. [起動パラメータ]フィールドに「-ins」と入力して、[開始]をクリックします。

    スキーマが更新されると、NDSCONSOLE内のDSREPAIRモジュールの横にあるステータスフィールドが空白になります。

  5. スキーマの更新結果を確認するには、NDSCONSOLEでDSREPAIRを選択します。

  6. [開始]>[ファイル]>[ログファイルを開く]>[開く]の順にクリックします。

    ログファイルの最後のエントリに、スキーマの更新結果が示されます。


eDirectoryをインストールする

  1. NT/2000サーバで、管理者または管理権を持つユーザとしてログインします。

  2. 製品CDのNTディレクトリにあるSETUP.EXEを実行します。

  3. インストールするコンポーネントを選択します。

    コンポーネントは、個別にインストールできるほかに、複数のコンポーネントをまとめてインストールすることもできます。

    • [Novell Directory Servicesのインストール]

      NTサーバのみの環境、またはNetWareサーバとNTサーバが混在する環境にeDirectoryをインストールします。

      インストールウィザードに表示される指示に従います。

    • [SLPディレクトリエージェント]

      SLPディレクトリエージェントをインストールします。SLPディレクトリエージェントでは、拡張機能によってネットワークサービス情報の収集および配布を制御できます。

      インストールウィザードに表示される指示に従います。インストールするセットアップの種類を選択します。

      ディレクトリ: eDirectoryを使用して、ディレクトリエージェント、スコープ、およびサービスの管理、設定、格納を行います。

      ローカル: ディレクトリエージェントおよびその関連スコープとサービスは、ローカルコンピュータによって格納および設定されます。

    • [ConsoleOneのインストール]

      ConsoleOne 1.3をインストールします。

      インストールウィザードに表示される指示に従います。

インストールプログラムによって、次のコンポーネントがチェックされます。コンポーネントが検出されなかったり、バージョンが正しくない場合は、該当するコンポーネントのインストールが自動的に開始されます。