Novell eDirectoryのLinuxまたはSolarisへのインストール

このセクションでは、eDirectoryコンポーネントがまったくインストールされていないLinuxまたはSolarisシステムにNovell eDirectoryをインストールして使用する方法について説明します。すでにeDirectoryコンポーネントがインストールされているLinuxまたはSolarisシステムにNovell eDirectoryをインストールする場合は、「LinuxおよびSolarisシステムでシナリオをアップグレードする」を参照してください。この説明を理解するには、LinuxまたはSolaris用Novell eDirectoryパッケージに関する基本知識が必要です。詳細については、「LinuxおよびSolaris用Novell eDirectoryパッケージについて」を参照してください。

インストールに関する次の各説明は、LinuxまたはSolaris上にNovell eDirectoryをインストールして使用する場合に役立ちます。


LinuxおよびSolarisのシステム要件


Linux


Solaris


LinuxまたはSolaris上にNovell eDirectoryをインストールする場合の前提条件

eDirectoryレプリカを配置するすべてのサーバに、eDirectoryサーバがインストールされている必要があります。


Novell eDirectoryをLinuxまたはSolarisにインストールする

次の各セクションでは、LinuxまたはSolarisシステムへのNovell eDirectoryのインストール、およびこれらのシステムからのアンインストールについて説明します。


nds-installユーティリティを使用して、eDirectoryコンポーネントをインストールする

nds-installユーティリティを使用して、eDirectoryコンポーネントをLinuxおよびSolarisシステムにインストールします。このユーティリティは、製品CD内の、それぞれのプラットフォームに対応したセットアップディレクトリに格納されています。このユーティリティでは、インストール対象として選択したコンポーネントに基づいて、必要なパッケージが追加されます。

eDirectoryコンポーネントをインストールするには、次を実行します。

  1. ホストにRootとしてログインします。

  2. 次のコマンドを入力します。

    nds-install

  3. 指示に従って、使用許諾契約に同意します。

    インストールプログラムによって、インストールできるeDirectoryコンポーネントのリストが表示されます。

  4. インストールするコンポーネントに対応するオプションを指定します。

    インストール対象として選択したコンポーネントに対応するRPMまたはパッケージが、インストールプログラムによってLinuxまたはSolarisシステムにインストールされます。「表 5」は、各eDirectoryコンポーネントでインストールされるパッケージを示します。


    表 5. eDirectoryコンポーネントパッケージ

    eDirectoryコンポーネント インストールされるパッケージ 説明

    eDirectoryサーバ

    NDSbaseNDScommonNDSsecurNDSsecutlNDSmasvNDSservNDSimonNDSrepair、およびNDSslp

    指定されたサーバに、eDirectoryレプリカサーバがインストールされます。

    管理ユーティリティ

    NDSadmutl, NDSbase, NDSsecutl、および NLDAPbase

    指定のワークステーションに、管理ユーティリティICEおよびLDAPツールがインストールされます。

    eDirectory管理コンソール

    NDSbaseNDSslpNovLC1C1JRE、およびNDSパッケージセット

    指定のワークステーションに、eDirectory管理コンソールがインストールされます。

    NMAS (Novell Modular Authentication Service)サーバ

    NDSnmas

    指定されたサーバに、NMASサーバコンポーネントおよび設定ユーティリティがインストールされます。

  5. 画面の指示に従って、NICI基本キーファイルの完全パスを入力します。

    インストールプログラムがデフォルトの場所(/var、マウントされたライセンスフロッピーディスク、または現在のディレクトリ)にファイルを見つけられなかった場合のみ、NICI基本キーファイルのフルパスを入力するように求めるプロンプトが表示されます。

    入力したパスが有効でない場合、正しいパスを入力するよう再度指示されます。

    インストール後にeDirectoryサーバを設定するには、ndsconfigユーティリティを使用します。その場合、.nfkファイルが/varディレクトリにコピーされているのを確認する必要があります。

    Novell Modular Authentication Service (NMAS)をインストールするコンポーネントとして選択した場合、インストール後にnmasconfigユーティリティを使用して、NMASサーバを設定できます。この手順は、ndsconfigを使用してeDirectoryの設定を行ってから、実行する必要があります。

    ndsconfigユーティリティの詳細については、「ndsconfigユーティリティを使用して、eDirectoryサーバを設定する」を参照してください。

    nmasconfigユーティリティの詳細については、「nmasconfigユーティリティを使用して、NMASサーバを設定および設定解除する 」を参照してください。

重要:  eDirectoryの使用を開始する前に、SLPが適切にインストールされていることを確認する必要があります。SLPはeDirectoryツリーを正しく通知するために必要です。eDirectoryツリーが通知されているか判別するには、次のコマンドを入力します。

/usr/bin/slpinfo -s "ndap.novell//(svcname-ws==*tree_name.)/"

eDirectoryコンポーネントをインストールするには、次の構文を使用します。

nds-install -c component1 [[-c component2]...][-h] [-n path_to_.nfk]

コマンドラインに必要なパラメータを入力していない場合、nds-installユーティリティによって、パラメータを要求するプロンプトが表示されます。

表 6」に、nds-installユーティリティの各パラメータとその説明を示します。


表 6. nds-installユーティリティのパラメータ

nds-installパラメータ 説明

-c

利用可能なパッケージに基づいて、インストールするコンポーネントを指定します。-cオプションを複数指定すると、複数のコンポーネントをインストールできます。

-h

ヘルプを表示するオプションを指定します。

-n

Novell基本キーを格納するファイル(.nfk)のパスを指定します。


eDirectoryサーバパッケージをインストールするには、次のコマンドを入力します。

nds-install -c server -n /var


ndsconfigユーティリティを使用して、eDirectoryレプリカサーバを追加または削除する

ndsconfigユーティリティを使用するには、管理者の権利が必要です。引数付きでこのユーティリティを使用した場合は、すべての引数が検査され、管理権を持つユーザのパスワードを入力するよう指示されます。引数なしでndsconfigユーティリティを使用した場合は、このユーティリティに関する説明と利用可能なオプションが表示されます。このユーティリティでは、eDirectoryレプリカサーバを削除したり、eDirectoryサーバ の現在の設定を変更することもできます。詳細については、「ndsconfigユーティリティを使用して、eDirectoryサーバを設定する」を参照してください。

新しいツリーを作成するには、次を実行します。

  1. 次の構文を使用します。

    ndsconfig new [-m <modulename>] [-i] [-s <servername>] [-t <tree_name>] [-n <context>] [-d path_for_DIB] [-L <ldap_port>] [-l <ssl_port>] [-c <caname>[:<casize>]] [-k <kmoname>[:<kmosize>]] [-e] -a admin_name

    指定したツリー名とコンテキストを持つ新しいツリーがインストールされます。コマンドラインにパラメータが指定されていない場合、ndsconfigによって、指定されていない各パラメータに値を入力するよう求めるプロンプトが表示されます。

    また、次の構文も使用できます。

    ndsconfig def [-m <modulename>] [-i] [-s <servername>] [-t <tree_name>] [-n <context>] [-d path_for_DIB] [-L <ldap_port>] [-l <ssl_port>] [-c <caname>[:<casize>]] [-k <kmoname>[:<kmosize>]] [-e] -a admin_name

    指定したツリー名とコンテキストを持つ新しいツリーがインストールされます。コマンドラインにパラメータが指定されていない場合、ndsconfigによって、指定されていない各パラメータにデフォルト値が適用されます。

既存のツリーに新しいサーバを追加するには、次を実行します。

  1. 次の構文を使用します。

    ndsconfig add [-m <modulename>] [-s <servername>] [-p IP_address] [-t tree_name] [-n context] [-d path_for_DIB] [-L <ldap_port>] [-l <ssl_port>] [-e] -a admin_name

    既存のツリーの指定したコンテキストに、新しいサーバが追加されます。サーバオブジェクトの追加先として指定したコンテキストが存在しない場合は、そのコンテキストが作成され、サーバが追加されます。

    既存のツリーへDSをインストールした後で、LDAPおよびセキュリティサービスを追加することもできます。

サーバオブジェクトおよびディレクトリサービスをツリーから削除するには、次を実行します。

  1. 次の構文を使用します。

    ndsconfig rm -a admin_name

    サーバからeDirectoryとeDirectoryデータベースが削除されます。


表 7. ndsconfigユーティリティのパラメータ

ndsconfigのパラメータ 説明

new

新しいeDirectoryツリーを作成します。コマンドラインにパラメータが指定されていない場合、ndsconfigによって、指定されていない各パラメータに値を入力するよう求めるプロンプトが表示されます。

def

新しいeDirectoryツリーを作成します。コマンドラインにパラメータが指定されていない場合、ndsconfigによって、指定されていない各パラメータにデフォルト値が適用されます。

add

既存のツリーにサーバを追加します。

rm

サーバオブジェクトとディレクトリサービスをツリーから削除します。

-i

新しいツリーをインストールするときに、同じ名前のツリーが存在するかどうかのチェックを行いません。複数の同じ名前を持つツリーが存在できます。

-s

サーバ名を指定します。

-t

サーバの追加先のツリー名です。このパラメータが指定されていない場合、ndsconfigはetc/nds.confファイル内のn4u.base.tree-nameパラメータに指定されているツリー名を採用します。詳細については、「n4u.base.tree-name」を参照してください。

-n

サーバオブジェクトを追加するサーバのコンテキストです。このパラメータが指定されていない場合、ndsconfigは/etc/nds.confファイルのn4u.nds.server-contextパラメータに指定されているコンテキストを採用します。詳細については、「n4u.nds.server-context」を参照してください。

-d

データベースファイルの格納先とする位置のディレクトリパス。

-L

LDAPサーバのTCPポート番号です。

-l

LDAPサーバのSSLポート番号です。

-c

組織の認証局の名前およびサイズです。

-k

暗号化キーオブジェクトの名前およびサイズです。

-a

サーバオブジェクトとディレクトリサービスの作成先コンテキストに対するスーパバイザ権を持つユーザオブジェクトの識別名です。

-e

LDAPオブジェクトのクリアテキストパスワードを有効にします。

-p

既存のツリーにeDirectoryサーバをインストールします。引数として、このツリーを格納するサーバのIPアドレスを指定します。

-m

インストールするモジュール名を指定します。新しいツリーをインストールするときは、DSモジュールだけをインストールできます。DSモジュールのインストール後、addコマンドを使用してLDAPおよびSASサービスを追加できます。モジュール名が指定されていない場合、3つのモジュールすべてがインストールされます。

set

指定したeDirectory環境設定パラメータに対して値を設定します。

get

eDirectory環境設定パラメータの現在の値を表示します。

get help

eDirectory環境設定パラメータに関するヘルプを表示します。


新しいツリーを作成するには、次のコマンドを入力します。

ndsconfig new -t corp-tree -n o=company -a cn=admin.o=company

既存のツリーにサーバを追加するには、次のコマンドを入力します。

ndsconfig add -t corp-tree -n o=company -a cn=admin.o=company

eDirectoryサーバオブジェクトとディレクトリサービスをツリーから削除するには、次のコマンドを入力します。

ndsconfig rm -a cn=admin.o=company


nmasconfigユーティリティを使用して、NMASサーバを設定および設定解除する

サーバ設定でnmasconfigユーティリティを使用するには、管理権が必要です。


nmasconfigユーティリティについて

nmasconfigユーティリティのパラメータの詳細については、nmasconfig manpageのnmasconfig.1mを参照してください。


NMASサーバを設定および設定解除する


表 8. nmasconfigユーティリティのパラメータ

nmasconfigパラメータ 説明

-t

NMASが設定されるeDirectoryツリーの名前を参照します。このパラメータの指定は任意です。デフォルトでは、nds.confファイルから読み込まれた、現在のサーバのツリー名が取得されます。

-h host name:[port]

ホスト名と、オプションでeDirectoryポートを参照します。デフォルトでは、現在のサーバのホスト名とデフォルトのeDirectoryポートが取得されます。

-c

NMASを設定します。

-d

NMASの設定を削除します。

-a

サーバオブジェクトとディレクトリサービスの作成先コンテキストに対するスーパバイザ権を持つ、eDirectory管理者の完全識別名を識別します。

管理者の完全識別名は、ツリー名を伴わない、タイプなしのドット区切り形式で指定する必要があります。このパラメータは必須です。


注:  NMASの設定または設定解除を有効にするには、nmasconfigユーティリティを使用した後に、eDirectoryを再起動する必要があります。


Novell eDirectory 8.6にアップグレードする

旧バージョンのNDS eDirectoryをNovell eDirectory 8.6にアップグレードする前に、次の条件を満たしていることを確認する必要があります。

次のセクションでは、Novell eDirectoryへのアップグレードについて説明します。


LinuxおよびSolarisシステムでシナリオをアップグレードする

このセクションの説明を理解するには、LinuxおよびSolarisシステム用のさまざまなeDirectoryパッケージに対する基本的な知識が必要です。詳細については、「LinuxおよびSolaris用Novell eDirectoryパッケージについて 」を参照してください。

次のセクションでは、LinuxおよびSolarisシステムでのNDS eDirectory 8.5からNovell eDirectory 8.6へのアップグレードプロセスを、eDirectoryインストーラがどのように処理するかについて説明します。


NDS eDirectory 8.5からNovell eDirectory 8.6にアップグレードする

Novell eDirectory 8.6をインストールするシステムにすでにNDS eDirectory 8.5がインストールされている場合、NDS eDirectory 8.5パッケージは自動的にNovell eDirectory 8.6にアップグレードされます。旧バージョンのパッケージが削除される前に、環境設定ファイルがバックアップされます。これらの環境設定ファイルは、新しいeDirectoryパッケージがシステムへ追加された後で復元されます。

表 9」のシナリオは、NDS eDirectory 8.5の1つ以上のコンポーネントがインストールされているLinuxまたはSolarisシステムに、eDirectory 8.6インストーラがさまざまなeDirectory 8.6コンポーネントをどのようにインストールするかを示しています。


表 9. eDirectoryコンポーネントのインストール

アップグレードシナリオ インストールまたは更新されているパッケージ

NDS eDirectory 8.5サーバコンポーネントのeDirectory 8.6サーバコンポーネントへのアップグレード

eDirectory 8.6サーバ(NDSbase、NDSCommon、NDSsecur、NDSserv、NDSslp、NDSmasv、NDSsecutl、NDSimon、およびNDSrepair)

NDS eDirectory 8.5サーバおよびAccount ManagementのあるシステムへのeDirectory 8.6管理ユーティリティコンポーネントのインストール

eDirectory 8.6管理ユーティリティ(NDSadmutl、NDSsecutl、NDSbase、およびNLDAPbase)

NDS eDirectory 8.5サーバのeDirectory 8.6サーバへのアップグレード、およびeDirectory 8.6管理ユーティリティのインストール

eDirectory 8.6サーバおよび管理ユーティリティ(NDSbase、NDSCommon、NDSsecur、NDSserv、NDSslp、NDSadmutl、NDSmasv、NDSsecutl、NDSimon、NDSrepair、およびNLDAPbase)

NDS eDirectory 8.5 Account ManagementコンポーネントのあるシステムへのeDirectory 8.6サーバのインストール

eDirectory 8.6サーバ(NDSbase、NDSCommon、NDSsecur、NDSserv、NDSslp、NDSmasv、NDSsecutl、NDSimon、およびNDSrepair)

NDS eDirectory 8.5 Account ManagementコンポーネントのあるシステムへのeDirectory 8.6サーバおよび管理ユーティリティコンポーネントのインストール

eDirectory 8.6サーバおよび管理ユーティリティ(NDSbase、NDSCommon、NDSsecur、NDSserv、NDSslp、NDSadmutl、NLDAPbase、NDSmasv、NDSsecutl、NDSimon、およびNDSrepair)

NDS eDirectory 8.5サーバおよびAccount ManagementコンポーネントのあるシステムへのeDirectory 8.6サーバのインストール

eDirectory 8.6サーバ(NDSbase、NDSCommon、NDSsecur、NDSserv、NDSslp、NDSmasv、NDSsecutl、NDSimon、およびNDSrepair)

NDS eDirectory 8.5サーバおよびAccount ManagementコンポーネントのあるシステムへのeDirectory 8.6サーバおよび管理ユーティリティコンポーネントのインストール

eDirectory 8.6サーバパッケージおよび管理ユーティリティ(NDSbase、NDSCommon、NDSsecur、NDSserv、NDSslp、NDSadmutl、NLDAPbase、NDSmasv、NDSsecutl、NDSimon、およびNDSrepair)

NDS eDirectory8.5サーバのあるシステムへのNMASサーバコンポーネントのインストール

NMASサーバ(NDSnmas)


LinuxおよびSolaris用Novell eDirectoryパッケージについて

Novell eDirectoryには、LinuxまたはSolarisパッケージシステムが付属しています。これらのパッケージシステムは、さまざまなeDirectoryコンポーネントのインストールとアンインストールを簡易化するツールセットです。パッケージには、特定のeDirectoryコンポーネントの構築に必要な条件を示したMakefileが含まれています。また、それぞれのOSに対応してインストールされる標準のLinuxまたはSolarisツールを使用する環境設定ファイル、ユーティリティ、ライブラリ、デーモン、およびマニュアルページも含まれています。パッケージシステムは、インストールシナリオに基づいて自動的に従属関係を調べ、必要な従属パッケージをインストールします。詳細については、「LinuxおよびSolarisシステムでシナリオをアップグレードする」を参照してください。

表 10」では、Novell eDirectoryに付属するLinuxおよびSolarisパッケージについて説明しています。


表 10. Novell eDirectory用LinuxおよびSolarisパッケージ

パッケージ 説明

NDSadmutl

Novell Import Conversion Exportユーティリティが含まれています。このパッケージはNDSbaseに従属しています。

NDSbase

ディレクトリユーザエージェントを表します。このパッケージは、NDSslpに従属しています。

NDSbaseパッケージには、次のものが含まれています。

  • eDirectoryに必要なRSA認証を格納する認証ツールボックス
  • プラットフォーム独立システム抽象ライブラリ、すべての定義済みディレクトリユーザエージェント機能を格納するライブラリ、およびスキーマ拡張ライブラリ
  • 統合設定ユーティリティおよびディレクトリユーザエージェントテストユーティリティ
  • eDirectory環境設定ファイルおよびマニュアルページ

NDScommon

eDirectory環境設定ファイルのマニュアルページと、インストールおよびアンインストールユーティリティが含まれています。

NDSsecur

eDirectoryサーバが使用する、サーバ側のセキュリティコンポーネントが含まれています。内容は次のとおりです。

  • NICI、SAS SDK、およびPKIサーバ
  • SAS SDKに対するJava Wrapper
  • Pure Java SSL

NDSsecutl

クライアント側のセキュリティユーティリティが含まれています。内容は次のとおりです。

  • クライアントNICI
  • PKI環境設定ユーティリティ

NDSmasv

必須アクセスコントロールサービス(MASV)に必要なライブラリが含まれています。

NDSserv

eDirectoryサーバが必要とするすべてのバイナリとライブラリが含まれています。また、システム上のeDirectoryサーバを管理するユーティリティも含まれています。このパッケージは、NDSbaseNDSsecurに従属しています。

NDSservパッケージには、次のものが含まれています。

  • NDSインストールライブラリ、FLAIMライブラリ、トレースライブラリ、NDSライブラリ、LDAPサーバライブラリ、LDAPインストールライブラリ、インデックスエディタライブラリ、DNSライブラリ、マージライブラリ、およびLDAP SDK用LDAP拡張ライブラリ
  • eDirectoryサーバデーモン
  • DNS用バイナリ、およびLDAPのロード/アンロード用バイナリ
  • MACアドレスの作成に必要なユーティリティ、サーバの追跡およびサーバの一部のグローバル変数の変更用ユーティリティ、eDirectoryのバックアップと復元用ユーティリティ、およびeDirectoryツリーのマージユーティリティ
  • DNS、NDSD、およびNLDAPの起動スクリプト
  • マニュアルページ

NDSimon

eDirectoryサービスからのデータの検索および取得に使用される、ランタイムライブラリおよびユーティリティが含まれています。このパッケージは、NDSbaseに従属しています。

NDSrepair

eDirectoryデータベースの問題を修正する、ランタイムライブラリおよびユーティリティが含まれています。このパッケージは、NDSbaseに従属しています。

NDSslp

NDSslpパッケージには、次のものが含まれています。

  • SLPにアクセスするためのSLPユーザエージェント/サービスエージェントデーモンとSLPライブラリ
  • SLPデーモンが使用する転送ライブラリ、ユーティリティライブラリ、および設定ライブラリ
  • SLPデーモンとAPIライブラリが使用するUnicode*ライブラリ

NLDAPbase

LDAPライブラリ、LDAPライブラリの拡張、セキュリティライブラリ(クライアントNICI)、および次のLDAPツールが含まれています。

  • ldapdelete
  • ldapmodify
  • ldapmodrdn
  • ldapsearch

NDSパッケージセット

ConsoleOneスナップインのセットが含まれています。

NovLC1

ConsoleOne管理ユーティリティ用LinuxまたはSolarisパッケージが含まれています。

C1JRE

LinuxまたはSolarisシステムでのConsoleOneの実行に必要なJava*実行時ファイルとライブラリが含まれています。

NDSnmas

NMASサーバが必要とする、すべてのNMASライブラリとnmasconfigバイナリが含まれています。