重要なNLS用語

次の用語を理解しておくと、ネットワーク上のライセンシングおよびライセンスユニットの保守に役立ちます。


NLSクライアントの例


例1: クライアントワークステーション上のNLSクライアントソフトウェア

Windows 2000ワークステーションで、NLS対応アプリケーションであるOptionsPlusを使用します。OptionsPlusのアイコンをクリックすると、クライアントワークステーションにアプリケーションがロードされます。

OptionsPlusはライセンスユニットを要求します。NLSコンポーネント(OptionsPlusソフトウェアにリンクされている.DLLファイル)が、ライセンスサービスプロバイダ(サーバ上で動作しているNLSコンポーネント)を検出します。ライセンスサービスプロバイダは、使用可能なライセンスユニットのあるライセンス許可証オブジェクトをeDirectoryから検索します。

ライセンスサービスプロバイダは、OptionsPlus中のNLSクライアントに応答して、アプリケーションの使用を許可します。


例2: サーバ上のNLSクライアントソフトウェア

サーバを起動すると、NetWareはNLSシステムの2つの重要なコンポーネントである、eDirectoryおよびライセンスサービスプロバイダをロードして実行します。

起動が完了する前に、NetWareのポリシーマネージャはNLSクライアントソフトウェア(NLS用NLMライブラリ)を使用して、ライセンスサービスプロバイダからサーバベースライセンスを要求します。

ライセンスサービスプロバイダは、eDirectoryにライセンス許可証を問い合わせます。使用可能なライセンスユニットがあれば、ライセンスサービスプロバイダはポリシーマネージャに対してリクエストを承認し、NetWareサーバの実行を許可します。

NLS自体はライセンスを強制するのではなく、ライセンスユニットをチェックアウトするか、適切なエラー状態をアプリケーションに返します。アプリケーションのポリシーマネージャ部分により、ユーザがアプリケーションを使用できるかどうか、またはエラー状態の報告方法が決定されます。


例3: メータリング

クライアントワークステーションが、NLS対応でないアプリケーションを要求します。NLSに統合されているZENworksが、アプリケーションの代わりにライセンスユニットを要求します。

NLSからの応答により、ZENworksのApplication Launcherはアプリケーションをロードするかどうかを選択します。そのため、Application Launcherは、NLS対応でないアプリケーションに対してライセンスユニットを要求するように設定できます。



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