従来のボリュームの論理ボリュームへの変換

従来のボリュームを論理ボリュームに変換できます。これは自動処理や、サイトでのアップグレード処理ではありません。従来のボリュームを論理ボリュームに移行して属性を維持するための、十分な容量があることを確認してください。変換ユーティリティはサーバコマンドであり、これにより従来のボリュームのデータが、NSSストレージプールのNSS論理ボリュームにコピーされます(たとえば、2GBのボリュームを移動する必要がある場合は、少なくとも2GBの空き容量が必要です)。元のボリュームの名前はvolumename_oldに変更されます。新しい論理ボリュームには、元のボリュームの名前が付きます。


ボリューム変換

従来のボリュームを論理ボリュームにコピーした後で、サーバを再起動してボリュームが正しく変換されたことを確認できます。ボリュームが変換されたら、従来のボリュームを削除できます。従来のボリュームのデータをNetWare 6の論理ボリュームにコピーした場合、新しい論理ボリュームにはNetWare 5.1ではアクセスできません。この場合は、従来のボリュームにデータを保持しておくか、データを従来のボリュームにコピーして戻す必要があります。

ボリューム変換ユーティリティは、ロングネームを持つボリュームを変換できます。

従来のボリュームの変換に使用できるすべてのパラメータとコマンドラインの例を、次に説明します。

vcu /p /l /i /d /r originalVolume nssPool [ds_container [ds_volName]]

ここで説明した各パラメータはオプションです。これらのパラメータから必要なものを使用できます。

ボリュームを変換するには、変換するボリュームを指定して、次にそのボリュームからのデータを格納するNSSプールを指定します。サーバコンソールで、次のコマンドを入力します。

vcu volume_name pool_name

次に例を示します。

vcu apps poolone

この例では、ボリューム変換ユーティリティはボリュームapps内のデータをコピーして、それをPooloneに配置します。

従来のボリュームの名前を残し、それを新しい論理ボリュームで使用する場合は、サーバコンソールで次のコマンドを入力します。

vcu /r xxxx yyyy_old[ds_container[ds_volName]]

この例では、xxxxは従来のボリュームの元の名前で、yyyy_oldは従来のボリュームの変更後の名前です。xxxxが11文字を超える場合、yyyy_oldはVCU0000_oldとなります。11文字以下の場合は、yyyy_oldxxxx_oldとなります。


NDSオブジェクトを変更する

ボリューム変換ユーティリティを使用すると、VOL SYS以外の論理ボリュームおよび従来のボリュームの両方のNDSオブジェクトと物理名を変更できます。ボリューム変換処理でNDSオブジェクトを変更する場合は、次のVCUコマンドを使用します。


ボリュームのコピー

vcu VCUTargetVolName NSSPoolName [DS_container DS_NSSPool_name DS_volname]


ボリュームの復元

vcu /r VCUTargetVolName VCUTargetVOlName_old [DS_container DS_NSSPool_name DS_Volname



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