既存のネットワークプラットフォーム上での構築

NetWare 6は、実績のあるネットワークオペレーティングシステムと新しいテクノロジを組み合わせることで、ビジネスとネットワークの増大に対応できるプラットフォームを提供します。


Novell Cluster Servicesを使用して可用性を高める

NetWare 6には、Novell Cluster ServicesTMが含まれています。これを使用すると、データ(ボリューム)、アプリケーション、サーバライセンス、サービスなど、重要なネットワークリソースの高度な可用性と管理を実現できます。Novell Cluster Servicesは、NetWare 6用のマルチノードのeDirectory対応クラスタリング製品であり、個別に管理されたクラスタリソースのフェイルオーバー、フェイルバック、およびマイグレーション(負荷分散)をサポートしています。

Novell Cluster Servicesを使用すると、最大32台のNetWareサーバを可用性の高いクラスタに組み込むことができます。このクラスタでは、クラスタ内のあらゆるサーバに対するリソースの動的な切り替えと移動ができます。サーバ障害発生時のリソースの自動切り替えや移動の設定ができます。また、ハードウェアのトラブルシューティングやワークロードのバランスをとるために、リソースを手動で移動することもできます。


Novell Cluster Services

詳細については、『Novell Cluster Services概要とインストール』を参照してください。


Novell eDirectoryを使用して多数のネットワークオブジェクトを管理する

Novell eDirectoryは、すべてのサービスを備えている、プラットフォームに依存しないLDAPディレクトリであり、ユーザ、アプリケーション、ネットワークデバイス、データなど、多数のオブジェクトを保存および管理できます。

Novell eDirectoryはレプリケーション機能とパーティション機能を備えており、自動ビジネスリレーションシップ管理、サプライチェーン管理、電子店舗、自動供給、セキュリティ強化、カスタマプロファイリング、電子財布、自動通知システム、カスタマイズWebインタフェース、VPN (Virtual Private Network)など、ディレクトリ対応サービスの基盤としての役割を果たします。

詳細については、『Novell eDirectory 8.6管理ガイド』を参照してください。


Novell Storage Servicesを使用してディスク記憶デバイスを管理する

NSS (Novell Storage Services)は、ファイルシステム要件の増大に対応できるファイルストレージおよび管理システムです。NSSは、複数のストレージデバイスの空き容量を確保し、ボリュームを無制限に作成できます。ここには、最大で8兆個のファイル(各ファイルの最大サイズは8テラバイト)を保存できます。255個ものボリュームを簡単にマウントできます。NSSを使用すると、エンドユーザの作業を妨げることなく、ボリュームをマウント、設定、および保守できます。

詳細については、『Novell Storage Services管理ガイド』を参照してください。


Novell Certificate Serverを使用してデジタル証明書を作成する

Novell Certificate Serverを使用すると、デジタル証明書を作成、発行、および管理できます。Novell Certificate Serverをインストールすると、セキュリティコンテナオブジェクト、組織のCA (認証局)オブジェクト、および2つのサーバ証明書が作成されます。サーバ証明書により、データを保護し、安全に伝送できるようになります。NetWare Web ManagerやNetWare Enterprise Web ServerなどのWeb関連製品には、サーバ証明書が必要です。

詳細については、『Novell Certificate Server』を参照してください。


Novell Modular Authentication Serviceを使用して識別情報を確認する

NMAS (Novell Modular Authentication Service)は、ネットワーク上の情報を保護することが目的です。NMASは、Novell eDirectoryおよびWindows NT/2000ネットワークに対する各種の認証方法がまとめられたものであり、ネットワークリソースにアクセスしてくるユーザの身元を確認できます。

詳細については、『Novell Modular Authentication Service Administration Guide』を参照してください。


Storage Management Servicesを使用してデータをバックアップする

SMSTM (Storage Management ServicesTM)は、すべてのストレージ要件に対応するデータ保護システムです。SMSを使用すると、eDirectory、ファイルシステム、各ワークステーションのハードディスクなどのターゲットを、オフサイトで保存できるテープデバイスにバックアップしたり、これを復元できます。

ハードウェアの障害やデータの損傷が発生した場合、またはデータを間違って削除したり変更した場合は、以前のバージョンのデータを回復できます。優れたパフォーマンスとクラスタリソースのサポートが、SMSの新機能として期待されています。

詳細については、『Storage Management Services Administration Guide』を参照してください。


インターネットのプロトコルであるIPを使用して通信する

Novell TCP/IPソフトウェアを使用することで、インターネット環境内の異なるホスト間の接続が実現されます。TCP/IPスタックによって、マルチホーミング機能を使用して、複数のボードをグループ化できます。設定したボード間で負荷を分散し、ボードに障害が発生した場合のダウンタイムを最小限に抑えることもできます。インターネット環境におけるホストの、高度なセキュリティ、パフォーマンス、および信頼性が提供されます。

Novell TCP/IPは、サポートされているすべてのプロトコルの、設定可能なパラメータの拡張セットを備えています。これらのパラメータを使用することで、初期環境設定のデフォルト特性を変更できます。また、高度な機能を設定したり、ホスト、ルータ、およびLANパフォーマンスオプションを最適化することもできます。

詳細については、『TCP/IP Administration Guide』を参照してください。


Compatibility Mode Driverを使用してIPXアプリケーションをサポートする

CMD (Compatibility Mode Driver)によって、IPプロトコルを使用してNetWareサービスにアクセスできます。CMDサービスは、システムがIPXTMアプリケーションを使用する場合、またはIPシステムとIPXシステムの間で接続の確立を試みる場合のみ使用されます。これらのドライバは、IPのみのシステムとしてインストールされている場合、NetWareクライアントとサーバの両方に自動的にロードされます。また、IPX Compatibility Driverは、IPシステムがマイグレーションエージェントを使用してIPXシステムと通信できるようにすることもできます。

マイグレーションエージェントは、IPXシステムとIPシステム間の通信を実現し、IPXセグメントに接続するIPバックボーンを作成する、マイグレーションコンポーネントです。マイグレーションエージェントは、接続を失うことなく、システムをIPXからIPに段階的に移行するために使用されます。

詳細については、『Server Communications Administration Guide』を参照してください。



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