NetWare 6は多くの新しいユーティリティを備えており、ネットワークを簡単に、かつ効率的に管理できます。ネットワーク管理者は、これらのユーティリティによって、ネットワークを簡単化、安全化、および管理するための多くのソリューションが提供されることが確認できます。
NetWare Remote Managerでは、Webブラウザを使用して、任意のワークステーションからNetWareサーバに安全にアクセスし、特定のサーバ管理タスクを実行できます。Remote Managerから、サーバの状態、プロセス、およびCPUの使用状況を監視できます。
ボリュームのマウントとマウント解除、サーバ接続の管理、SETパラメータの設定、サーバの環境設定の表示、ボリュームとDOSパーティション上のファイルへのアクセスなどの一般的なサーバ管理タスクに加えて、サーバのシャットダウン、再起動、および再設定も実行できます。[Console Screens]アプレットを使用すると、サーバコンソールでキーボードを使用しているかのように、すべてのコンソール画面を表示および実行できます。
NetWare Remote Managerの詳細については、『NetWare Remote Manager管理ガイド』を参照してください。
iManageはインターネットブラウザの中で動作し、Novell eDirectoryオブジェクトを管理および設定するときに使用します。iManageを使用すると、ユーザに特定のタスクや責任を割り当て、その一連のタスクを実行するために必要なツールだけを付随する権利と共に提供できます。NetWare 6では、iManageを使用してiPrint、DNS/DHCP、およびNovell Licensing Servicesを管理できます。
詳細については、『Novell iManage管理ガイド』を参照してください。
ConsoleOneTMはJavaベースの管理ツールであり、各種プラットフォーム上のNovell製品およびサードパーティ製品を柔軟に管理できます。ConsoleOneはNetWareサーバまたはWindowsワークステーション上で動作し、eDirectoryオブジェクト、スキーマ、パーティション、レプリカ、NetWareサーバなどのネットワークリソースを、1ヶ所から管理します。
ConsoleOneを使用すると、複数のファイル、フォルダ、オブジェクト、およびボリュームのプロパティを変更できます。ConsoleOneを使用すると、大規模なeDirectoryツリーの高速ブラウズ、ユーザアカウントの管理、権利の管理、およびeDirectoryスキーマの拡張を行うこともできます。
詳細については、『ConsoleOne 1.3ユーザガイド』を参照してください。
DNS/DHCP管理ツールはインターネットブラウザで動作し、ネットワーク管理者がこのツールを使用すると、DNS (Domain Name System Service)とDHCP (Dynamic Host Configuration Protocol Service)を簡単に設定および管理できます。
詳細については、『Novell DNS/DHCP Services Administration Guide』を参照してください。
Novell Webサービスは、Novellのネットワークサービス製品が動作するためのテクノロジであるTTomcat Servlet Engine、NetWare Enterprise Web Server、Apache Web Server、WebDAVなど、さまざまな製品の集まりです。
次の図は、iFolder、iPrint、iLogin、Web Searchサーバなどのネットワークサービスソフトウェアに対して、Web対応テクノロジとしての役割を果たすNovell Webサービスの役割を示しています。
NetWare 6では、WebDAVを使用したドキュメントの管理、FTPを使用したファイルの転送、HTTPを使用した通信などが行えます。
詳細については、『NovellWeb Servicesの使用』を参照してください。
NetWare Web Managerは、すべてのNovell Web Servicesを管理し、他のWebベースの管理ツールにアクセスするためのツールです。Novell Web Servicesは、インターネット上の任意の場所から、インターネットブラウザを使用して管理できます。
詳細については、『Novell Web Servicesの使用』の「NetWareWeb Managerの概要」を参照してください。
NetWare Enterprise Web Serverは、NetWare環境で動作するように最適化されています。これは、Webページを、インターネット、イントラネット、またはエクストラネットに発行する役割を果たします。
NetWare Enterprise Web Serverを使用すると、部門間で、または世界中で通信できます。カスタマ、サプライヤ、ベンダ、またはコンサルタントは、特定の情報にアクセスできます。もちろん、インターネットに情報を発行できるので、世界中の人がその情報を参照したり、関係することもできます。
詳細については、『Novell Web Servicesの使用』の「Web Serverを使用する」を参照してください。
サーバ上でjavaアプリケーションを実行する場合、または開発する場合、NetWare 6はTomcat Servlet Engineを使用してそのアプリケーションを実行できます。
詳細については、『Novell Web Servicesの使用』の「プログラムを使用したサーバの拡張」を参照してください。
NetWare Web Searchによって、Webページ上の1つの検索フォームから、パブリックおよびプライベートWebサイト、パートナのサイト、インターネット上のその他の多数のWebサイトを対象に、特定の情報を見つけることができます。
詳細については、『Novell Web Servicesの使用』の「NetWare Web Search Serverの概要」を参照してください。
NIS (Network Information Service)を使用すると、ユーザ、グループ、およびホストに関する情報に加えて、NISクライアントが必要とするその他の情報を提供することによって、Novell eDirectoryTMを使用してUNIXコンピュータを管理できます。すべての情報は、eDirectoryツリーにeDirectoryオブジェクトの形式で保持されます。NISは、標準のNISマップおよびユーザ定義(カスタム)のNISマップをサポートします。
詳細については、『Novell Native File Access Protocols Installation and Administration Guide』を参照してください。
NAAS (Novell Advanced Audit Service)は、Novell eDirectory対応の、信頼性と柔軟性に優れたスケーラブルな監査フレームワークです。Novellとサードパーティの両方のサービスを監査し、ネットワーク全体の監査データを単一の統一された表示で提供できます。設定可能な監査ポリシーをeDirectoryに保存することで、単一の管理ポイントが提供されます。
ネットワークに監査機能が追加されるため、企業のネットワークがカスタマ、サプライヤ、およびパートナに公開される場合、セキュリティ関連の問題が解決されます。
詳細については、『Novell Advanced Audit Service Administration Guide』を参照してください。
NLS (Novell Licensing Services)は分散型の企業ネットワークサービスで、ライセンスが許諾されているアプリケーションのネットワーク上での使用を監視および制御できます。NLSは基本的なライセンスメータリングツールに加えて、ライセンスサービス機能を、他のライセンスシステムの開発者にエクスポートするライブラリも備えています。NLSはNovell eDirectoryテクノロジに密接に統合されており、企業サービスアーキテクチャに基づいています。
詳細については、『Novell Licensing Services管理ガイド』を参照してください。