このセクションでは、Javaの環境変数を設定する方法、JAVA.NLMをロードおよびアンロードする方法、およびJavaベースのアプレットとアプリケーションを実行する方法について説明します。
JVM for NetWareに関する情報は、『Novell JVM for NetWare』にあります。
NetWareサーバ上でのJavaベースコンポーネントの使用および管理については、次のセクションを参照してください。
NetWareをインストールすると、Novell JVM for NetWareが自動的にインストールされます。このとき、主要な環境変数にはデフォルト値が設定されます。Javaベースのアプリケーションとアプレットを実行するには、Javaの環境変数を設定する必要があります。
インストールプロセスによって、いくつかの変数はSYS:\ETC\JAVA.CFGファイルに設定されます。Javaをロードすると、JAVA.CFGファイルが読み込まれます。JAVA.CFGファイルは変更や追加が可能です。
次の表は、いくつかの主要な環境変数を示しています。他の主要なJavaの環境変数は、Novell Developer Kit (NDK)のWebサイトの「Novell JVM 1.3 for NetWare」に示されています。
環境変数 | 説明 |
---|---|
JAVA HOME |
JVMの位置を指定します。デフォルト値は、SYS:\JAVAです。 |
CLASSPATH |
デフォルトのクラスパスの位置を指定します。 |
XLOCALDIR |
キーボードやフォントファイルを含めて、他の言語をサポートするために必要なファイルの位置を指定します。 |
現在の変数値を表示して値を設定するには、次の操作を実行します。
JAVA.NLMをロードするには、システムコンソールプロンプトで次のコマンドを入力します。
JAVA
現在の環境変数および変数値を表示するには、システムコンソールプロンプトで次のコマンドを入力します。
ENVSET
サーバでJAVA.NLMがロードされている場合は、NetWare Remote Managerを使ってすべての環境設定を表示することもできます。ナビゲーションフレームの[Java Application Information]リンクをクリックし、[Global Environment Settings]リンクをクリックします。
現在のセッションの値を設定するには、システムコンソールプロンプトで次のコマンドを入力します。
ENVSET VARIABLE=VALUE;VALUE
等号の前後や値の間にスペースを置かないでください。CLASSPATHなどのように変数に複数の値を設定するには、値をセミコロンで区切ります。
ENVSETで設定した変数の値は、Javaがアンロードされるまで有効です。
CLASSPATH変数に値を追加するには、$CLASSPATHを使って既存の値を表します。
次に例を示します。
ENVSET CLASSPATH=$CLASSPATH;SYS:MYCLASSES
変数値に永続的な変更を加えるには、SYS:\ETC\JAVA.CFGファイルにENVSETコマンドラインを入力します。
Javaをロードすると、JAVA.CFGファイルが読み込まれます。
ファイルを編集するには、NetWare GUIでEditorを使用するか、システムコンソールプロンプトでEDITを使用するか、またはワークステーションでワードプロセッシングプログラムを使用します。
NetWare GUIの管理には、次の作業が含まれます。
サーバを起動すると、NetWare GUI (X Server--グラフィカルコンソール)がデフォルトでロードされます。GUIが閉じられていてこれを再起動する場合は、システムコンソールプロンプトで次のコマンドを入力します。
STARTX
まだロードされていない場合はNovell JVM for NetWareがロードされ、NetWare GUIがメモリにロードされます。
NetWare GUIをシャットダウンするには、次の3つの方法があります。最初の2つの方法の場合は、JVMがシャットダウンされずにNetWare GUIが閉じます。
java -exit
次の画面に切り替えるには、<Alt>+<Esc>を押します。
NetWare画面の選択リストを表示するには、<Ctrl>+<Esc>を押します。
NetWare GUIでデスクトップメニューを表示するには、画面の左下隅にある[Novell]ボタンをクリックします。
デスクトップメニューにプログラムをインストールするには、次の操作を実行します。
必要なすべてのプログラムファイルをサーバにコピーします。
プログラムのメニューファイルをデスクトップメニューディレクトリSYS:/JAVA/LIB/TASKBARにコピーします。
このディレクトリが存在しない場合は、これを作成する必要があります。メニューファイルのファイル形式の例については、SYS:/JAVA/LIB/TASKBAR.EXAMPLEを参照してください。
メニューファイルがリソースバンドルを使ってメニュー文字列の国際化を実現している場合は、リソースバンドルをデスクトップメニューディレクトリSYS:/JAVA/LIB/TASKBARにコピーします。
プログラムのインストール後、次にNetWare GUIの[Novell]ボタンをクリックすると、メニュー項目が表示されます。目的のメニュー項目を選択すると、プログラムを起動できます。
インストール済みのメニューファイルとカスタムメニューファイルをデフォルトのデスクトップメニューと結合して、デスクトップメニューを作成します。カスタムメニューファイルまたはインストール済みのメニューファイルを編集することによって、デスクトップメニューを変更できます。
デスクトップメニューに項目を追加するには、customized.MENUファイルを作成し、これをSYS:\JAVA\LIB\TASKBARディレクトリにコピーします。メニューファイルの例については、SYS:\JAVA\LIB\TASKBAR.EXAMPLEを参照してください。
メニューファイル全体とすべてのコンテンツを削除することも、1つのメニュー項目だけを削除することもできます。
メニューファイル全体を削除するには、ファイルを削除するか、拡張子を.MENU以外に変更してファイル名を変更します。
デスクトップメニューから1つのメニュー項目を削除するには、メニューファイルでその項目を見つけて削除します。
現在、タスクバープロパティのデフォルト値はstay-on-topです。タスクバーを常に上に表示しない場合は、NAWT.PROPERTIES設定ファイルを作成し、次の行を追加してこのプロパティを変更できます。
taskbar.stayontop=false
プロパティ設定ファイルの例については、SYS:\JAVA\LIB\NAWT.PROPERTIES.SAMPLEファイルを参照してください。