このセクションでは、サーバユーティリティとコンソールコマンドのヘルプへのアクセス方法に加えてNLMプログラムのタイプについて説明し、システムコンソールでNLMをロードおよびアンロードする手順を示します。
サーバユーティリティは、NLM (NetWare Loadable Modules)プログラムです。NLMプログラムには、サーバを起動するとロードされるもの、必要になると他のNLMプログラムによってロードされるもの、および手動でロードする必要があるものがあります。
サーバコンソールコマンドは、システムコンソールプロンプトでコマンドを入力することによって実行されます。
システムコンソールプロンプトでコマンドを入力すると、コマンドはコマンドキューに格納されます。コマンドを繰り返すには、上矢印を押して目的のコマンドを表示します。コマンドに変更を加えるか、<Enter>を押してコマンドを実行します。キューには、最高で16個のコマンドを保存できます。
RECORDコマンドとREPLAYコマンドを使っても、システムコンソールで頻繁に入力するコマンドを入力できます。
詳細については、次のセクションを参照してください。
HELP
HELP command_name
HELP ALL
NLMプログラムがロードされると、オペレーティングシステムに動的にリンクされ、NetWareサーバによってメモリの一部が割り当てられます。
NLMプログラムが使用するメモリ量は、タスクによって異なります。タスクのコールによっては、オペレーティングシステムはより多くのメモリを割り当てます。NLMはメモリを使ってタスクを実行し、NLMがアンロードされるとメモリの制御はオペレーティングシステムに返されます。NLMがアンロードされると、割り当てられているすべてのリソースはオペレーティングシステムに返されます。
NetWareには、5種類のNLMプログラムがあります。
NWPAドライバ (.CDM拡張子および.HAM拡張子)。オペレーティングシステムとホストアダプタ間の通信を制御します。
LANドライバ (.LAN拡張子)。オペレーティングシステムとネットワークボード間の通信を制御します。 LANドライバは、サーバの稼動中やユーザのログイン中に、ロードおよびアンロードできます。
PSMモジュール (.PSM拡張子)。サーバクラスコンピュータ内のマルチプロセッサをサポートします。
管理ユーティリティおよびサーバアプリケーションモジュール (.NLM拡張子および.EXE拡張子)。設定オプションを監視および変更できます。 たとえば、マウント解除したボリュームでREBUILDまたはVREPAIRを実行したり、MONITORを使ってサーバ統計情報を表示できます 作業が終了したらユーティリティをアンロードして、他のサーバ機能が利用できるようにメモリを解放します。
ネームスペースサポート (.NAM拡張子)。DOS以外のネーミング規則を、ディレクトリおよびファイルのネーミングシステムに格納します。
ユーティリティなどのNLMプログラムは、ロードし、使用し、そしてアンロードできます。LANドライバやディスクドライバなどのNLMプログラムは、サーバが起動するたびにロードする必要があります。
NCFファイル(STARTUP.NCFおよびAUTOEXEC.NCF)には、NetWareサーバが起動するたびにNLMプログラムをロードするコマンドを格納できます。
NetWareに含まれるNLMプログラムの多くは、インストール時にSYS:SYSTEMにコピーされます。追加のNLMプログラムを取得した場合は、それをどこにコピーするかを決定します。オペレーティングシステムは、LOADコマンドが発行されたときにNLMプログラムを検索できる必要があります。
NLMプログラムは次のいずれかの位置にコピーできます。
NLMプログラムの使用方法の詳細については、『Utilities Reference』の「LOAD」、「UNLOAD」、および「SEARCH」を参照してください。
NLM (NetWare Loadable Module)をロードするには、システムコンソールプロンプトで次のコマンドを入力します。
[LOAD] [path]NLM_name
注: システムコンソールプロンプトでNLMの名前を入力するだけで、多くの場合はNLMをロードできます。ただし、NLMと同じ名前の.NCFファイルがある場合は例外です。この場合は、LOADコマンドを使用する必要があります。LOADコマンドを使用すると、同じ名前のファイルを実行するのではなく、NLMをロードすることがサーバに指示されます。LOADコマンドの詳細については、『Utilities Reference』の「LOAD」を参照してください。
NLMプログラムをアンロードするには、システムコンソールプロンプトで次のコマンドを入力します。
UNLOAD NLM_name
保護されているアドレススペースからNLMプログラムをアンロードするには、システムコンソールプロンプトで次のコマンドを入力します。
UNLOAD ADDRESS SPACE = space_name module_name
モジュールのロードとアンロードの詳細については、『Utilities Reference』の「LOAD」および「UNLOAD」を参照してください。保護されているアドレススペースからのモジュールのアンロードの詳細については、『Server Memory Administration Guide』の「Unloading Protected Address Spaces」を参照してください。
NetWare Remote Managerを使って、サーバからNLMプログラムをロードおよびアンロードすることもできます。詳細については、『NetWare Remote Manager管理ガイド』の「NLMプログラムの管理」を参照してください。