NetWareサーバの監視

サーバを監視することで、次の操作を実行できます。

NetWare Remote Managerは、ワークステーションのWebブラウザを使って、サーバをデバッグしたり監視するためのツールです。サーバのGUIからこのツールのJavaバージョンにアクセスすることもできます。詳細については、『NetWare Remote Manager管理ガイド』の「NetWare Remote Managerへのアクセス」、「リモートでのサーバの管理」、および「サーバ問題のトラブルシューティング」を参照してください。

MONITORは、サーバコンソールからサーバレベルでパフォーマンスを監視するための主要なツールです。これはNetWareカーネルで実行するので、オペレーティングシステムを直接呼び出すことができます。多くの統計情報は、毎秒更新されています。


MONITORにアクセスする


監視対象と監視理由

監視ユーティリティは、対処しきれないほど大量の情報や統計情報を提供します。主要なパラメータを簡単に確認できるように、MONITORの[General Information]画面には、主要なパラメータの大部分が1つの画面にまとめられています。これには、メモリの利用率やディスクI/Oに関するパフォーマンスの指標が含まれています。

動的に割り当てられたサービスを制御する、3種類の設定可能なパラメータの関係については、「割り当てられたサービスを監視する」を参照してください。ガイドラインに従うことで、ユーザが求めるサービスレベルの管理に事前に対応できます。

他の情報と統計情報を監視するには、エラーログ、使用可能な空きディスク容量、およびユーザアカウントが説明されています。停電に対処するには、無停電電源装置(UPS)を定期的にテストします。

サーバの毎日のパフォーマンスと、固有の負荷に対する応答特性を理解することは、監視ユーティリティから提供される情報や統計情報の理解を深めます。


MONITORの[General Information]画面

サーバの問題をトラッキング、診断、および解決するための重要なパフォーマンス指標の多くは、MONITORの[General Information]画面に表示されます。MONITORをロードすると、このウィンドウが表示されます。


MONITORの[General Information]画面

画面に表示されるパフォーマンス指標の説明を次に示します。


割り当てられたサービスを監視する

どのコンピューティング環境でも、リソースには限りがあります。NetWareは、要求と可用性に応じて、リソースを割り当てます。要求を受け取っても、オペレーティングシステムは、新しいリソースを直ちには割り当てません。オペレーティングシステムは指定の時間を待機して、既存のリソースで要求に対処できるかどうかを確認します。

動的に割り当てられたサービスは、3種類の設定可能なパラメータの組み合わせで制御されます。その関係を理解することで、監視する統計情報を分析し、要求に対するシステムの応答を、どのように設定すればよいかを判断できます。

たとえば、ディレクトリキャッシュバッファの割り当てを考えます。ディレクトリキャッシュバッファの最小値が20に設定されている場合、20個のキャッシュバッファが割り当てられるまで、要求を受け取ると同時に、システムは新たなバッファリソースを割り当てます。

20個のディレクトリキャッシュバッファが割り当てられた状態で要求を受け取ると、システムは2.2秒(デフォルト)待ち、それでも要求がアクティブな場合は、新たなバッファを割り当てます。

ただし、ディレクトリキャッシュバッファの最小値が40に設定されている場合は、40個のディレクトリキャッシュバッファの割り当てが行われてから、要求ごとに2.2秒待つことで、その拡張が低速化されます。


他の情報と統計情報を監視する

一般的な保守作業には、次の作業が含まれます。



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