単数強制型シナリオとは、インストール時にセットアップされるデフォルト環境設定です。デフォルト環境設定は、すべてのタイムコンシューマがタイムプロバイダと同じツリー内にある場合に設定されます。
単数強制型シナリオでは、Timesyncは1台のタイムプロバイダを使用し、他のサーバはこのタイムプロバイダと時刻の同期を取ります。タイムプロバイダはシングルタイムサーバで、他のサーバはセカンダリタイムサーバです。
デフォルト環境設定には、次のような長所があります。
デフォルト環境設定には、次のような短所があります。
ツリー内に最初にインストールしたサーバは、デフォルトでシングルタイムサーバとして設定されます。2台目以降のサーバは、シングルタイムサーバで時刻を検索するセカンダリタイムサーバとして設定されます。
シングルタイムサーバは、プライマリおよびリファレンスタイムサーバとは共存できません。これは、シングルタイムサーバがプライマリおよびリファレンスタイムサーバと時刻情報を交換しないことも意味します。 シングルタイムサーバは、TCP/IPXTMのSLP/SAPを通じて自分の存在をアドバタイズします。したがって、同じツリー内に後からインストールされた他のサーバは、シングルタイムサーバとしては設定されません。シングルタイムサーバをタイムソースとするセカンダリタイムサーバとして設定されます。
単数強制型シナリオでTimesyncをセットアップするには、次の操作を実行します。
1台のサーバをシングルタイムサーバとして設定します。
他のすべてのサーバをセカンダリタイムサーバとして設定し、これらのサーバのタイムソースとしてシングルタイムサーバを指定します。
Timesync SETパラメータの詳細については、「SETパラメータを使用したTimesyncの環境設定」を参照してください。