Timesyncは次のSETパラメータを使用します。詳細については、「ユーティリティリファレンス」の「SET」を参照してください。
パラメータ | 説明 |
---|---|
timesync configuration file = path\filename |
環境設定ファイルのパスを選択します。このファイルは、Timesyncパラメータを変更すると、Monitor NLMTM、コマンドラインからのSETパラメータ、またはPortalを使用して自動的に更新されます。Restart Flagパラメータをオンに設定すると、Timesyncはこのファイルを読み込みます。 デフォルト:SYS:\SYSTEM\TIMESYNC.CFG |
start of daylight savings time = date_and_time |
夏時間に切り替わるローカルの日付と時刻です。日時の形式には、単純な日時、またはカッコ「( 」で示されたルールがあります。 次に例を示します。April 4 1993 2:0:0 am、(April 4 2:0:0 am)、(April Sunday <= 1 2:0:0 am)、または(April Sunday First 2:0:0 am) 翌年のスケジュールを変更できるのはルールだけです。開始日と終了日のいずれかがスケジュールされるには、あらかじめ両方を設定する必要があります。 |
end of daylight savings time = date_and_time |
夏時間が終了するローカルの日付と時刻です。日時の形式には、単純な日時、または左カッコ「( 」で示されたルールがあります。 次に例を示します。October 31 1993 2:0:0 am、(October 31 2:0:0 am)、(October Sunday <= 31 2:0:0 am)、または(October Sunday last 2:0:0 am) 翌年のスケジュールを変更できるのはルールだけです。開始日と終了日のいずれかがスケジュールされるには、あらかじめ両方を設定する必要があります。 |
daylight savings time offset = [+|-] hour:minute:second |
夏時間が有効な場合に、時刻の計算に適用されるオフセットです。 デフォルト設定は、+1:00:00(1時間)です。 このコマンドを実行すると、ローカルタイムからUTC時間が再計算されます。 デフォルト: +1:00:00 |
daylight savings time status = on|off |
夏時間が有効(オン)で、夏時間のオフセットが時刻計算に使用される必要があるかどうかを示します。 ステータスを変更しても、ローカルタイムは変更されません。 デフォルト:オフ |
timesync configured sources = on|off |
オンに設定されている場合、このサーバはアドバタイズしているタイムソースを聞き入れません。その代わり、Time Sourcesパラメータで明示的に環境設定されているソースにのみ接続します。 デフォルト:オフ |
timesync Directory tree mode = on|off |
オンに設定されている場合、Timesyncはこのサーバと同じツリーから送信されたSAP/SLPパケットを受け付けます。 デフォルトでは、インストール時に、このツリー(新しいツリー)に最初にインストールしたサーバがシングルタイムサーバになります。それ以降にこのツリーにインストールした他のサーバは、すべてセカンダリタイムサーバになります。これらのセカンダリタイムサーバは、シングルタイムサーバをタイムソースとします。 オフに設定されている場合、Timesyncは任意のツリーのSAP/SLPパケットを受け付けます。 デフォルト:オン |
timesync polling count = number |
タイムプロバイダのポーリング中に交換される時刻パケットの数を指定します。 デフォルト: 3 |
timesync polling interval = number |
ポーリングの間隔を指定します。 デフォルト: 600 |
timesync reset = on|off |
オンに設定されている場合、Timesyncは選択された内部値をリセットし、設定済みソースリストを消去します。 フラグは自動的にオフに設定されます。 デフォルト:オフ |
timesync restart flag |
オンに設定されている場合、Timesyncが再起動します。フラグは自動的にオフにリセットされます。 デフォルト:オフ |
timesync service advertising = on|off |
オンに設定されている場合、このタイムソースは、SAP/SLPを使用してソース自体をアドバタイズします。セカンダリタイムサーバはアドバタイズしません。 デフォルト:オン |
timesync synchronization radius = value_in_seconds |
許容範囲の最大値を指定します。 Timesyncは、オフセットがこの値未満である間は同期を保ちます。 デフォルト: 2000 |
timesync time adjustment = [+|-]hour:minute:second[at month/day/year hour:minute:second [AM or PM]] |
時刻調整をスケジュールします。シングル、リファレンス、またはプライマリサーバからのみ実行できます。 形式は[+|-]hh:mm:ss [AT [date and time]]です。デフォルトの日時は、現在の時刻から6回のポーリング後、または1時間(どちらか長いほう)です。 日付の代わりに「CANCEL」という語を使用すると、前にスケジュールした調整がキャンセルされます。 シングルタイムサーバとリファレンスタイムサーバは、プライマリタイムサーバからの調整を受け付けません。 デフォルト:スケジュールされていません。 |
timesync time source:IP_address |
このサーバは、タイムプロバイダとしてこのリスト内のサーバに接続します。 このリストのタイムサーバ(IPアドレス、DNS名)は、それぞれセミコロン( ; )で区切ります。 次に例を示します。セミコロン( ; )はリストMyServerをクリアして、MyServerをNetWareタイムソースに指定します。 MyServer:123;は、MyServerがNTPタイムソースであることを指定します。 デフォルト:リストは指定されていません。 |
timesync type = primary|single|reference|secondary |
Timesyncサーバのタイプ(シングル、リファレンス、プライマリ、またはセカンダリ)を指定します。 デフォルト:シングル |
standard time offset time zone = IST [Time offset from IST] |
UTC(協定世界時)からのオフセットを時間単位で入力します。 時間帯の略語を示す時間帯文字列、UTCからのオフセット、および夏時間が有効な場合に使用される代替の時間帯名の略語です。 デフォルト設定は<>です。このコマンドを実行すると、ローカルタイムからUTC時間が再計算されます。 デフォルト:インストール時に選択されます。 |
default time server type = primary|single|secondary|reference |
時刻同期サーバのデフォルトのタイプを指定します。 セカンダリ、プライマリ、リファレンス、またはシングルから選択します。 このパラメータより、別個の時刻同期パラメータを優先できます。 デフォルト:セカンダリ |
debug flag = 0|1|2|3|4|5|6|7 |
このパラメータは、Timesyncがデバッグ画面を開いてデバッグ情報を表示するかどうかを指定します。 デバッグ画面を有効にするには、次ようにを指定します。 set timesync debug=7 デバッグ画面を無効にするには、次のようにを指定します。 set timesync debug=0 デバッグフラグの高度な使い方の詳細については、「デバッグフラグの高度な使い方」を参照してください。 |
immediate synchronization = on|off |
同期処理が直ちにアクティブになり、ポーリングループが起動されます。 デバッグフラグを設定して画面出力を有効にした後は、通常どおり処理が起動されるのを待機するよりも、このトリガを使用すると便利です。このパラメータは自動的にオフにリセットされます。 デフォルト:オン |
このパラメータには、3種類のデバッグメッセージがあります。デバッグメッセージは、それぞれの種類に対応するビットを設定すると有効になります。
このメッセージから、次の詳細がわかります。
たとえば、FFFFFFFF.F1F06723は、このサーバがCorp_ Comよりも何分の1秒か進んでいることを示します。また、オフセット値が0以外で、重みが0である可能性もあります。これは、同期データが範囲外であることを示します。
このメッセージから、次の詳細がわかります。
たとえば、調整値が+0.00000000の場合、サーバは正確に同期を取っています。つまり、アルゴリズムで誤差が検出されていないことを示します。この値は、-200ミリ秒のように、極めて小さい負の値で安定します。
このメッセージは、クロック調整値が極めて小さいために無視されることを示します。どこで切り捨てるかを決定するパラメータは、デフォルトでは、1ミリ秒に設定されます。
このパラメータを、set timesync correction=xというコマンド(マニュアルには記載されてません)を使用して変更します。xはミリ秒単位の値です。この値は、同期範囲よりも常に小さい必要があります。そうでないと、同期を取ることができません。
時刻を戻すことは、次の理由からお勧めできません。
Netwareサーバを起動する前に行う標準的な業務は、そのサーバの時刻とネットワーク時刻の差が10分未満であることを確認することです。これによって、多くの時刻同期の問題が回避されます。