通常、さまざまな検出メカニズムがOES 2ネットワーク上で使用可能です。
DNS/DHCP
ディレクトリサービス
ローカルホスト環境設定ファイル
SLP (Service Location Protocol)サービス
WinSock (NetWareのみ)
UDDI (Universal Description, Discovery, and Integration)サーバ
一部のシステムでは、単一検出技術のみを組み込むように設計されています。その他のシステムでは、さまざまなプロバイダの中から選択します。また、相互に組み合わせることで、別の技術を使用する場合もあります。
NetWare 3および4は、IPXベースのSAP (Service Advertising Protocol)を検出メカニズムとして使用します。すべてのサーバに、これらのサービスは自動的にアドバタイズされます。サーバがオフラインになった場合、ネットワーク上のSAP情報は動的に更新されます。
NetWare 5以降、純粋なTCP/IP環境では、検索メカニズムにSLP (Service Location Protocol)がデフォルトで組み込まれます(ただし、オプション)。自動機能および動的更新機能を備えたSAPに良く似たTCP/IPベースのプロトコルであるため、SLPが選択されました。
詳細については、セクション 12.5, SLPを参照してください。
WinSockは使用可能なすべてのサービス検出用ソースから、サービス情報を収集します。
NLM (NetWare Loadable Module™)は、WinSockが自動的にネットワーク上にあるすべての検出サービスにアクセスできるようプログラムします。そのため、情報のソース(たとえば)としてのSLPを削除して、その情報をDNSまたはローカルホストファイルに置いたとしても、WinSockを使用するNLMではその違いを検出しません。
メモ:Linux環境では、WinSockと等価のものはありません。BSDSockはトランスポートのみを提供し、ネームレゾリューションは提供しません。そのため、WinSockを使用したNetWareサービス、およびOES 2 Linux上で提供されるNetWareサービスは、その他のサービス検出メカニズムを使用します。
UDDIはオープンソースで、プラットフォームに依存しないレジストリです。UDDIは、ビジネスおよびサービスを簡単に配置、統合、および管理するための検出サービスをWorld Wide Web 上で使用できるようにします。
NetWare 6.5用に、Novellは、exteNd™ J2EE™アプリケーションサーバで使用するためのディレクトリ対応UDDIサーバを開発しました。OES 1 NetWareからは、UDDIサーバコンポーネントはインストール可能の製品リストから削除されています。
しかし、Novell UDDIサーバはオープンソースのソフトウェアとしてリリースされており、Novell Forge Webサイトからダウンロードできます。
現行のCIMOM (Common Information Model Object Manager)のOpenWBEMの実装では、SLPはオプションの検出プロバイダとして扱われます。SLPをCIMOMと共に使用する場合は、SLP API仕様(RFC 2614)に準拠している必要があります。CIMOM用のデフォルトの検出機能は、静的に設定されたURIです。詳細については、Desktop Management Task Force (DMTF) WebサイトでCIMOMの仕様を参照してください。