ここでは、実装について簡単に説明します。完全なiPrintのマニュアルは、『OES 2: iPrint for Linux Administration Guide』および『OES 2: iPrint Administration Guide for NetWare』を参照してください。
iPrintをインストールするには、OES 2サーバをインストールした後で次の処理を実行する必要があります。
ドライバストア(OES 2 Linux上)またはブローカ(OES 2 NetWare上)を作成して、プリントドライバを保存します。
これらのeDirectoryオブジェクトは、それぞれLinuxサーバとNetWareサーバにネットワークプリンタ用のドライバを保存します。ネットワーク用に作成する各プリンタオブジェクトは、ドライバストア/ブローカ内のプリンタドライバを参照する必要があります。ユーザが後でプリンタをインストールすると、ユーザのワークステーションで稼働しているプラットフォーム用のドライバが、ドライバストアからダウンロードされてインストールされます。
ドライバストアはiManagerを使用して作成します。詳しい処理手順については、次を参照してください。
プリンタ/プラットフォームの必要な組み合わせごとに、プリンタドライバをドライバストアまたはブローカに追加します。
たとえば、ネットワーク上でWindows XP、Windows 2000、Novell Linux Desktop (NLD)の各ワークステーションを使用しており、4種類のプリンタがある場合は、プラットフォームごとに4つのプリンタドライバ(つまり、合計で12のプリンタドライバ)をドライバストアまたはブローカに追加する必要があります。
プリンタドライバは、iManagerを使用してドライバストアに追加します。詳しい処理手順については、次を参照してください。
プリントマネージャオブジェクトを作成します。
プリントマネージャは、ユーザからプリントジョブを受信し、ターゲットプリンタが使用できる状態になった時点で、ジョブをターゲットプリンタに転送します。プリントオブジェクトを作成するには、プリントマネージャが稼働している必要があります。
プリントマネージャは、管理者がeDirectoryに作成するオブジェクトであり、通常はiManagerを使用して起動および停止します。
プリントマネージャオブジェクトは、iManagerを使用して作成します。詳しい処理手順については、次を参照してください。
プリンタオブジェクトを作成します。
ユーザがiPrintからアクセスできるプリンタごとに、プリンタオブジェクトを作成する必要があります。プリンタオブジェクトにはプリンタ情報が保存されます。この情報は、プリンタがワークステーションにインストールされるたびに使用されます。
プリンタオブジェクトは、iManagerを使用して作成します。詳しい処理手順については、次を参照してください。
(オプション)ロケーションベースのカスタマイズされた印刷Webページを作成します。
iPrintをインストールすると、iPrintプリンタをインストールするためにユーザがアクセスできるDefault Print List(デフォルトのプリンタリスト)のWebページがデフォルトで作成されます。
ロケーション別のプリンタのリスト、各プリンタを示す建物の見取り図、またはその両方を組み合わせた機能を持つロケーションベースの印刷Webページを作成して、ブラウザで選択できるオプションを拡張することができます。
組織が地理的に分散している場合や、同じ建物でも複数の階にまたがっている場合は、ロケーションベースの印刷Webページがあると、ユーザの印刷処理を大幅に簡素化できます。
iPrintをインストールすると、プリンタアイコンをクリックするだけで簡単にロケーションマップを作成できるiPrint Map Designerもインストールされます。詳細については、次を参照してください。
iPrintプリンタにアクセスする処理手順をユーザに伝えます。
これらの処理を実行すると、ネットワークでiPrint機能を使用できるようになります。ユーザには、印刷Webページへのアクセス方法を知らせるだけで十分です。その他は、Novell iPrintが実行します。
Linux上のiPrintに関連した、実装に関する注意事項があります。詳細については、iPrintを参照してください。
「セクション 18.4.1, 初期セットアップ」で説明したタスク以外にも、必要に応じて実行しなければならない追加タスクがあります。追加の可能性のあるタスクのリストは、OESオンラインヘルプのPrint Service
リンクを参照してください。