G.0 OES 2 Linuxサービススクリプト

Novell® Open Enterprise Server 2サービスは、/etc/init.dに配置されている特定のサービススクリプトに依存します。ここでOES 2が使用するスクリプトの一部はLinuxの標準スクリプトであり、「表 G-1」にリストがあります。

重要:OES 2サービスの管理には、「セクション 11.1, 管理インタフェースとサービスの概要」で説明されているブラウザベースのツールを使用することをお勧めします。これらのブラウザベースツールは、サービススクリプトのレベルでは使用できないエラーチェック機能を備えています。また、サービスの整合性を維持するために必要な順序に従った、管理ステップの実行を保証します。

表 G-1 /etc/init.dにあるOESサービススクリプト

スクリプトに関連付けられたサービス

スクリプト名

メモ

Apache Webサーバ

apache2

デフォルトでパスの一部となっているrcapache2シンボリックリンクは、initスクリプトを直接参照する代わりに、Apache Webサーバを開始、停止、および再始動するために使用できます。

Archive and Version Services

novell-ark

このスクリプトで、アーカイブおよびバージョン指定サービスの状況を、開始、停止、および表示できます。

CASA

micasad

CASAデーモンです。

分散ファイルサービス

novell-dfs

このスクリプトで、VLDBサービスを開始および停止できます。

DNS (Novell eDirectory拡張)

novell-named

これは、Novell eDirectory DNSサービスを提供するための、namedとの接続に使用されます。

DNS (SLES 10ベース)

named

これはSLES 10 DNSサービスデーモンです。

Dynamic Storage Technology

novell-shadowfs

これは、シャドウデーモンおよびカーネルモジュールfuseを開始および停止するスクリプトです。

eDirectory™

ndsd

eDirectoryを開始および停止します。/usr/sbin/ndsdバイナリを実行します。

eDirectory SNMPサポート

ndssnmpsa

 

eDirectory LDAPサポート

nldap

Novell eDirectoryがLDAPサポートを提供するために使用する、LDAPライブラリをロードおよびアンロードします。これは実際はサービスではありません。

FTP

pure-ftpd

Novell FTP Patternが使用します。

iPrint

cups

novell-idsd

novell-ipsmd

 

iPrint

cups

iPrintが使用するデーモンです。

Linux User Management

namcd

nscd

これらのデーモンはLinux User Managementに必要で、パフォーマンスの向上のためにLUMと並行して機能します。

namcdデーモンは、eDirectoryからのユーザ名とグループ名、およびIDをキャッシュして、キャッシュされたユーザおよびグループの検索時間を短縮します。

nscdデーモンはホスト名とアドレスをキャッシュします。

ログ

syslog

さまざまなOES 2サービスが、ログを取るために使用します。

NetStorage (実際はXTier)

novell-xregd

novell-xsrvd

NetStorageはnovell-xsrvd XTier Web Servicesデーモン内部で実行され、特定の他の機能のためにTomcatサービスを使用します。

novell-xregdは、XTierのレジストリデーモンを開始および停止するinitスクリプトです。これはnovell-xtier-base RPMの一部で、デフォルトで実行レベル 2、 3、および 5に対応しています。

novell-xsrvdは、XTierのWebサービスデーモンを開始および停止するinitスクリプトです。 これはnovell-xtier-web RPMの一部で、デフォルトで実行レベル 2、 3、および5に対応しています。

Novell Cluster Services™ (NCS)

novell-ncs

NCSはハートビートのパッケージに付属する一部のシェルスクリプトとユーティリティを使用します。たとえば、セカンダリアドレスがバインドされた場合、NCSはsend_arpというバイナリを使用してARPパケットを送信します。

NCSがハートビートデーモンを実行することはありません。実際、実行時には、NCSとハートビートは相互に排他的となります。また、NCSがサーバ上にロードされている間は、常にハートビートを実行しないよう(chkconfigハートビートをオフ)にしておく必要があります。

Novell Remote Manager (NRM)

novell-httpstkd

このスクリプトはデフォルトですべてのOES 2 Linuxサーバ上で実行され、ブラウザ経由でのNRM for Linuxアクセスに対応しています。

現行の状況を確認するために、状況オプションに続いてこのスクリプトを使用します。あるいは、必要に応じて、停止、開始、または再始動オプションを使用して、NRMデーモンの実行状況を変えます。

Novell Storage Services™

novell-nss

このスクリプトはデフォルトですべてのNSSボリュームのあるOES 2 Linuxサーバ上で実行され、NSSランタイム環境へのアクセスに対応しています。

NSSカーネルモデルおよびNSS管理ボリュームが実行されているかどうかは、コマンドプロンプトからservice novell-nss status/etc/init.d/novell-nss status、またはrcnovell-nss statusを入力して確認します。これらが実行されていない場合は、startオプションを使用してそれらを開始します。NSSは停止できません。

NRM電子メール通知

postfix

NRMはこれを使用して、設定に従って通知を送信します。

NTP

ntp

SLES 10 Network Time Protocolデーモンです。

OpenWBEM CIMOM

owcimomd

LUM用iManagerプラグイン、Samba、NSS、SMSおよびNCSに不可欠な部分で、OpenWBEM CIMOMデーモンを開始するために使用されます。iPrintおよびNRMもOpenWBEMを使用します。

OES 2 LinuxのNovellリモートマネージャは、CIMOMからサーバのヘルス情報を取得します。

パッチの適用

novell-zmd

これは、GUIパッチ更新用デーモンです。

Red Carpet®

rcd

これは、rugコマンドラインデーモンです。

Samba

nmb

これは、Samba NetBIOSの名前付けデーモンです。

Samba CIFSサポート

smb

このスクリプトはSambaデーモンを実行します。

SLPサポート

slpd

このスクリプトで、eDirectoryおよび特定のその他のサービスおよびクライアントの重要なコンポーネントであるOpenSLPを、開始および停止します。

Storage Management Services™

novell-smdrd

このスクリプトで、SMDRデーモン処理を開始または停止します。また、NSSボリュームをバックアップするためにSMSが使用するNSS zapiカーネルモジュールを、ロードおよびアンロードします。

Tomcat

novell-tomcat5

このスクリプトは、Welcomeページのような、 SLES 10 Tomcat (特にOES 2サービス用)をセットアップします。