次のうち該当するタスクを実行して、セクション 2.4, インストールの実行に進みます。
ZENworksインストールを開始する前に、次の要件を満たしていることを確認してください。
プライマリサーバソフトウェアをインストールするデバイスが、必要な要件を満たしていることを確認します。詳細については、セクション 1.0, 最小要件を参照してください。
(条件付き)プライマリサーバソフトウェアを64ビットWindows Server 2003または64ビットWindows Server 2008にインストールする場合は、デバイスにWindows Installer 4.5以降がインストールされていることを確認してください。
ZENworks ソフトウェアをISOイメージのダウンロードとして入手した場合は、次のいずれかの操作を行ってインストールDVDを作成します。
ZENworks 10 Asset Management SP2インストールISOイメージをNovell Webサイトからダウンロードして、一時的にWindowsデバイスの適当な場所にコピーします。
ISOイメージをDVDに記録します。
オプションで、DVDに記録する代わりにISOマウントポイントからインストールプログラムを実行することもできます。
ZENworks 10 Asset Management SP2インストールISOイメージをNovell Webサイトからダウンロードして、一時的にLinuxデバイスの適当な場所にコピーします。
次のいずれかの操作を行います。
次のコマンドを使用してISOイメージをマウントします。
mount -o loop /tempfolderpath/isoimagename.iso mountpoint
tempfolderpathを一時フォルダへのパスと置き換えて、isoimagenameをZENworks ISOファイル名と置き換え、mountpointをイメージをマウントするファイルシステムの場所へのパスと置き換えます。mountpointによって指定されたパスはすでに存在している必要があります。
例を次に示します。
mount -o loop /zam10/zam10.iso /zam10/install
ISOイメージをDVDに記録します。
外部認証局(CA)を使用する予定の場合は、opensslをインストールし、次の操作を行って証明書ファイルを作成します。
証明書署名要求(CSR)の作成に必要な秘密鍵を作成するために、次のコマンドを入力します。
openssl genrsa -out zcm.pem 1024
外部CAが署名できるCSRを作成するために、次のコマンドを入力します。
openssl req -new -key zcm.pem -out zcm.csr
「YOUR name」を入力するようメッセージが表示されたら、ZENworks 10 Asset Managementをインストールするサーバに割り当てられている完全DNS名を入力します。
秘密鍵をPEMフォーマットからDERフォーマットに変換するには、次のコマンドを入力します。
openssl pkcs8 -topk8 -nocrypt -in zcm.pem -inform PEM -out zcm.der -outform DER
秘密鍵はPKCS8 DERフォーマットでなければならず、署名証明書はX.509 DERフォーマットでなければなりません。OpenSSLコマンドラインツールを使用して鍵を適切なフォーマットに変換することができます。このツールはCygwinツールキットの一部として入手するか、Linux配布パッケージの一部として入手できます。
CSRを使用し、ConsoleOneまたは実際の外部CA (Verisignなど)を使用して証明書を生成します。
ConsoleOneを使用して、CAの自己署名証明書をエクスポートします。
署名証明書をPEMフォーマットからDERフォーマットに変換するには、次のコマンドを入力します。
openssl x509 -in cert.pem -inform PEM -out cert.der -outform DER
以上で、外部CAを使用してZENworksをインストールするために必要な3つのファイルを準備できました。
埋め込みSybaseデータベースをZENworks 10 Configuration Managementにインストールして使用する場合は、セクション 2.4, インストールの実行を参照してください。
外部データベースを設定する場合は、次のオプションがあります。
プライマリサーバのインストール中にデータベースを設定する: これは最も時間がかからない、簡単な方法です。この方法の詳細は、セクション 2.4, インストールの実行を参照してください。
プライマリサーバのインストール前に外部でデータベースを設定する: このオプションは、データベース管理者とZENworks管理者が異なる場合に特に便利です。この方法の詳細は、このセクションで説明されています。
ZENworksインストール時に、外部ZENworksデータベースをインストールまたは作成する次のオプションがあります。
新規のリモートOEM Sybaseデータベースにインストールする
既存のSybase SQL Anywhere外部データベースにインストールする
既存のMicrosoft SQL Server外部データベースにインストールする
新しいMicrosoft SQL Server外部データベースを作成する
既存のOracle 10gユーザスキーマにインストールする
新しいOracle 10gユーザスキーマを作成する
これらのオプションによっては、ZENworksがインストール中に書き込めるように、外部データベースを作成または設定する作業を完了する必要があります。前提条件を満たしてから、データベースのインストールを続行します。
該当するセクションを確認してください。
ZENworks 10 Asset Managementをインストールして管理ゾーンを作成する前に、まずリモートデータベースサーバにリモートOEM Sybaseデータベースをインストールし、データベースをホストするプライマリサーバのインストール中に適切に設定できるようにする必要があります。
Sybase SQL AnywhereデータベースをZENworks 10 Asset Managementにインストールして設定する前に、次の前提条件を満たしていることを確認してください。
Sybase SQL Anywhereデータベースをインストールして設定し、ZENworks 10 Asset Managementをプライマリサーバにインストールしたときに更新できるようにします。
データベースユーザが、データベースサーバ上のテーブルを作成および変更するための読み込み/書き込み権限を持っていることを確認してください。
Microsoft SQL AnywhereデータベースをZENworks 10 Asset Managementにインストールして設定する前に、Microsoft SQL Serverソフトウェアがデータベースサーバ上にインストールされ、ZENworksインストールプログラムで新しいMicrosoft SQLデータベースを作成できることを確認します。Microsoft SQL Serverソフトウェアのインストール手順については、Microsoftのマニュアルを参照してください。
ZENworksデータベースのOracleへのインストール時に、新しいユーザスキーマを作成するか、ネットワークのサーバに存在する既存のスキーマを指定するか、選択できます。
新しいユーザスキーマの作成: 新しいユーザスキーマを作成するよう選択する場合、次の要件が満たされていることを確認してください。
データベース管理者のアカウント情報を把握している必要があります。
Oracleアクセスユーザに関連付けるためには、テーブルスペースがすでに存在している必要があります。
テーブルスペースにはZENworksデータベーススキーマを作成および保存するのに十分な容量が必要です。テーブルスペースは、中にデータがない状態でもZENworksデータベーススキーマを作成するのに最低100MB必要です。
既存のユーザスキーマの使用: 次のシナリオで、ネットワーク内のサーバにある既存のOracleユーザスキーマをインストールできます。
データベース管理者は必要な権限を使用してユーザスキーマを作成し、ユーザはデータベース管理者からそのユーザスキーマのアカウント情報を受け取ります。この場合、既存のOracleユーザスキーマにインストールするのに、データベース管理者のアカウント情報は必要ありません。
Oracleデータベースでユーザスキーマを作成し、ZENworks Asset Managementのインストール時に使用できるよう選択します。
既存のユーザスキーマを作成するよう選択する場合は、次の要件が満たされていることを確認してください。
テーブルスペースにはZENworksデータベーススキーマを作成および保存するのに十分な容量があることを確認します。テーブルスペースは、中にデータがない状態でもZENworksデータベーススキーマを作成するのに最低100MB必要です。
ユーザスキーマのクォータが、インストール中に設定を予定しているテーブルスペースで無制限に設定されていることを確認します。
ユーザスキーマは、データベースを作成するため次の権限を持っていることを確認します。
重要:Oracleデータベースの場合、データベースが共有サーバを使用するように設定するか、専用サーバプロセスを使用するように設定するかによって、パフォーマンスに影響します。ZENworksプライマリサーバにはそれぞれデータベース接続プールが設定されており、そのサイズはZENworksシステム負荷によって変動します。このプールは、負荷のピーク時には、プライマリサーバごとに最大100の同時データベース接続まで増加します。Oracleデータベースが専用サーバプロセスを使用するよう設定されていると、ゾーン内に複数のプライマリサーバがある場合にデータベースサーバリソース使用量が大幅に増加してパフォーマンスに影響することがあります。この問題が発生した場合は、ZENworksデータベースが共有サーバプロセスを使用するように変更することを検討してください。
外部データベースをインストールするサーバがセクション 1.4, データベース要件と外部データベースのインストールの前提条件の要件を満たしていることを確認します。
データベースインストールプログラムを起動します。
外部データベースをインストールするサーバで、Novell ZENworks 10 SP2インストールDVDを挿入します。
DVDを挿入してデータベースインストールプログラムが自動実行された場合は、プログラムを終了します。
サーバがWindowsの場合は、ステップ 2.bに進みます。サーバがLinuxの場合は、ステップ 2.cにスキップします。
Windowsの場合は、外部データベースサーバのコマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。
DVD_drive:\setup.exe -c
または
ZENworks 10 Asset Managementがすでにデバイスにインストールされており、外部データベースインストールプログラムを使用してデバイスをZENworksデータベース(同じデバイスまたは別のデバイス上)の別のインスタンスの設定に使用する場合は、次のコマンドを実行します。
DVD_drive:\setup.exe -c --zcminstall
Linuxの場合は、外部データベースサーバで次のコマンドを実行します。
sh /media/cdrom/setup.sh -c
これにより、特にOEMデータベースをリモートデータベースにしたい場合には、プライマリサーバのインストール時にはない追加オプションが提供されます。ZENworksデータベースを生成するSQLファイルを表示する、アクセスユーザを作成する、作成コマンド(OEM Sybaseのみ)を参照するなどの操作を行うことができます。
または
ZENworks 10 Asset Managementがすでにデバイスにインストールされており、外部データベースインストールプログラムを使用してデバイスをZENworksデータベース(同じデバイスまたは別のデバイス上)の別のインスタンスの設定に使用する場合は、次のコマンドを実行します。
mounted_DVD_drive/setup.sh -c --zcminstall
shコマンドを使用すると、権限の問題を解決できます。
データベースをインストールする際には、GUIインストールしか使用できません。
[ZENworksデータベースの選択]ページで、次のいずれかを選択します。
OEM Sybase SQL Anywhere: デフォルトのZENworks用Sybase 10データベースをインストールします。これはサービスとして設定され、データベースユーザが作成され、プライマリサーバ用の必要なテーブルが確立されます。
このオプションを選択する場合、プライマリサーバソフトウェアのインストール時にデータベースを正常にインストールするために、-o(または--sybase-oem)パラメータをsetup.exeインストール実行プログラムで使用する必要があります。このパラメータを使用すると、ZENworksが何らかの操作を行う前にデータベースを認証するようにすることができます。
-oパラメータは、Novell ZENworks 10 Asset Management SP2インストールDVDに収録されているSybaseインストールを使用するときにのみ使用してください。
また、プライマリサーバのインストール中に[
]オプションを選択する必要があります。Sybase SQL Anywhere: ZENworks情報を書き込めるように既存のSybaseデータベースを設定します。
Microsoft SQL Server: ZENworksデータベースをMicrosoft SQL Server上に作成します。
Oracle: ZENworksで使用する外部Oracle 10gデータベーススキーマを設定するために使用できるユーザスキーマを指定します。
重要:外部データベースの場合は、データベースがインストールされたときに、データベースをホストしているサーバは管理ゾーン内のそれぞれのプライマリサーバと時間同期している必要があります。
[
]をクリックします。インストール中に次の情報を参照し、知っている必要があるインストールデータの詳細を確認してください。[
]ボタンをクリックして、同様の情報を得ることもできます。セクション 2.4, インストールの実行に進んでください。
必要な情報がインストールフローの順番で一覧にされています。
表 2-1 OEM Sybase SQL Anywhereの情報
必要な情報がインストールフローの順番で一覧にされています。
表 2-2 Sybase SQL Anywhereの情報
必要な情報がインストールフローの順番で一覧にされています。
表 2-3 Microsoft SQL Serverデータベースの情報
必要な情報がインストールフローの順番で一覧にされています。
表 2-4 Oracleデータベースの情報