展開ステージはオプションですが、ステージを使用すると、最初にテストグループ、次に管理対象デバイスなどのように、一度に1ステップずつ更新を展開することができます。更新プロセス中に失敗が発生した場合、プロセスは中断されます。電子メール通知を使用すると、各ステージの完了が通知されます。
詳細情報については、次を参照してください。
ステージを使用すると次のことが実行できます。
テストグループ、特定のデバイスまたはデバイスグループ、またはゾーン内のすべての管理対象デバイスなどの、異なるデバイスまたはグループに対して設定します。
既存のステージのメンバーシップを変更します。
ステージの実行順序を変更します。
ステージの名前変更および削除を行います。
ステージのデフォルトタイムアウトを指定します。その時間に達したら、エラーが解決され、管理者がプロセスを再起動するまで更新プロセスが一時停止されます。
再起動を要求する、再起動を強制する、再起動を抑制する、の中から、デバイスが更新を完了した際の再起動の動作を指定します。
ステージを通じて更新プロセスがどのように進行するかを指定します。
通知の有無にかかわらず自動
1度に1ステージずつ、各ステージが完了するごとに通知を送信
設定されたステージをバイパスし、すべてのデバイスに更新を即時適用
展開ステージの作成には、多くの理由があります。
運用環境に展開する前に、特定のデバイスで更新をテストする。
1つのステージにすべてのプライマリサーバを含めることにより、これらを同時に更新できる。
いくつかのステージでサーバをグループ化すると、更新を実行するために使用されるプライマリサーバで、更新プロセスが集中しないようにできる。
いくつかのステージでワークステーションをグループ化すると、更新を実行するために使用されるプライマリサーバで、更新プロセスが集中しないようにできる。
ステージの一部ではないすべての管理対象デバイスは、最後の展開ステージが処理された後に、自動的に更新されます。
更新の進行中はステージを設定できません。
次の図は、[システム更新]ページ上の[展開ステージ]パネルを示しています。
図 12-1 [展開ステージ]パネル
次の表はカラム情報について説明しています。カラムの中には、ヘッダをクリックして一覧表示されている情報をソートできるものもあります。ソート順序を逆にするには、ヘッダを再度クリックします。
表 12-1 展開ステージカラムの説明
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カラム見出し |
説明 |
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ステージが実行される順序が表示されます。[]および[]オプションを使用してステージングの順序を変更できます。詳細については、ステージが開始する順序の変更を参照してください。 最初にリストされたステージは順序 1、2番目のステージは順序2などのように表示されます。このため、ステージ名にシーケンス番号を含める必要はありません。 |
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ステージを作成する際、[]>[]オプションを使用して指定するステージの名前です。 この名前は、その目的を示すように十分に内容のわかるものにしてください。 |
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このカラムには、[オプションが含まれています。このオプションは、ステージのメンバーすべてを一覧表示する[ステージメンバーの変更]ダイアログボックスを開きます。このダイアログボックスを使用して、ステージにメンバーを追加したり、ステージからメンバーを削除できます。 ステージメンバーシップには、個別のデバイスと、デバイスを含むグループを含めることができます。 詳細については、展開ステージのメンバーシップの変更を参照してください。 |
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各ステージの現在の動作を表示します。この動作は、[]>[]オプションを使用して変更できます。詳細については、ステージング動作の変更を参照してください。 |
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更新が展開された後のデバイスの再起動の動作を表示します。 更新の中には、デバイスに展開された後にデバイスの再起動を必要としないものもあります。ただし、更新プロセスを完了させるのに再起動が必要な場合は、デバイスが再起動されるまで展開は完了しません。 再起動オプションは次のとおりです。
詳細については、再起動の動作の変更を参照してください。 |
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分で一覧表示されている、ステージのタイムアウトが表示されます。これは、[]>[]オプションを使用して変更できます。デフォルトは0日と0時間3分で、ステージタイムアウトの設定で変更が可能なグローバルタイムアウト時間です。ここで値を変更すると、選択した展開ステージに対する値のみが変更されます。 この時間の値に到達すると、そのステージの展開が終了し、次のステージが開始されます。時間の長さが十分でないと、ステージのメンバーであるデバイスすべてに対して展開が完了しない可能性があります。 詳細については、ステージのタイムアウトの変更を参照してください。 |
ZENworksコントロールセンターで、左側のペインの[]をクリックし、[]タブをクリックします。
[展開ステージ]パネルで、[]をクリックし、[]を選択します。
展開の処理中にステージを追加することはできません。
展開ステージ名を指定し、[]をクリックします。
[]タブに、展開ステージがデバイスフォルダとして表示されます。したがって、フォルダの目的がわかるような名前を指定する必要があります
ZENworksコントロールセンターのデバイスのリストでグループをソートするために、名前の先頭に「展開ステージ」のようなものを含めることができます。
ZENworksコントロールセンターでの名前付けの詳細については、セクション A.0, ZENworksコントロールセンターの命名規則を参照してください。
新しく作成されたステージには、メンバーが含まれていません。メンバーを追加するには、ステージのメンバーシップを変更する必要があります。
展開ステージにデバイスを追加します。
[]カラムで、メンバーを追加するステージの[]をクリックします。
[]をクリックし、デバイスを参照して選択し、[]をクリックします。
個別のデバイス、デバイスグループ、またはそれらを組み合わせたものを追加できます。
同じ展開ステージまたは異なるステージで、管理対象サーバとワークステーションの両方を持つことができます。または、サーバとワークステーションを別の展開ステージに分割できます。
重要:いくつかのネットワークサーバは、ZENworks管理で使用するプライマリサーバになります。また、ネットワーク上のその他のサーバは、ZENworks Adaptive Agentがインストールされた管理対象デバイスのみになります。
他の管理対象サーバを更新する前や、特に管理対象ワークステーションを更新する前に、プライマリサーバを更新する必要があります。
ステージへのメンバーの追加が終了するまで、ステップ 4.bを繰り返します。
展開ステージのシークエンスを並べ替える必要がある場合、ステージを選択し、[]または[]をクリックします。
テスト目的でステージの1つを使用している場合、リスト内の最初のものを使用してください。
ステージのタイムアウトにより、ステージが終了するまでの時間の長さが設定されます。デフォルトのタイムアウトは3日です。このセクションの手順を使用して、個々のステージのタイムアウト用に値を設定します。グローバルなステージタイムアウト値は、ステージタイムアウトの設定の次のステップによって確立されます。
更新の進行中はステージを変更できません。
選択したステージのタイムアウト値を設定するには、次の手順に従います。
ZENworksコントロールセンターで、左側のペインの[]をクリックし、[]タブをクリックします。
[展開ステージ]パネルで、ステージのチェックボックスをオンにし、[]をクリックします。次に、[]を選択すると、次のダイアログボックスが表示されます。
タイムアウト値を指定します。
このタイムアウト値の変更は、選択したステージにのみ適用されます。このステージにタイムアウト値を指定する場合は、ステージ内のすべてのデバイスを更新するのに十分な長さの値を設定します。十分な時間を設定しないと、更新されないデバイスが発生する可能性があります。
ステージが完了する前にタイムアウト値に到達すると、展開プロセスが終了し、管理者にエラーメッセージが送信されます。
(オプション)[]チェックボックスをオンにして、グローバルなタイムアウト値を使用して指定します(デフォルトは 3日、0時間、および 0分)。
詳細については、ステージタイムアウトの設定を参照してください。
[]をクリックします。
デフォルトのステージの動作では、設定されたステージを自動的に進めます。デフォルト動作は変更できます。1つのステージのステージング動作を変更すると、その変更はすべてのステージに対して有効になります。
ZENworksコントロールセンターで、左側のペインの[]をクリックし、[]タブをクリックします。
[展開ステージ]パネルで、ステージの隣にあるチェックボックスをオンにし、[]をクリックします。次に、[]を選択すると、次のダイアログボックスが表示されます。
次のステージ動作の1つを選択します。
自動的にステージを進める: 1つのステージで更新が完了すると、次のステージが開始されます。これはデフォルトの動作です(チェックボックスがオンになっています)。
最後のステージが完了すると、該当するデバイスでステージのメンバーでないものが処理されます。
通知とともに自動的にステージを進める: 最初のステージを開始し、完了時に電子メール通知を送信します。次に、次のステージを自動的に開始します。
このオプションを使用するには、[]セクションの[システム更新のダウンロード]の設定ページで、通知方法を設定する必要があります。
次のステージに手動で進み、完了時に通知する: テストグループへの更新の結果の確認など、ステージ間でのユーザアクションのために、この方法を使用します。
このオプションは、最初のステージを自動的に開始します。ステージが完了したら、電子メール通知が送信され、次のステージを手動で開始するまでシステムが待機します。
このオプションを使用するには、[]セクションの[システム更新のダウンロード]の設定ページで、通知方法を設定する必要があります。
[]をクリックします。
更新の中には、デバイスに展開された後にデバイスの再起動を必要としないものもあります。ただし、更新プロセスを完了させるのに再起動が必要な場合は、デバイスが再起動されるまで展開は完了しません。
再起動の動作を変更するには、次の手順に従います。
ZENworksコントロールセンターで、左側のペインの[]をクリックし、[]タブをクリックします。
[展開ステージ]パネルで、1つ以上の展開ステージのチェックボックスをオンにし、[]をクリックします。次に、[]をクリックします。
次のいずれかを行います:
更新の適用が完了したら、再起動するようにユーザに要求(デフォルト): 更新が適用されるとすぐに、再起動するように要求が表示されます。ユーザが最初に再起動を拒否した場合、デバイスが再起動されるまで、デバイスを再起動するよう定期的に要求されます。
デバイスを再起動しない: デバイスは再起動されませんが、デバイスが再起動されるまで、再起動するように定期的にユーザに要求します。
デバイスを強制的に再起動: 更新で再起動が必要である場合、更新が適用されると、ユーザの介入なしにデバイスが自動的に再起動されます。
[]をクリックします。
ZENworksコントロールセンターで、左側のペインの[]をクリックし、[]タブをクリックします。
(オプション)展開ステージにデバイスを追加します。
[]カラムで、メンバーを追加するステージの[]をクリックします。
[]をクリックし、デバイスを参照して選択し、[]をクリックします。
個別のデバイス、デバイスグループ、またはそれらを組み合わせたものを追加できます。
同じ展開ステージまたは異なるステージで、管理対象サーバとワークステーションの両方を持つことができます。または、サーバとワークステーションを別の展開ステージに分割できます。
重要:いくつかのネットワークサーバは、ZENworks管理で使用するプライマリサーバになります。また、ネットワーク上のその他のサーバは、ZENworks Adaptive Agentがインストールされた管理対象デバイスのみになります。
他の管理対象サーバを更新する前や、特に管理対象ワークステーションを更新する前に、プライマリサーバを更新する必要があります。
ステージへのメンバーの追加が終了するまで、ステップ 2.bを繰り返します。
(オプション)展開ステージからデバイスを削除します。
[]カラムで、メンバーを削除するステージの[]をクリックします。
削除するデバイスの隣にあるチェックボックスを1つ以上オンにし、[]をクリックします。
ステージのメンバーシップの設定が完了したら、[]をクリックします。
ZENworksコントロールセンターで、左側のペインの[]をクリックし、[]タブをクリックします。
[展開ステージ]パネルで、名前変更される展開ステージのチェックボックスをオンにします。
[]をクリックします。
[名前変更]ダイアログボックスで、新しい名前を指定して、[]をクリックします。
ZENworksコントロールセンターでの名前付けの詳細については、セクション A.0, ZENworksコントロールセンターの命名規則を参照してください。
ZENworksコントロールセンターで、左側のペインの[]をクリックし、[]タブをクリックします。
[展開ステージ]パネルで、削除される展開ステージの1つ以上のチェックボックスをオンにします。
[]をクリックします。
削除したステージは復元できません。