settings.txtファイルには、イメージングブートプロセスの進行を制御するパラメータが含まれています。
settings.txtの実際のコピーをイメージングブートデバイス(CD、DVD、またはZENworksパーティション)のルートに置く必要があります。
settings.txtは各種パラメータを含むシンプルなテキストファイルです。1行に1つのパラメータが記載されています。各パラメータは一般的にPARAMETER=値の形式になっています。シャープマーク(#)で始まる行はコメントが記載された行なので、イメージングブートプロセスの実行中には無視されます。
このファイルをテキストエディタで手動で編集するには、zimgboot.exeユーティリティの オプションを使用するか、zimgboot.exeユーティリティの設定を変更します。
settings.txtファイル内の各パラメータの形式と機能を表 63-6に説明します。
表 63-6 Settings.txtのパラメータ
パラメータ |
指定内容 |
---|---|
MANUALREBOOT |
イメージングディスクから自動モードでワークステーションをブートした後に、bashプロンプトにアクセスしてワークステーションを手動で再起動する必要があるかどうかを指定します(イメージングデバイスからワークステーションを手動モードでブートした場合は、ワークステーションを手動で再起動する必要があります)。 イメージングデバイスからワークステーションをブートし、ブートプロセスを自動モードで実行すると、ZENworksイメージングエンジンが起動されて、イメージングサーバがチェックされ、そのワークステーションでイメージング処理を実行すべきかどうかが判断されます。実行すべきだと判断された場合、イメージングエンジンはイメージング処理を実行してから終了します。実行する必要がないと判断された場合は、イメージングエンジンは何も実行せずに終了します。 次に実行される処理は、このパラメータの設定によって決まります。このパラメータをコメントとして除外しているか、イメージセーフデータをチェックする場合などに役に立ちます。 に設定している場合は、イメージングデバイスを取り除くよう要求するメッセージが表示されます(CDやフロッピーディスクなど。必要な場合)。任意のキーを押して、通常のオペレーティングシステムでワークステーションを再起動します。このパラメータに を指定している場合は、ワークステーションは自動的に再起動されません。その代わりに、Linuxプロンプトが表示され、Linuxメニューやコマンドラインにより、追加的なイメージ関連タスクを実行できます。これは、再起動して通常のオペレーティングシステムに戻る前に、現在のパーティション情報や例:MANUALREBOOT=YES |
PARTITIONSIZE |
イメージングデバイスからワークステーションをブートするときにパーティションをローカルに作成することを選択した場合に、ZENworksパーティションに割り当てられるメガバイト数。デフォルトのサイズは150MBです。パーティションの最低サイズは50MBです。指定できる最大のサイズは2048MB (2GB)です。ネットワークに接続しなくても特定の状態にワークステーションを復元できるようにするためなど、イメージをZENworksパーティションに保存することを予定している場合は、このパラメータのサイズを大きめに指定します。 例:PARTITIONSIZE=500 |
netsetup |
DHCPを使用している場合は、このオプションを有効にします。特定のIPアドレスを使用している場合は、“dhcp”を“1”に書き換え、他の3つのIPアドレス行(HostIP、NETMASK、GATEWAY)を非コメント化して、設定します。 例:netsetup=dhcp |
HostIP |
スタティックなIPアドレスが必要な場合に、イメージングデバイスからデバイスをブートしたときに、ネットワークでの通信にデバイスが使用するIPアドレス。 例:HostIP=137.65.95.126 DHCPを使用する場合は、この項目を残し、次の2つのパラメータをコメント化します。 |
NETMASK |
ワークステーションがスタティックなIPアドレスを使用している場合に、ワークステーションが使用するサブネットマスク。 例:NETMASK=255.255.252.0 DHCPを使用する場合は、このパラメータをコメント化します。 |
GATEWAY |
ワークステーションがスタティックなIPアドレスを使用している場合に、ワークステーションが使用するゲートウェイのIPアドレス(ルータ)。 例:GATEWAY=137.65.95.254 DHCPを使用する場合は、このパラメータをコメント化します。 |
NAMESERVER |
ワークステーションで使用されるDNSドメイン名の解決に使用されるIPアドレス別に記載されたDNSネームサーバのリスト。空白を使用してエントリを区切ります。 例:NAMESERVER=123.45.6.7 123.45.6.9 DHCPを使用する場合は、このパラメータをコメント化します。 |
DOMAIN |
ワークステーションが使用する接続の識別に使用されるDNSドメインサフィックスのリスト。空白を使用してエントリを区切ります。 例:DOMAIN=example.novell.com example.xyz.org DHCPを使用する場合は、このパラメータをコメント化します。 |
PROXYADDR |
自動イメージングモードでイメージングデバイスからワークステーションをブートしたときに接続されるイメージング(プロキシ)サーバのIPアドレスまたはDNS名。 例: PROXYADDR=137.65.95.127 PROXYADDR=imaging.xyz.com このパラメータは、イメージングデバイスからワークステーションをブートするときにLinuxでPROXYADDR環境変数を設定する場合に使用します。自動モードで実行されている場合には、ZENworksイメージングエンジンがこの変数を読み込み、どのサーバに接続するかを判断します。自動モード、手動モード、どちらのモードで実行されている場合でも、ZENworksイメージングエンジンはこの変数により指定されているサーバにイメージング結果を記録しようとします。 |
export PS1="\`pwd \`#" |
バッシュシェルによって使用される文字列を設定します。=記号以降のテキストを編集して、文字列を変更できます。「‘」文字は、一重引用符ではなく、~キーで入力します。 |
export IMGCMD |
自動イメージングの動作を変更するにはIMGCMDを使用します。この変数がスクリプト(一連のコマンド)として定義される場合、そのスクリプト(一連のコマンド)は、通常のimg autoコマンド(/bin/imaging.sを参照)の代わりに実行されます。 |
netdevice=eth0 |
ネットワークアダプタを指定します。必要に応じて、eth0を適切なインタフェースに変更します。 |