63.1 Image Explorer (imgexp.exe)

Image ExplorerユーティリティをWindowsワークステーションで使用して、ワークステーションイメージを表示または変更し、アドオンイメージを作成、イメージファイルを圧縮し、イメージを分割します。

NetWare®パーティションなどのWindowsではないパーティションはイメージを開くときに確認できますが、その内容は表示されません。

Image Explorerを使用してNetWareサーバに保管されている4GBより大きいイメージを開くには、ワークステーションがNovell Client™ 4.9以降を実行しており、NetWareサーバはNovell Storage Services®(NSS)がインストールされて、NetWare 5以降を実行している必要があります。

ZENworks Imaging Explorerは、Microsoft Windowsエクスプローラと同じような外観を持ち、ほとんどの場合、同じように動作しますが、この2つは異なるプログラムであり、機能の違いが存在します。

重要:ベースイメージからBPBファイルを除外しないでください。このファイルを除外すると、ワークステーションがイメージの受信後に新しいオペレーティングシステムをブートできなくなります。

次の節では、Image Explorerを使用して実行できる作業について説明します。

63.1.1 Image Explorer (Imgexp.exe)の起動

Image Explorerユーティリティにはコマンドラインパラメータがありません。

  1. WindowsのスタンドアロンユーティリティとしてImage Explorerを起動するには、次の場所に置かれているimgexp.exeファイルをダブルクリックします。

    • Linux: /opt/novell/zenworks/zdm/winutils/nls/language

      Image ExplorerユーティリティはWindowsデバイス上で実行する必要があります。Windowsマシンからユーティリティファイルにアクセスするには、ユーティリティファイルがあるLinuxイメージングサーバ上でSambaを実行している必要があります。

    • NetWare: sys:\public\zenworks\imaging

      Image ExplorerユーティリティはWindowsデバイス上で実行する必要があります。Windowsマシンからユーティリティファイルにアクセスするには、ユーティリティファイルがあるNetWareサーバにドライブをマップしている必要があります。

    • Windows: zenworks\imaging

    または

    このユーティリティをサーバのNovell ConsoleOne®から起動する場合は、[ツール]>[ZENworksユーティリティ]>[イメージング]>[Image Explorer]の順にクリックします。

63.1.2 イメージを開く

  1. Image Explorer (Imgexp.exe)を開きます。

  2. ツールバーの[開く]ボタンをクリックし、イメージ(.zmg)ファイルを参照して選択し、[開く]をクリックします。

    大きなイメージファイルを開く場合は、時間がかかることがあります。

63.1.3 開いているイメージへのファイルまたはフォルダの追加

  1. Image Explorer (Imgexp.exe)を開きます。

  2. 左側のペインで、ファイルまたはフォルダを追加するパーティションまたはディレクトリを参照します。

  3. ツールバーの[ファイルの追加]ボタンまたは[Add Directory (ディレクトリの追加)]ボタンをクリックし、ファイルまたはフォルダを参照し、[追加]または[OK]をクリックします。

63.1.4 開いているイメージへのフォルダの作成

  1. Image Explorer (Imgexp.exe)を開きます。

  2. 左側のペインで、フォルダを追加するパーティションまたはディレクトリを参照し、[ディレクトリの作成]ボタンをクリックします。 をクリックします。次に、作成するフォルダの名前を入力して、[OK]をクリックします。

63.1.5 開いているイメージ決定後に適用される特定のWindowsレジストリ設定の追加

これはイメージが作成されるWindowsマシンにのみ適用されます。

  1. Image Explorer (Imgexp.exe)を開きます。

  2. 左側のペインでパーティションを選択し、[イメージ]をクリックし、[レジストリファイルの追加]をクリックします。

  3. 設定を含むレジストリ(.reg)ファイルを選択して、[追加]をクリックします。

レジストリファイルが、パーティションの固定された既知の領域に追加され、ワークステーションがイメージ受信後再起動するときに適用されます。

63.1.6 開いているイメージからのファイルまたはフォルダの除外

  1. Image Explorer (Imgexp.exe)を開きます。

  2. ファイルまたはフォルダを選択し、[編集][ファイル設定]の順にクリックし、選択したファイルまたはフォルダを除外するファイルセットを選択します。

    イメージは10のファイルセットを持ち、各ファイルセットには[設定1]、[設定2]のようにラベルが付けられています。メインウィンドウで選択したファイルまたはフォルダは、このダイアログボックスで選択したファイルセットからのみ除外されます。

63.1.7 開いているイメージのファイルまたはフォルダの削除の設定

  1. Image Explorer (Imgexp.exe)を開きます。

  2. ファイルまたはフォルダを選択し、[イメージ]をクリックし、[隠す]をクリックします。

重要:Image Explorerでファイルを削除しても、削除が設定されるだけで、まだファイルを取得することができます。削除対象として指定されたファイルは、イメージがパージされるまでイメージから削除されません。削除対象として指定されたファイルおよびフォルダは、イメージング中には復元されません。

63.1.8 開いているイメージからの削除を設定したファイルおよびフォルダのパージ

  1. Image Explorer (Imgexp.exe)を開きます。

  2. 開いているイメージが保存されていることを確認し、[ファイル]をクリックし、[削除されたファイルのパージ]をクリックします。

  3. イメージファイル名を参照するか新しいイメージファイル名を指定し、[保存]をクリックします。

63.1.9 開いているイメージからフォルダへのファイルまたはディレクトリの抽出

  1. Image Explorer (Imgexp.exe)を開きます。

  2. ファイルまたはディレクトリをクリックし、[ファイル]メニュー>[抽出]>[ファイル]の順にクリックし、フォルダを参照して選択し、[OK]をクリックします。

63.1.10 開いているイメージからのファイルまたはディレクトリのアドオンイメージとしての抽出

  1. Image Explorer (Imgexp.exe)を開きます。

  2. ファイルまたはディレクトリをクリックし、[ファイル]メニュー>[抽出]>[アドオンイメージ]の順にクリックし、新しいアドオンイメージの名前を入力して、[OK]をクリックします。

63.1.11 関連付けられたアプリケーションでの開いているイメージからのファイル表示

  1. Image Explorer (Imgexp.exe)を開きます。

  2. ファイルをクリックして、[ファイル]メニュー>[抽出と表示]の順にクリックします。

63.1.12 開いているイメージへの変更の保存

  1. Image Explorer (Imgexp.exe)を開きます。

  2. ツールバーの[保存]ボタンをクリックします。

63.1.13 ワークステーションアドオンイメージの作成

  1. Image Explorer (Imgexp.exe)を開きます。

  2. ツールバーの[新規作成]ボタンをクリックし、Windows Explorerを開き、アドオンイメージを入れるファイルとフォルダを参照し、Windows Explorerから右側のペインにそのファイルとフォルダをドラッグし、[保存]をクリックします。

63.1.14 新しいアドオンイメージへのパーティションの追加

  1. Image Explorer (Imgexp.exe)を開きます。

  2. ツールバーの[新規作成]ボタンをクリックし、イメージのルートをクリックして、[イメージ]をクリックし、[パーティションの作成]をクリックします。

    パーティションは既存のアドオンイメージやベースイメージには追加できません。

63.1.15 イメージの圧縮

圧縮オプションを設定して、イメージファイルの保存時間を短縮し、イメージングサーバ上にファイルを保管する容量を縮小できます。圧縮されていないイメージを元のファイルサイズから40~60%分圧縮できます。これは以前のバージョンのZENworks Desktop Managementで作成されたイメージでも可能です。

ZENworks Desktop Management Image Explorerにより、次の種類のイメージ圧縮が提供されます。

開いているイメージの圧縮

  1. Image Explorer (Imgexp.exe)を開きます。

  2. イメージ(.zmg)ファイルを参照し、[開く]をクリックします。

    大きなイメージファイルを開く場合は、時間がかかることがあります。

  3. [ファイル]>[イメージの圧縮]の順にクリックします。

  4. ディレクトリを参照して、新しいイメージファイル名を指定し、圧縮オプションを選択します。

    • スピード重視: 圧縮時間は最小ですが、作成される圧縮されたイメージファイルは最大になります。

    • バランス(推奨): 圧縮時間とイメージファイルのサイズのバランスが取られます。イメージ作成時のデフォルトはこのオプションです。

    • 容量重視: 最小のイメージファイルを作成しますが、圧縮時間がかかります。

  5. [圧縮]をクリックします。

    イメージ内で削除が設定されたファイルは、圧縮処理中に削除されます。

ファイルがImage Explorerにすべてロードされる前のイメージの圧縮

圧縮オプションを設定して、ファイルがImage Explorerにすべてロードされる前にイメージファイルを迅速に圧縮できます。

  1. Image Explorer (Imgexp.exe)を開きます。

  2. [ツール]>[QuickCompress]の順にクリックします。

  3. イメージファイル、ディレクトリを順に参照し、新しいファイル名を指定し、次の圧縮オプションを選択します。

    • スピード重視: 圧縮時間は最小ですが、作成される圧縮されたイメージファイルは最大になります。

    • バランス(推奨): 圧縮時間とイメージファイルのサイズのバランスが取られます。イメージ作成時のデフォルトはこのオプションです。

    • 容量重視: 最小のイメージファイルを作成しますが、圧縮時間がかかります。

  4. [圧縮]をクリックします。

    イメージ内で削除が設定されたファイルは、圧縮処理中に削除されます。

63.1.16 イメージの分割

1つのイメージファイルを複数のファイルに分割して、イメージ全体を複数のCDやDVDに分散して配置することができます。

ワークステーションイメージを分割していくつかのCDまたはDVDに分散して配置する場合、基本的に最初のCDまたはDVDにベースイメージを作成します。残りのCDまたはDVDにはアドオンイメージが配置されます。

いくつかのCDまたはDVDに分散して配置されているワークステーションイメージを復元するには、最初のCDまたはDVDを復元してから、アドオンイメージを含む残りのCDまたはDVDを復元します。詳細については、セクション 60.2, 手動によるワークステーションへのイメージの適用を参照してください。

分割イメージの復元は手動で行う作業であり、スクリプトイメージングでのみ自動化できます。詳細については、ステップ 7を参照してください。

イメージを分割するには、次のようにします。

  1. Image Explorer (Imgexp.exe)を開きます。

  2. [ツール]>[Image Split (イメージの分割)]の順にクリックします。

  3. 分割する既存のベースイメージを指定し、分割イメージを保管するディレクトリを指定し、各分割イメージファイルの最大ファイルサイズを指定します。

    イメージは個々のファイルを異なるイメージに配置することによって分割するため、指定した最大ファイルサイズよりも大きい単独のファイルがイメージに含まれる場合、イメージは分割できません。

  4. [分割]をクリックします。

63.1.17 イメージのパーティションのサイズ調整

ベースイメージについては、[元のサイズ]テキストボックスの値を編集して、イメージの復元時にイメージングエンジンによって作成されるパーティションのサイズを変更できます。

たとえば、20GBのハードドライブを搭載するワークステーションのベースイメージを作成し、そのイメージを60GBのハードドライブを搭載する新しいワークステーションに適用するとします。パーティションのサイズを増やさない場合、パーティションは20GBになり、残りの40GBは使用できなくなります。

ただし、[元のサイズ]テキストボックスの値を増やして新しいハードドライブの大きさに合わせると、ドライブ全体を使用できるように、イメージの復元時にZENworksイメージングエンジンがパーティションを拡大します。

パーティションのサイズを調整するには、次のようにします。

  1. Image Explorer (Imgexp.exe)を開きます。

  2. 左フレームのパーティションを右クリックし、[プロパティ]をクリックします。

  3. [元のサイズ]テキストボックスの値を増やす、または減らします。

    [元のサイズ]テキストボックスの値は、[最小サイズ]テキストボックスの値より小さくすることはできません。

    [元のサイズ]フィールドは、アドオンイメージに適用したり、変更したりできません。