zimglog.xmlは、イメージングサーバがインストールされ最初に起動された時点からの、イメージングサーバが受信したすべてのイメージング要求の時系列記録です。このログには、任意の場所で実施されたイメージング操作について情報を記録する目的でのみ送信された要求も含まれます。イメージングサーバログには、各イメージング要求のソース、タイプ、日時、および結果に関する情報が記録されます。
zimglog.xmlは、NetWareサーバではsys:\systemに、WindowsサーバではeDirectoryがインストールされているドライブ(c:\など)のルートに作成されます。Linuxサーバでは作成されません。
zimglog.xmlはXMLファイルです。最も古いイメージング要求はファイルの先頭に、最新のものは最後に記録されています。このファイルは、(テキストエディタを使用して)手動で一部または全部を削除しない限り、大きくなっていきます。イメージングサーバを再起動しても、ログはクリアされません。
ログには、各イメージング操作が複数の行から成るまとまりとして入力されます。次に示すのは、2件のエントリがあるログファイルの例です。1つ目はアップロードに成功した操作の例で、2つ目はダウンロードに失敗した操作の例です(アップロードとは、クライアントイメージを作成したうえで、イメージングサーバまたはその他の利用可能な(ローカルの)媒体に保存することで、ダウンロードとは、イメージングサーバまたはローカルの媒体からクライアントイメージを取得して、クライアントに適用することです)。
<ZENImageLog> <CN=CV7PB00:C0:4F:DC:2A:B5.O=sales> <Tree>XYZ</Tree> <Status>Success</Status> <Operation>Upload</Operation> <ImageType>Base Image</ImageType> <ImagePath>\\XYZ_SERVER\sys\imgs\dell_nt.zmg</ImagePath> <Timestamp>Thur Nov 22 13:10:05 2001 </Timestamp> </CN=CV7PB00:C0:4F:DC:2A:B5.O=sales>
<CN=CV7PB00:C0:4F:DC:2A:B5.O=sales> <Tree>XYZ</Tree> <Status>Failure</Status> <ErrorMessage>Unable to find an image to download</ErrorMessage> <Operation>Download</Operation> <Timestamp>Thur Nov 22 13:13:17 2001 </Timestamp> </CN=CV7PB00:C0:4F:DC:2A:B5.O=sales> </ZENImageLog>
表 63-10は、先に表示されたログエントリで構成される各種XMLエレメントの説明です。<>各エレメントには、<tree>や</tree>といった開始タグと終了タグがあります。そのエントリ内のすべてのエレメントは一番外側のエレメントに含まれることになります。
表 63-10 zimglog.xmlログエントリのXMLエレメント
XMLエレメント |
指定内容 |
---|---|
Outermost_Container |
イメージング操作を要求したワークステーションのeDirectoryの識別名。ZENworksイメージングエンジンはワークステーションのイメージセーフデータからこの名前を読み込みます。ワークステーションの名前が見つからない(たとえば、ワークステーションがeDirectoryでオブジェクトとして登録されていないなど)場合は、代わりに、要求に応えたイメージングサーバの名前(例: XYZ_SERVER)が記録されます。 |
Tree |
Outermost_Containerエレメントにより指定されるワークステーションまたはサーバを含むeDirectoryのツリー。 |
Status |
要求されたイメージング操作が成功したか、失敗したかに関する情報。 |
ErrorMessage |
要求されたイメージング操作に失敗した理由(該当する場合)。 |
操作 |
要求されたイメージング操作がアップロード、ダウンロードどちらであったかに関する情報。アップロードとは、クライアントイメージを作成したうえで、イメージングサーバまたはその他の利用可能な(ローカルの)媒体に保存することです。ダウンロードとは、イメージングサーバまたはローカルの媒体からクライアントイメージを取得して、クライアントに適用することです。 メモ:操作エレメントがないログエントリも一部あります。通常、以前の操作に対するフォローアップの場合にこのようなエントリになります。たとえば、ダウンロード操作に成功したことを示すエントリの次に、イメージングサーバがeDirectoryからのイメージセーフデータの取得に失敗したことを示すエントリ(タイムスタンプが数秒後になっていて、操作の指定がない状態)があるとします。この場合は、ダウンロードを受信したばかりのクライアントが独自のイメージセーフデータを持っていなかったため、イメージングサーバが、そのクライアントに適用するためにeDirectoryからデータを取得したと考えることができます。 |
ImageType |
作成または取得されたイメージがベースイメージ、アドオンイメージのどちらであったかを示す情報。ベースイメージの場合は、イメージが適用される前に、既存のすべてのパーティションとデータが削除されます。アドオンイメージの場合は、追加データで補強されるだけで、既存のパーティションは変更されません。 |
ImagePath |
作成、取得、または要求されたイメージの完全なパスおよびファイル名。 |
Timestamp |
要求されたイメージング操作の結果がイメージングサーバに記録された日時。年月日、曜日、および24時間表記による時間および秒数。 |