49.4 eDirectory属性マクロ

Application Launcherは、現在ログインしているユーザや現在のアプリケーションオブジェクトの属性、または他のeDirectoryオブジェクトの属性から情報を引き出すマクロをサポートしています。

次の節では、マクロ構文を説明し、その例を示します。

有効なアプリケーションオブジェクトのプロパティでマクロを使用する方法については、セクション 49.8, マクロを使用できるアプリケーションオブジェクトのプロパティを参照してください。

49.4.1 構文

eDirectory属性マクロでは、次の構文を使用します。

%object_name.container;eDirectory_attribute%

表 49-4 マクロ構文

要素

説明

%

マクロとしてのフラグをテキストに設定します。マクロ全体を%文字で囲む必要があります。

.object_name.container;

属性を読み取る対象のeDirectoryオブジェクトを示します。

現在ログインしているユーザの属性を使用する場合は、この要素を省略します。たとえば、%CN%は、現在ログインしているユーザの共通名を返します。

アプリケーションオブジェクトの属性を使用する場合は、.object_name.container をアスタリスク(*)に置き換えます。たとえば、%*;DN%は、アプリケーションオブジェクトの識別名を返します。

eDirectory_attribute

読み取る属性を定義します。

ConsoleOneスキーママネージャ([ツール]メニューから選択)を使用して、eDirectoryオブジェクトに関する使用可能な属性を確認することができます。

49.4.2

次の表は、eDirectory属性マクロの例です。

表 49-5 マクロの例

マクロ

説明

%CN%

現在ログインしているユーザの共通名を返します。

%DN%

現在ログインしているユーザの識別名を返します。

%Full Name%

現在ログインしているユーザのフルネームを返します。これは、[ユーザオブジェクト]>[一般]タブ>[識別]ページ>[氏名]フィールドで定義された名前です。

%Given Name%

現在ログインしているユーザの名(ファーストネーム)を返します。これは、[ユーザオブジェクト]>[一般]タブ>[識別]ページ>[指定した名前]フィールドで定義された名前です。

%Surname%

現在ログインしているユーザの姓(ラストネーム)を返します。これは、[ユーザオブジェクト]>[一般]タブ>[識別]ページ>[Last Name (姓)]フィールドで定義された名前です。

%*;DN%

(マクロを使用している)アプリケーションオブジェクトの識別名を返します。

%*;App:Caption%

アプリケーションオブジェクトを指定するアプリケーションアイコンのタイトルを返します。これは、[アプリケーションオブジェクト]>[識別]タブ>[アイコン]ページ>[アプリケーションアイコンのタイトル]フィールドで定義されたタイトルです。

*;App:Path%

アプリケーションオブジェクトに対して定義された、アプリケーションの実行可能ファイルへのパスを返します。これは、[アプリケーションオブジェクト]>[実行オプション]タブ>[アプリケーション]ページ>[ファイルへのパス]フィールドで定義されたパスです。

%*;App:GUID%

アプリケーションオブジェクトのGUIDを返します。これは、[アプリケーションオブジェクト]>[配布オプション]タブ>[オプション]ページ>[GUID]フィールドで定義されたGUIDです。

%.JSmith.Novell;Description%

Novellコンテナ内のJSmtihユーザオブジェクトに関する説明を返します。これは、[ユーザオブジェクト]>[一般]タブ>[識別]ページ>[説明]フィールドで定義された説明です