インベントリサービスオブジェクトの設定では、関連付けられたインベントリ対象ワークステーションのスキャンを設定します。
インベントリサービスオブジェクトを設定するには
ConsoleOneで、インベントリサービスオブジェクト(Inventory Service_server_name)を右クリックし、 をクリックして、[インベントリサービスオブジェクトのプロパティ]ページを表示します。
次の設定を変更します。
[Inventory Server Role]: インベントリをスキャンするために展開したサーバに基づいて、サーバの役割を指定する必要があります。詳細については、セクション 72.4, インベントリサーバの役割の理解を参照してください。
選択した新しい役割に基づいて、次に実行されるアクションのリストが表示されます。たとえば、ルートサーバの役割をインベントリ対象ワークステーションが接続されているルートサーバに変更する場合、接続したインベントリ対象ワークステーションのワークステーションインベントリポリシーを設定する必要があります。同様に、その他のサーバの役割を変更するには、新しい役割への変更を有効にするためのアクションを実行してください。詳細については、セクション 73.1.7, インベントリサーバの役割変更を参照してください。
役割の変更は、既存のインベントリの展開に影響を及ぼす可能性があるため、注意して行ってください。
[スキャンデータを破棄する時刻]: 日付および時刻を指定します。[スキャンデータを破棄する時刻]の前に収集されたスキャン情報が格納されているスキャンデータファイル(.zipファイル)は破棄されます。インベントリサービスオブジェクトのプロパティページで指定します
[スキャンディレクトリパス]: スキャンデータファイルを格納するインベントリサーバのボリューム名を選択します。
スキャンディレクトリ(scandir)パスは、スキャンデータファイルを格納するインベントリサーバの場所です。スキャンディレクトリのパスの書式はinventory_server_name\volume_of_the_server_directoryとなります。
NetWareサーバでは、スキャンディレクトリのパスに指定したインベントリサーバ名は変更できません。ディレクトリ名を変更するには、
ボタンをクリックし、既存のディレクトリを選択します。Windowsサーバでは、スキャンディレクトリのパスに指定したインベントリサーバ名は変更できません。ディレクトリ名を変更するには、手動でディレクトリ名を入力する必要があります。
Linuxサーバの場合、このプロパティページでスキャンディレクトリパスに指定したインベントリサーバ名またはディレクトリパスは変更できません。しかし、zeninvsharesスクリプトを使用してディレクトリパスを変更することができます。詳細については、セクション 73.4, Linuxインベントリサーバでのスキャンディレクトリパスの変更を参照してください。
[ワークステーションのスキャンの有効化]: このオプションを選択して、インベントリサービスオブジェクトに関連付けられたインベントリ対象ワークステーションをスキャンするハードウェアおよびソフトウェアを指定します。スキャナは、このオプションが有効になっている場合にのみ、インベントリ情報を収集します。デフォルトでは、インベントリ対象ワークステーションのハードウェア情報のみがスキャンされて収集されます。
[フルスキャンの開始]: 初めてインベントリ対象ワークステーションをスキャンするとき、スキャナはインベントリ対象ワークステーションのすべてのインベントリを収集します。インベントリ対象ワークステーションの完全なインベントリスキャンをフルスキャンといいます。インベントリ対象ワークステーションがスキャンされた後、次回のスキャン以降は現在のインベントリ情報と保持されている履歴データが比較されます。インベントリ対象ワークステーションが変更されている場合は、最後にスキャンが実行されてからインベントリに加えられた変更点のみを収集するデルタスキャンが作成されます。インベントリ対象ワークステーションの最初のスキャンに引き続いて実行される各スキャンでは、このデルタスキャンがデフォルトで実行されます。インベントリコンポーネントからレポートされたステータスログに、インベントリ対象ワークステーションのスキャンが正常に終了しなかったことが示されている場合は、強制的にフルスキャンを実行できます。このポリシー設定は、ポリシーに関連付けられているすべてのインベントリ対象ワークステーションに適用されます。ポリシーを無効にするには、個々のインベントリ対象ワークステーションについてこのオプションを設定します。ワークステーションオブジェクトの設定の詳細については、セクション 73.6, ワークステーションインベントリポリシーの設定を参照してください。
メモ:ワークステーションインベントリポリシーを使用して、スケジュールフルスキャンを設定し、一定回数のデルタスキャンを実行した後フルスキャンを送信できます。この値は5から65535に設定する必要があります。スケジュールフルスキャンを実行しない場合は、値を65535に設定します。
ソフトウェアディクショナリルールを設定するには、セクション 76.3, ZENworks 7インベントリ対象ワークステーションでスキャンされるソフトウェアインベントリ情報のカスタマイズを参照してください。
タブをクリックします。ソフトウェアディクショナリルールの設定方法の詳細については、[OK]をクリックします。
メモ:Inventoryポリシーを変更するか、またはオブジェクトを設定する場合は、常にInventory Serviceを停止します。オブジェクトのポリシーおよびプロパティを設定します。インベントリサービスを再開します。インベントリサービスの起動方法の詳細については、セクション 73.1.5, インベントリサービスの開始と停止を参照してください。