Application LauncherはHTTPまたはHTTPSプロトコルを使用して、イベント情報をXMLデータとしてDesktop Management Application Reportingサーブレット(zfdamrServlet)に送信できます。サーブレットはメッセージを処理して、ZENworksに同梱されているSybaseデータベースなどのJDBC対応データベースに追加します。
XMLを使用するレポート機能をセットアップするには、次の作業を実行します。
Reportingサーブレットを使用するには、次のいずれかのサーバ環境が必要です。表示されているバージョン番号は最低限のバージョン要件です。
表 44-1 Reportingサーブレットの要件
1 Support Pack 2またはそれ以降が必要です。Support Pack 2またはそれ以降が適用されていない場合、Reportingサーブレットのサーバ利用率は100%に上昇して、そのまま変わりません。
2 JVMは、ZENworks 7 Middle Tier ServerのインストールプログラムによってSLES 9 SP1サーバにインストールされます。
3 JVMは、Novell Open Enterprise Serverに同梱され、Novell Open Enterprise Serverのインストールプログラムによってインストールされます。
NetWare 6.5へのTomcatのインストールについては、NetWare 6.5のマニュアルを参照してください。
NetWare 6へのTomcatのインストールについては、NetWare 6のマニュアルを参照してください。
Windows 2000へのTomcatのインストールについては、Apache TomcatのWebサイトを参照してください。
OES LinuxはTomcatをインストールした状態で出荷されます。
Reportingサーブレットをインストールするサーバ環境が、前の節(Reportingサーブレットの要件を満たす)に表示されたソフトウェア要件を満たしていることを確認します。
Desktop Managementサーバの/opt/novell/zenworks/zdm/winutils/nalreportingディレクトリから/var/opt/novell/tomcat4/webappsにzfdamrServlet.warファイルをコピーします。
Tomcatを再起動して、zfdamrServlet.warファイルを展開します。LinuxでTomcatを再起動するには、コマンドラインで「/usr/share/tomcat/bin/startup.sh」と入力します。
または
Tomcatを再起動しない場合は、Tomcatに同梱されているツールを使用して、ファイルを展開します。
Reportingサーブレットをインストールするサーバ環境が、前の節(Reportingサーブレットの要件を満たす)に表示されたソフトウェア要件を満たしていることを確認します。
Desktop Managementサーバのsys:\public\reporting\canned\nalレポートディレクトリからsys:\tomcat\4\webappsにzfdamrServlet.warファイルをコピーします。
Tomcatを再起動して、zfdamrServlet.warファイルを展開します。
または
Tomcatを再起動しない場合は、Tomcatに同梱されているツールを使用して、ファイルを展開します。
sys:/apache2/conf/httpd.confファイルを開きます。
ファイルの最下部に次の行を追加します。
Include sys:/public/Reporting/canned/Nal Reports/zfdamrServlet.conf
httpd.confファイルを保存します。
Apache Webサーバを再起動します。
Reportingサーブレットでは、レポートイベントの書き込み先のデータベースに関する情報が必要です。この情報を指定するには、次の手順に従います。
web.xmlファイルを開きます。このファイルはTomcatのwebapps\zfdamrservlet\web-infディレクトリにあります。
Sybaseデータベースを使用している場合は、
パラメータを検索して、パラメータの値をデータベースサーバのIPアドレスに変更します。Sybaseデータベースの場合、変更する必要があるパラメータはIPアドレスだけです。または
Sybase以外のデータベースを使用している場合は、使用するデータベースに合わせて、下で説明するパラメータを変更します。Microsoft SQLデータベースを使用している場合は、TID 10094306の説明に従ってください。
dbuser: データベースへの書き込みアクセス権を持つユーザ名を指定します。読み取りアクセス権は必要ありません。設定済みのユーザ名(MW_DBA)は、Desktop Management Serverインストールプログラムによって作成されるSybaseデータベースに対するデフォルトの読み書き可能ユーザ名です。ZENworks Sybaseデータベースを使用していて、デフォルトの読み書き可能ユーザ名を変更していない場合は、このパラメータを変更する必要はありません。
dbpasswd: dbuserパラメータで指定したユーザ名に対するパスワードを指定します。設定済みのパスワード(novell)は、Desktop Management Serverインストールプログラムによって作成されるSybaseデータベースに対するデフォルトの読み書き可能ユーザのパスワードです。ZENworks Sybaseデータベースを使用していて、デフォルトの読み書き可能ユーザのパスワードを変更していない場合は、このパラメータを変更する必要はありません。
dbip: データベースを実行しているサーバのIPアドレスを指定します。
dbport: データベースがリッスンしているポートを指定します。設定済みのポート(2638)は、Desktop Management Serverインストールプログラムによって作成されるSybaseデータベースに対するデフォルトのNetWareサーバポートです。NetWareにインストールされたZENworks Sybaseデータベースを使用していて、デフォルトのポートを変更していない場合は、このパラメータを変更する必要はありません。
dbprotocol: データベースへのアクセス時に使用するプロトコルを指定します。Sybaseの場合、「jdbc」です(あらかじめ設定された値)。
dbsubprotocol: データベースへのアクセス時に使用するサブプロトコルを指定します。Sybaseの場合、「sybase」です(あらかじめ設定された値)。
dbsubname: データベースへのアクセス時に使用するサブネームを指定します。Sybaseの場合、「Tds」です(あらかじめ設定された値)。
dbdriver: データベースへのアクセス時に使用するフルクラスのドライバを指定します。このドライバは、dbprotocolパラメータに表示されたプロトコルをサポートしている必要があります。Sybaseの場合、com.sybase.jdbc2.jdbc.SybDriverです(あらかじめ設定された値)。
ファイルを保存します。
Tomcatを再起動します。
Application LauncherでXMLを使用してアプリケーションイベントをレポートできるようにするには、次の作業を実行します。
XMLターゲットポリシーを有効にして、コンテナと関連付けるには
ConsoleOneで、使用するSLPのプロパティパッケージを右クリックし、
をクリックします。または
SLPのプロパティパッケージがない場合は、新しいパッケージを作成するコンテナを右クリックし、
> の順にクリックします。ポリシーパッケージウィザードに従って、SLPのプロパティパッケージを作成します。[一般]ページで、
列のチェックボックスを選択し、[XMLターゲット]ポリシーを有効にします。リストから
を選択し、 をクリックして、[XMLターゲット]プロパティページを表示します。をクリックして[XML URL]ダイアログボックスを表示します。XMLデータの送信先のURLを入力して をクリックすると、入力したURLがリストに追加されます。
URLにはポート番号が含まれている必要があります。デフォルトでは、WindowsまたはNetWareではポート8080、およびOES LinuxおよびSLESではポート8180です。これらの環境ではこのポートはデフォルトのTomcatポートであり、XMLレポーティングのService Location Policyが、Tomcat上で実行されているzfdamrServletを検索するために必要です。
WindowsまたはNetWare上のReportingサーブレットのURLは次のとおりです。
http://ip_address:8080/zfdamrServlet/run
Linux (OES LinuxまたはSLES)のReportingサーブレットのURLは次のとおりです。
http://ip_address:8180/zfdamrServlet/run
ここで、ip_addressは、Reportingサーブレットが実行されているサーバのIPアドレスまたはDNSホスト名です。
ステップ 4を繰り返して、さらにURLを追加します。
URLを追加し終わったら、
をクリックして[一般]ページに戻ります。をクリックして[関連付け]ページを表示します。
このページを使用して、Web URLに送信するXMLレポートの対象になるユーザまたはワークステーションが配置されているコンテナにSLPのプロパティパッケージを関連付けます。ユーザオブジェクトおよびワークステーションオブジェクトが配置されているコンテナがペアレントコンテナに複数含まれている場合は、各コンテナを選択する代わりに、ペアレントコンテナを選択することができます。
をクリックし、追加するコンテナを参照して選択します。 をクリックして、選択したコンテナをリストに追加します。
ステップ 8を繰り返して、さらにコンテナを追加します。
コンテナを追加し終わったら、
をクリックして情報を保存します。XMLターゲットポリシーを有効にしたら、XMLレポート機能を使用するためにアプリケーションオブジェクトを設定できます。イベントのレポート機能はアプリケーションごとに設定します。したがって、イベントのレポートを収集するアプリケーションと、収集しないアプリケーションを選択できます。
XMLレポート機能を使用するためにアプリケーションを設定する方法については、セクション 44.5, レポート機能を使用するためのアプリケーションの設定を参照してください。