11.2 1台のWindows 2000 Serverへのコンポーネントのインストール

メモ:この節の情報は、ZENworks 7 Desktop Management with Support Pack 1にも適用されます。

必要なコンポーネントのインストールに関する以下の高度な手順を使用して、1台のWindows 2000/2003サーバで、ZENworks Desktop Managementを実行します。

  1. Novell eDirectory™をインストールします。これには次の補完ソフトウェアが必要です。

    • 元のバージョンのZENworks 7 Desktop Managementを使用している場合、eDirectory 8.7のライセンス登録が必要です。eDirectory 8.7.x評価ライセンスに必要なファイルは、Novell eDirectory 8.7.x評価ライセンスダウンロードWebサイトからダウンロードできます。Novell ZENworks 7 Companion 1 CDにあるNovell eDirectory 8.7.3には、eDirectoryインストール中にこれらのファイルを要求するライセンスウィザードが含まれています。

      ZENworks 7 Desktop Management with Support Pack 1を使用する場合は、ZENworksのライセンスを購入することにより、eDirectory 8.8.1を使用できます。Novell eDirectory 8.8.1は、Novell ZENworks 7 with Support Pack 1 Companion 1 CDに収録されています。

    • Novell Client™ 4.9 Support Pack 1a以降がインストールされている必要があります。最新のNovell Client (バージョン4.91 SP2以降)は、NovellダウンロードWebサイトからダウンロードできます。

      重要:Windows 2000/2003サーバにNovell Clientをインストールして、同じマシンにMiddle Tier Serverをインストールした場合、このサーバからNovell Clientをアンインストールすると、Middle Tier Serverで障害が発生します。Novell Clientのアンインストールプログラムを実行すると、ZENworks Middle Tier Serverで必要とされる重要なファイルが削除されます。

      この同じソフトウェアの組み合わせのシナリオで、Novell Clientを4.9 SP2にアップグレードすると、異なるバージョンのnicm.sysがインストールされます。ZENworks 7 Middle Tier Serverに含まれるnicm.sysを使用しないと、Middle Tier Serverで障害が発生します。

      この問題を回避するには、次の2つのオプションがあります。

      • 1) クライアントをアップグレードする前にZENworks 7 Middle Tier Serverに含まれるnicm.sysファイルを保存し、アップグレード後に再びコピーします(この場合、クライアントのアップグレード後にMiddle Tierを再インストールすることによっても実行できます)。
      • 2) クライアントのアップグレード後に、Novell Support KnowledgebaseのTID 10093371からnicm.sysをダウンロードし、コピーすることにより、更新されたクライアントバージョンのnicm.sysを上書きします。
    • 元のバージョンのZENworks 7 Desktop Managementを使用している場合、ConsoleOne® 1.3.6をインストールします。

      ZENworks 7 Desktop Management with SP1を使用している場合は、ZENworks 7 with Support Pack 1 Companion 1 CDに収録されているConsoleOne 1.3.6eをインストールします。

  2. Active Directoryも、このサーバにインストールされている(すなわち、サーバがプライマリドメインコントローラである)場合、eDirectory LDAPがデフォルト以外のポートでリッスンするように設定されていることを確認します(389: 非保護、636: 保護)。

    1. LDAPサーバオブジェクトを変更できる権利を持つように、Novell Clientからは、Admin(またはそれと同等)としてeDirectoryにログインします。

    2. ConsoleOneで、[LDAPサーバ]オブジェクトを右クリックし、[プロパティ]>[一般]の順に選択します。

    3. [TCP Port (TCPポート)]フィールドで、TCPポートをデフォルト以外のポートに変更します(ポート388などが適しています)。

      この操作は旧バージョンのeDirectoryでは若干異なります。場合によっては、LDAPサーバの[その他]のページを開き、[TCP Port (TCPポート)]プロパティを探して、値の変更が必要です。

    4. [SSL Configuration (SSL設定)]タブをクリックして、[SSL Configuration (SSL設定)]ページを開きます。

    5. [SSL Port (SSLポート)]フィールドで、ポート番号を636以外の数字に変更し、[適用]をクリックします。

      ポート変更の適用後、エラーが表示される場合、それを無視してエラーダイアログボックスを閉じることができます。

    6. [NLDAPサーバを即時リフレッシュ]ボタンをクリックします。

      NLDAPサーバのリフレッシュ後、エラーが表示される場合は、それを無視してエラーダイアログを閉じることができます。

    7. Windowsのデスクトップで、[スタート]>[設定]>[コントロールパネル]の順にクリックして、[NDS Services]をダブルクリックします。

    8. [NDS Services]ウィンドウで、nldap.dlmを選択して、[開始]をクリックしてTCPポートへの変更に同意します。

      コマンドプロンプトで次のコマンドを入力することにより、LDAPサーバがリッスンしているポートを確認できます。

      netstat -a -n
      
  3. iMonitorもこのサーバにインストールされている場合、80以外のポートで実行するように設定します。

    1. Windowsのデスクトップで、[スタート]>[プログラム]>[管理ツール]>[インターネット サービス マネージャ]の順にクリックします。

    2. [インターネット インフォメーション サービス]ウィンドウでプラス記号(+)をクリックし、コンソールツリーのサーバノードを展開します。

    3. [既定のWebサイト]アイコンで、(停止中の)説明について確認します。

      Webサイトが実行中の場合、ステップ 3.dに進みます。

      Webサイトが停止している場合、ステップ 3.eに進みます。

    4. (条件付き)コマンドプロンプトに次のコマンドを入力することにより、IIS Webサーバを停止します。

      iisreset /stop
      
    5. デスクトップから、[スタート]>[設定]>[コントロールパネル]>[NDS Services]を順にクリックして、[NDS iMonitor]を選択し、[停止]をクリックして、iMonitorサービスを停止します。

      画面はリフレッシュされず、サービスが停止されていることを示さない場合があります。場合によっては、NDS®サービスを閉じて、もう一度それらを開き、サービスが停止していることを確認する必要があります。

      コマンドプロンプトに次のコマンドを入力して、ポート80でリッスンしているサービスがないことを確認できます。

      netstat -a -n
      
    6. 競合するポートの設定を変更します。ConsoleOneから、eDirectoryサーバと同じコンテナで、[HTTPサーバ-<サーバ名>]オブジェクトを右クリックし、[プロパティ]をクリックします。

    7. httpDefaultClearPortおよびhttpDefaultTLSPort attributes属性を展開します。

    8. 各属性の値を選択して[変更]をクリックし、DHostコンソールとndsimon用として、他のアプリケーションに割り当てられていないポート番号を入力します。

      たとえば、そのポート9000および443が他のアプリケーションによって使用されていないと仮定すると、httpDefaultClearPortのデフォルト値が80に設定されている場合、それを9000に変更することができ、httpDefaultTLSPortが43に設定されている場合、それを443に変更する必要があります。

    9. 新しいポート番号が有効になるように、eDirectoryをシャットダウンして再起動します。

    10. iMonitorを起動します。デスクトップから、[スタート]>[設定]>[コントロール パネル]>[NDS Services]の順にクリックして、[NDS iMonitor]を選択し、[開始]をクリックします。

      コマンドプロンプトで次のコマンドを入力することにより、iMonitorが、設定されたポートでリッスンしていることを確認します。

      netstat -a -n
      
    11. コマンドプロンプトから、次のコマンドを入力して、IISを起動します。

      iisreset /start
      
  4. Desktop Management Serverソフトウェアをインストールします。詳細については、セクション 9.0, ZENworks Desktop Management Serverのインストールまたはセクション 9.2, SP1 Desktop Management Serverのインストールを参照してください。

  5. サーバにZENworks Middle Tier Serverソフトウェアをインストールします。詳細については、セクション 10.0, ZENworks Middle Tier Serverのインストールまたはセクション 10.2, SP1 Middle Tier Serverのインストール手順を参照してください。

  6. サーバにアクティブディレクトリがあり、サーバがプライマリドメインコントローラである場合、IIS権利を認めてMiddle Tierレジストリエントリを変更します。

    1. Windowsデスクトップで、[スタート]>[ファイル名を指定して実行]の順にクリックし、「regedt32」と入力します。

    2. Windowsレジストリエディタで、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Novell\Xtierを開き、Security>Permissionsの順にクリックします。

    3. [Xtierのアクセス許可]ダイアログボックスで、[詳細]をクリックします。

    4. [Xtierのアクセス制御の設定]ダイアログボックスで、[追加]をクリックします。

    5. [ユーザーまたはグループの選択]ダイアログボックスの[名前]フィールドで、ドメインが、ZENworks Middle Tier Serverソフトウェアをインストールしたところに選択されていることを確認し、リストから[IUSR_server_name]ユーザオブジェクトを選択し、[OK]をクリックします。

    6. [Xtierのアクセス許可のエントリ]ダイアログボックスで、次の許可のそれぞれに対して[許可]を選択します。

      • 値の照会
      • 値の設定
      • サブキーの作成
      • サブキーの列挙
      • 通知
      • 削除
      • 読み取り制御
    7. [OK]をクリックします。

    8. [Xtierのアクセス制御の設定]ダイアログボックスで、[すべての子オブジェクトのアクセス許可を元に戻し、継承可能なアクセス許可を継承できるようにする]を選択して[適用]をクリックします。

    9. [セキュリティ]警告ダイアログボックスで、[はい]をクリックします。

    10. [Xtierのアクセス制御の設定]ダイアログボックスで、[OK]をクリックします。

    11. [Xtierのアクセス許可]ダイアログボックスで、[OK]をクリックします。

    12. Windowsレジストリエディタを閉じます。

  7. ブラウザを開き、NSAdminユーティリィティのアドレス(http://server_IP_address/oneNet/nsadmin)を入力し、ZENworks Middle Tier Server用のLDAPポート設定を変更します。